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第四十一章︰逆襲の風呂釜ゴーレム!銭湯、爆発五秒前!

東方の山岳地帯。

ある日の昼下がり。

山田純一はいつものように、ダンジョン清掃員として地味に地道に、雑巾片手に銭湯の床を磨いていた。


山田︰「ふぃー……床ピカピカ。ってか、今日のダンジョン、まんま銭湯じゃねぇか。なんなら脱衣所の鍵ロッカーが“木札式”ってどういうこと!?」


ナナ婆︰「この“極楽型ダンジョン”は、かつて冒険者たちの心と垢を癒す聖地だった。……だが、あの事件以来、誰も使わなくなった」


山田︰「……あの事件?」


ナナ婆︰「山田、お前さん、思い出しておるか?お前が見て見ぬフリした“あの風呂釜”のことを……」


山田︰「えっ。あれって、使用停止中じゃなかったの!?」


ナナ婆︰「放置され、ポイ捨てされた魔力式風呂釜は……怒りで目覚めるのじゃよ」


そのとき、床下から**ゴゴゴゴゴ……**と地鳴り。

脱衣所のタイルが爆ぜ、巨大な風呂釜型のゴーレムが出現した!


\ドガァァァァァン!!!/


風呂釜ゴーレム︰「ユア……クレンジング……ナシ……ハカイ……セヨ……」


山田︰「うわああああああ!?俺が一回スルーしただけで!?掃除一回怠っただけでこんな事にぃぃぃ!?」


アーク︰(突如、湯気の中から現れて)「愚かだな……君の“掃除ミス”は、ダンジョン建築基準法違反に匹敵する罪だ」


山田︰「出たよ、ダンジョン原理原則おじさん!!てか、なんで君まで湯上がり顔してんのさ!?」


アーク︰「設計士にもリラックスは必要だ」


山田︰「湯船から出るタイミング完璧すぎて逆にムカつくよ!!」


風呂釜ゴーレム︰「ゼンカイ……セントウ……オーバーヒート……マックス……」


ナナ婆︰「風呂釜の内圧が魔力膨張しておる! 5分以内に掃除と冷却しなきゃ爆発するぞい!!」


山田︰「なんで風呂掃除が、5分以内の命がけバトルになんだよおおおおおお!!」


アーク︰「君に任せる。私は設計士だ。風呂釜の構造は熟知しているが、掃除は苦手だ」


山田︰「じゃあこの際“クラリネットX”持ってくれてもいいじゃん!?人として!!」


アーク︰「君にしかできない仕事だ。諦めて、やれ」


山田︰「ひでぇぇぇ!!潔いくらい他人事ぉぉぉ!!」


――そして、時間は刻々と迫る。残り時間、5分。


山田︰「くっ……このクラリネットXに、俺の魂を乗せるしかない!!」


スキル《モップ術・初級》発動!

スキル《掃除する者に祝福あれ》発動!!

スキル《腐敗耐性 Lv1》!

そして――体力が限界を迎えたその時。


スキル《不思議な残業魂》が発動!!

残り10分、謎の清掃エネルギーで再起動!


山田︰「このモップが……風呂釜に浸かりすぎた魔力垢を削ぎ落としてやるぅぅぅぅぅ!!」


\ジャアアアアアアアアアアアアアア!!/


クラリネットXが奏でる清掃音が、風呂釜に宿った怒りを浄化してゆく。


風呂釜ゴーレム︰「……オ……ユ……キレイ……ナッタ……」


\ドゥゥゥゥゥン……/


風呂釜ゴーレム、爆発回避&温度38度に落ち着いて停止。


アーク︰「ふむ…この設計、次回は“自動清掃スライム”の導入を検討するか」


山田︰「それを最初から入れとけええええ!!!」(※山田、浴場の床に気絶)


ナナ婆︰「ふぉっふぉ、よく頑張ったのう山田。……次は“サウナゴーレム”じゃな」


山田︰「(気絶中)…ヤダ……もう二度と…湯気見たくない…」


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