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第三十三章︰ダンジョン縦断列車ツアー!?鉄道清掃は命がけ

― 異世界ダンジョン連絡鉄道《ルートC・闇鉄路線》車内 ―


汽笛が鳴り、魔導機関で動く列車がギィィンと不穏な音を立てて走り出す。

車体には「絶対に乗るな」のラベル。車掌はゾンビ。非常ブレーキは魔法陣式。乗客は全員ガイコツ。


山田︰「……なぁ、ナナ婆。これ本当に掃除の仕事なんですか?」


ナナ婆(通信越し)︰「そうじゃとも。ダンジョン鉄道のトイレ掃除の依頼じゃ。あと、車両間のスライム除去も追加じゃ」


山田︰「フルサービス過ぎるだろこの仕事!!」


ミリル︰「お兄ちゃん!列車の速度、時速280キロになってますっ!っていうか、外……魔物が並走してますぅうう!?」


車窓の外には――空飛ぶデスヒポグリフが時速280で飛行中。


■先頭車両・スライム食堂車を掃除せよ!


車掌ゾンビ:「ようこそ、地獄の“移動式ダンジョン”へ。掃除、ヨロシク」


ドアを開けた瞬間、山田たちはスライムの宴会に巻き込まれる。


スライムA:「オカワリィィィィ!」


スライムB:「プルルル!これはプディングじゃねぇぇ!」


山田︰「どこが“食堂車”だよ!全部スライムじゃねぇか!!あああ床がぬるぬるで滑るぅぅぅぅ!!」


ミリル︰「お兄ちゃん、後ろから巨大調理スライム来てますぅう!!」


巨大調理スライム:「今日のメインディッシュは、掃除人間モップ煮込みィィ!!」


山田︰「誰が煮込まれてたまるかああああ!!!」


アーク(通信越し)︰「スライム系統の配置が絶妙だ。私はこの編成に芸術すら感じる」


山田︰「お前が設計したんじゃねぇだろな!?あっこれ今怒ってるぞ!?」


■中間車両・戦闘車両ゾーン:タイタン運転士と対決!


次の車両には――

巨大ゴーレムの運転士《タイタン88号》が座っていた。片手にレバー、片手に……モップ?


山田︰「……ん?あいつ、掃除してね?」


タイタン88号:「ピカピカニスル……ピカピカハ、ヨイコト……」


山田︰「えっ、掃除同業者!?親近感湧いたわ……って!うわあああああ!!お前、いきなり殴ってきたぁ!!」


ミリル︰「ピカピカ信仰の暴走型みたいです!“掃除以外の存在=汚れ”と認識して攻撃するって書いてます!!」


山田︰「やばい宗教かよおおおお!!」


クラリネットXを構えた山田、真剣な表情で言った。


山田︰「……分かるぞ、その気持ち。でもな、俺はまだ“中級”止まりなんだよ!」


――発動、《掃除する者に祝福あれ》!


モップが輝き、タイタンの体がピカピカになっていく。


タイタン88号:「アリガトウ……キミモ、イイ、ソウジン……」


そう言い残し、ピッカピカの金属光沢を残して車両から飛び降りた。

時速280キロの横風に乗って。


山田︰「飛んだ!?飛んだよね今!?え、いい話風に終わってるけど、死んだよね!?」


■終着駅・最終車両《魔王専用スイート》!


扉を開くと、そこは完全個室の金ピカ空間。中には、サングラスにパンイチ、金のマントを羽織った魔王がいた。


魔王クローム:「あっちぃ〜〜!なんで列車にサウナ機能つけたんだよおお!」


山田︰「いや知らんがな!てか、掃除人が入っちゃっていい部屋かこれ!?」


クローム:「まあいい。お前、掃除人だな? だったらワシの背中流してくれぇええ!!」


山田︰「誰が魔王の背中流すんだよおおおおお!!」


アーク(通信越し)︰「そこは国家設計対象外区域だ。あとは個人の責任で頼む」


山田︰「投げるな設計士いいいいい!!!」


■エピローグ:列車は今日も走る


無事(?)に終着駅に到着した山田たち。


ミリル︰「お兄ちゃん、今回は……洗剤の香りしかしない冒険でしたね!」


山田︰「あと魔王の汗の匂いが混ざってんだよおおおお!!」


アーク︰「列車清掃、完了確認。報酬は温泉旅行券。……ただしダンジョン内だ」


山田︰「もう休ませてぇぇええええ!!!」


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