第四章:天才設計士の迷宮!アンデッド掃除バトル開始!
王都郊外、第八層――
アーク「また来たのか、清掃員山田」
アークが薄く笑う。
彼の瞳は迷宮の設計図を読み解くように冷静で、しかしどこか誇らしげだった。
アーク「この迷宮は、ただの罠や汚れではない。美学だ」
山田は眉をひそめる。
山田「美学? そんなに汚くて臭い場所に美学なんてあるかよ」
アーク:「君にはわからんだろうがな。ダンジョン設計は『機能美』の極致だ。
見た目の美しさだけでなく、動きや仕組みの調和、さらには訪れる者の感情までも計算に入れている」
山田「それが“この腐敗とアンデッドの迷宮”か?」
アークは誇らしげに頷いた。
◆迷宮《屍臭の回廊》
迷宮の壁は複雑な幾何学模様で覆われている。
腐敗の臭いと腐食の跡さえも、アークの計算された“朽ちの美学”に組み込まれていた。
アーク:「この腐敗は、単なる汚れじゃない。生命の終焉と再生を象徴する芸術だ。
アンデッドの配置も、清掃員の精神と体力を極限まで試すよう設計してある」
山田は顔をしかめつつも、モップを握りしめる。
◆アンデッドの襲撃と美学の対決
「汚れた床と、朽ちた亡者たち……どちらも俺の敵だ!」
アンデッドの群れが棺桶から這い出し、腐敗臭の渦に包まれながら襲いかかる。
アーク:「見よ、彼らの動きもまた“動的美”を意識したものだ。
一つ一つの動作に無駄はない。まるで舞踏のように設計されている」
山田:「舞踏って…お前、ホントに設計士か?詩人か何かだろ?」
山田【技:霊掃式・極拭き】で腐敗ガスを浄化しつつ、アンデッドを封じて進む山田。
アーク:「だが、君の“無秩序な掃除”は、俺の繊細な設計を破壊する。
それでも構わんのか?」
山田:「俺のモップはな、『美学』より『現実』を拭くんだよ」
アークが魔杖を掲げると、粘液や毒ガスを伴う罠が発動。
アーク「この罠も、ただ邪魔するためじゃない。
戦いの流れを創り出す『構成美』だ。美しい死の舞台さ」
山田はモップで罠の粘液を拭き取りながら呟く。
山田「……舞台の掃除屋は、たった一人で全員の安全を守るわけだな」
アーク:「愚かな者よ、君がその舞台を壊すたび、俺の心は震える」
巨大なアンデッド騎士が起き上がる。
アーク:「奴の鎧の錆も、朽ちも、時間の織り成す自然の美学の産物だ」
山田:「そいつが腐った床より、もっと嫌な汚れだ」
山田はモップを駆使し、腐敗を除去、罠を解除しつつ進む。
アーク:「認める、君の清掃技術は、私の美学を超える強さだ」
山田:「お前の迷宮も、掃除されることを前提に設計されてるのかもな」
アークはわずかに微笑む。
戦いを終えた二人。
山田:「ダンジョンは美しいか?」
アーク:「それは君がどう掃除するか次第だ」
美学を大事にするアークと、現実的に掃除する山田。
この二人の対決はまだ始まったばかりだ―