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第四十四章:モップ舞い、ケンタウロスの祝宴!草の上で踊るのは誰のため!?


草原に広がるケンタウロス族の牧場ダンジョン。


先の勝負により「芝管理清掃権」なるものを獲得してしまった山田純一だったが、それは新たな災厄の始まりに過ぎなかった。


トゥルシェ:「おぉ、偉大なる“芝を撫でし者”よ。我らケンタウロス族は、貴殿の労を讃える祝祭を開くこととなった!」


山田:「え、マジっすか!?いやいやいや、いいですよ!?清掃だけで十分ですから!!」


ナナ婆:「黙って受けとけ、こういうのはお得じゃぞ」


山田:「ナナ婆、得って言っても、俺、毎回ろくな目に遭ってない気が……」


そうして始まったケンタウロス族の祝宴。

大根がぶっ刺さったサラダ、わら鍋の草汁、そして中央の野原には“神聖モップ舞”用の特設ステージが設けられていた。


山田:「モップ舞ってなんすか!!」


トゥルシェ:「我らの伝統だ。“芝に感謝し、草に祈る”。それを身体で表現せよ!」


山田:「掃除人にそんなスキルねぇよ!?身体表現とか文化的負荷が高いってば!!」


ナナ婆:「踊れ、山田。クラリネットXの“舞踊清掃モード”を試すんじゃ」


山田:「クラリネットにそんな無駄機能あるのかよ!?」


――舞踊清掃モード、起動。


クラリネットXが一瞬光り、「♪ポワワ〜〜〜ン」という謎の音を発する。


山田:「よっしゃあああああ!やけくそォォォ!」


くるっ、ステップ、ジャキーン!


モップを逆手に持ってステージを駆け回る山田。

その足元には一筆書きのごとくピッカピカな芝の線が生まれていく。


トゥルシェ:「これは……伝説の“風の蹄舞”……!?」


ケンタウロス族老:「いや、あれ“風のモップ乱舞”じゃ……?いや、むしろ“清掃シャッフル”?」


観客席のアーク・トレイス(無表情、腕組み)は鼻で笑いながらつぶやいた。


アーク:「まさかモップでここまで芝の波紋を演出するとはな……。くっ……悔しいが、美学的価値は……ある……ッ」


山田:「……ぜぇ、ぜぇ……なんか褒められてる……?俺、今なんのジャンルにいるの!?」


ナナ婆:「清掃舞踊士じゃな。称号も追加しとくか?」


山田:「絶対いらないッ!!」


――宴は夜まで続いた。

ケンタウロスたちの蹄によるタップダンスと、山田のモップ芸術が混ざりあう、かつてない“祝祭清掃”の夜だった。


こうして、また山田の異世界掃除譚に、意味のわからない新たな伝説が刻まれていった――


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