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第三十二章︰爆走!からくりトイ軍団!転生者、モップで工場見学!?の巻


ギィイイ……ギィイイイイイ……


無人のオモチャ工場ダンジョンの中で、鉄と歯車がこすれ合う音がこだましていた。

そこには、カラクリ仕掛けの兵士たちと、謎の笑い声が響いていた。


???:「オモチャこそ、究極のエンタメ。そして破壊兵器だっピ!」


山田︰「“だっピ”!?なんかヤバいやつの口癖出たぞ!?これ絶対ふざけたタイプのダンジョンだよね!?」


■ダンジョン突入!おもちゃの地雷にご注意を!


山田、アーク、そしてミリルの三人は、からくり人形の工場型ダンジョン《第六開発坑区・オモチャノオクニ》へ突入していた。


ミリル︰「わぁ……人形が動いてます!量産型NPCたちが、自己発電して歩いてる……!」


山田︰「いや、歩き方おかしいよ!?片足ローラースケートって何!?」


ミリル︰「しかも皆、発声装置が壊れてて、“アヒャヒャ!”しか言えないみたいです……!」


工場内にいる“カラクリ兵くんMk2”たちは、口々に叫びながらクルクル回転し始めた。


カラクリ兵くんMk2:「アヒャヒャ!アヒャヒャヒャヒャヒャヒャアアア!!」


山田︰「ホラーだろこれ!!あと地味に動きが早いっ!!」


アーク︰「設計思想が狂っている。よくこれで量産に踏み切ったな……美学の暴力だ」


ミリル︰「たぶん設計したの、酔ってたんですよ!“泥酔エンジニアズ”って噂の工房が請け負ってたって!」


山田︰「工房名がアウトすぎる!!」


■掃除、されど掃除。暴走するモップと爆発人形

山田︰「くっ、こっちが掃除中だってのに、スプリングボンバー人形まで出てきた!」


スプリングボンバー:「ポーン!はっはっは!スプリング☆バクハー!」


ボンッ!!


山田︰「うわあああああああああああ!!バクハーって何!?爆破と春を掛けたつもりかあああ!!」


ミリル︰「お兄ちゃん、床が焦げてます!っていうか工場ごと焦げてます!!」


山田︰「もうモップじゃなくて消火器くれよ!!てか誰だよこのダンジョン設計したやつ!!」


アーク︰「……私だ」


山田︰「てめぇかよ!!!」


アーク︰「デザインコンセプトは“狂気の効率美”。あらゆる感情と秩序をぶち壊す混沌の美学……」


山田︰「本当に国家認定かよお前!!!」


■巨大人形ボス!その名も《マスタートイ・グランデル様》


突如、地鳴りとともに現れたのは、巨大カラクリ人形――マスタートイ・グランデル様。全長10メートル、ギラつく笑顔と王冠がトレードマーク。


グランデル様:「キラキラにしてやるピィィィ!クラリネット野郎も、モップ野郎も、全員飾ってやるピィィィ!!」


山田︰「なにこのバグボス!?オモチャのくせに“魔導砲”装備してんじゃん!?ってか“クラリネット野郎”って俺のことか!!」


アーク︰「山田、右腕が巨大回転ハンマー、左腕が掃除機型兵器だ。つまり、左右非対称。ダサい」


山田︰「ダサいとかじゃなくて死ぬって!!」


■山田、謎覚醒!《モップ術・中級》発動!


クラリネットXが急に光を放ち、山田の体にオーラが宿る!


山田︰「な、なんだこれ!?“モップ術・中級”……だと!?」


グランデル様:「ぐえぇぇぇ!?ピカピカ攻撃!?やめろぉぉぉ!私はホコリが大好きなんだぁぁ!!」


山田︰「うるせぇぇぇ!これが……転生者の“掃除魂”だぁぁあああああ!!」


――ズバァァァアアアアッ!!


グランデル様は床をピカピカに磨き上げられ、あまりの眩しさに自己崩壊して消えていった。


ミリル︰「すごいですお兄ちゃん!ボスが“キレイすぎて死ぬ”ってどういう状況ですかっ!」


アーク︰「……まさか、ここまで清掃力が進化するとは。モップ、おそるべし」


■エピローグ:ぬいぐるみの雨と、ちょっとだけ感動


工場の最奥、からくり人形たちが暴走を止め、ふわりと空からぬいぐるみが降ってくる。


山田︰「……え、なにこの演出?最終回感出てない?」


ミリル︰「“トイ工房の涙”っていうエフェクトですよ!設計者が“心の浄化”を狙って実装したんです!」


アーク︰「……少し、悪くなかった」


山田︰「いや認めるんかい!!」





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