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第三十六章︰スケルトンの屋敷ダンジョン!骨と設計とモップの乱舞!

《スケルトン屋敷ダンジョン》


古びた洋館のような外観。そのくせ構造は内部でやたらと立体交差しており、通路が階層をまたいで空間をねじっている。


山田︰「おい待て。俺、今日の掃除現場、絶対間違ってるよな?これ、どう見ても幽霊屋敷じゃん……」


ミリル︰「えへへ……ホネ系は苦手?」


山田︰「苦手以前に、俺モップ持ってるだけだからな!?退魔能力とか持ってないからな!?」


???︰「実に非効率な入り口だ。左右非対称、動線が悪い、装飾に統一感がない」


現れたのは、例によって黒コートに設計図を抱えた男。


山田︰「出たな、設計マニア。アーク・トレイス!」


アーク︰「……山田純一。こんな場所にまで来て汚れを拭いているとは。だがこのスケルトン屋敷、構造美だけは評価に値する」


ミリル︰「あ、アークさん!この屋敷って、NPC的にはどんな設計思想なんですか?」


アーク︰「“永遠の労働”をテーマに、清掃と徘徊をループさせる。まさに死してなお働く者たちの理想郷。僕なら“エターナル・メイドフレーム構造”と名付けるね」


山田︰「おい、それただのブラック企業だぞ!?あとメイドフレームってなんだよ怖いわ!」


■亡者の歓迎と摩擦トラップ


カチャカチャ……とスケルトンメイドたちが紅茶セットを持って登場。


スケルトンメイド︰「ようこそ、清掃員様。床の血痕は本日まだ拭き終えておりません」


山田︰「安心してください、拭きに来ました!」


(※《掃除する者に祝福あれ》発動!)


ピカァァァ!


床が光る。その瞬間――


ズルン!


アーク︰「ぐっ……!?足元が……!」


山田︰「お前も滑るのかよ!?設計士のくせに滑り止めの概念ないのかよ!」


アーク︰「うるさい……こんなに摩擦係数が低い清掃を施すとは……貴様、床を戦場にする気か」


山田︰「褒められてんのか怒られてんのか分からねえ!!」


■屋敷の主・ボーンロード登場


ドゴォォォン!!


天井をぶち破って登場した巨大な骨の騎士――ボーンロード・グラズン


グラズン︰「ピカピカにされすぎて居心地が悪い!ワシの関節がギシギシなのは貴様らのせいじゃろうがぁぁ!」


山田︰「だからそれは俺のせいじゃなくて設計の問題だってば!!」


アーク︰「む……グラズン卿。関節に注油設計を導入すべきだったか。次は“セルフ潤滑回路”を……」


山田︰「今から改装すんの!?この場で!?」


ミリル︰「あっ、グラズンさんが怒りながら滑った!」


ズコーーー!!


山田︰「よし、今だ!クラリネットX――仕上げの《モップ術・初級》!!」


モップが唸り、グラズンの顎に直撃。彼は派手にバラバラと床を転がった。


グラズン︰「グッ……ピカピカ……最高……」


■エピローグ


グラズン︰「……貴様ら、なかなかに面白い。この屋敷の清掃契約を結ぼうではないか」


山田︰「いやちょっと待て、俺は毎回ピカピカにしすぎて怒られるんだが!?」


ミリル︰「お兄ちゃん、今日の報酬はスケルトン特製・骨入りシチューだって!」


山田︰「なんで“骨入り”ってアピールすんの!?!」


アーク︰「山田、今日の君の清掃設計……“過剰だが美しい”。負けだとは認めんが、実に参考になる」


山田︰「よし、今日こそは勝ったって言え!完璧主義のメガネ男!!」

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