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第三十八章︰ケルベロスの坑道ダンジョン!三つ首より三倍汚れる!?

巨大な山腹に空いた黒い穴。そこが今回の清掃現場、

《魔獣封印型の坑道ダンジョン》である。


無限に続くかのような地下トンネル。岩肌には獣の爪痕、

漂うは焦げた骨の匂い、そして何より――


山田︰「くっせえええええええ!!!」


ナナ婆︰「そりゃあな。ここはかつてケルベロス三兄弟が暴れた魔獣級のダンジョンじゃ」


山田︰「清掃っていうか……もうこれ、遺跡の発掘作業じゃないすか!?」


ナナ婆︰「いーや違う。これは明確に“う●こ清掃”じゃ」


山田︰「はっきり言ったァァァ!!?」


――そう、ダンジョン内にはケルベロスの置き土産とされる巨大な汚染区域が点在していた。

炎の首が燃やし、水の首が洗い、毒の首が撒き散らした、まさに三重苦。


山田︰「前回のイカの墨の方がまだマシだった!今回は“本物”だもん!」


ナナ婆︰「さあ、山田。今日は《掃除する者に祝福あれ》と《腐敗耐性》の実力を試す絶好の機会じゃぞ」


山田︰「ぐぅぅ……クラリネットXよ……俺に力をくれぇ……!」


クラリネットXが静かに輝き、モップの先端に淡い銀光が宿る。


山田︰「うぉぉおおお!モップ術・初級、スピン・ストロークぅぅ!!」


グルルルルルルルルル!!!


岩盤を削り取るように、山田は床を回転掃除していく。

だがそこに――


ガオォォォォォ!!!


山田︰「なにっ!?まだいたのかよ三兄弟ーーッ!!」


――現れたのは、老犬と化したケルベロス。白髪混じり、でも三つ首元気。


炎の首︰「……誰だァ?掃除なんかしてんのはよぉ……」

毒の首︰「……くっせえのがこっちの売りなのによぉ……」

水の首︰「……いやでも床ピカピカだと涼しいな……」


ナナ婆︰「山田、チャンスじゃ。奴らを“清掃の良さ”で説得するのじゃ」


山田︰「いや、なんで俺、魔獣相手にモップ一本で交渉しないといけないんだよ……」


山田︰「……ケルベロスさんたち!汚れも臭いも、もう古いんですよ!時代は“爽やか三兄弟”!どうせなら、風の首とか追加して『四天王』目指しませんか!?」


炎の首︰「……へぇ。悪くねぇな」

毒の首︰「……あたしらもな、歳とってきたしな」

水の首︰「……滑らない床って、地味にありがてぇんだよなぁ」


山田︰「すんなり!?意外とモップ効果、伝わってる!?やったァ!!」


ナナ婆︰「うむ。老犬ほど、床の快適さに敏感なのじゃ。特に“足腰”に」


山田︰「それ、俺も身に染みてわかります。昨日の腰、まだ痛いです……」


■ケルベロスとの協定!?清掃の未来へ!


炎の首︰「じゃあ、お前……これからもうちの清掃、月一で来てくれや」


山田︰「定期契約!?」


水の首︰「代わりに、ここ通る者の“安全通行権”くれてやる」


毒の首︰「ただし、滑る床は禁止な!老犬こけるからな!」


山田︰「は、はは……了解です、床の摩擦係数は維持でお願いします……!」

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