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第二十八章︰ゴブリンキングの地下市場ダンジョン!掃除道、値引き交渉から始まります

地面のあちこちに転がる謎の骨と、大量のネギ。

きらめく宝石と、腐った魚の匂いが同居する混沌の地下空間。


山田︰「ここが……ゴブリンキングの地下市場ダンジョン!?ってか、なんで市場なのにこんなに汚れてるんだよぉぉ!」


商人ゴブリンA︰「お客、床にこぼれたスライム汁、ワザとじゃないよ。いやホント、事故ダヨ事故」


山田︰「スライム汁が事故で済むかーっ!靴底がネチネチ言ってるんだけど!?このままだと衛生検査落ちるぞ!」


アーク・トレイスは岩柱の陰から市場をじっと見ていた。


アーク︰「まさかこのダンジョンが“構造美”ではなく“経済的カオス”を追求していたとはな……これは芸術か、それとも侮辱か……」


山田︰「俺にとっちゃどっちでもいい!ただひたすら掃除するのみ!いざ、クラリネットX!!」


――シュウウゥゥン!(魔導式起動音)


山田︰「《モップ術・初級》、発動!床を照らせ、清浄なるモップの光よ!」


ぬめった床が、サァァァァ……と音を立てて美しく光る。


商人ゴブリンB︰「おお!?床が眩しくて目が開かねェ!!」


ゴブリンキング(玉座に座るでっぷり太った王様ゴブリン)も、思わず山田に注目。


ゴブリンキング︰「そこのモップ持ちィ!そなた、掃除の民か?」


山田︰「うん、まあそうだけど。……えっ、“掃除の民”?なんか異世界で称号つけられてない?」


ゴブリンキング︰「わしの市場、年に一度の《地下ゴブ祭》のためにキレイにしておきたい。そなた、最高級のサービスをしてくれたら、特製『ゴブミート串』進呈じゃ!」


山田︰「いらねぇ!……いや、ちょっと食べてみたいけど!」


アーク︰「(小声で)おそらく、あれにはゴブリンの魂が込められている……胃袋的な意味で」


山田︰「怖いことサラッと言うなよアーク!」


■取引開始!市場 vs モップ!

山田︰「よし、掃除範囲は広いが、まずは魚介類ゾーンの異臭を消すぞ!」


商人ゴブリンC︰「お客、これも売り物なんだヨ……掃除するの、やめて欲しいネ」


山田︰「じゃあ売るなよそんなの!?腐ってるし、何なら歩いてるし!」


腐った魚(歩行型)︰「ぴちぴち……ピチャ……」


山田︰「うわぁぁぁ、歩いて逃げたぁぁ!追いかけろ、クラリネットX!!」


――ズザザザザッ!!


《掃除する者に祝福あれ》が発動し、歩行魚も浄化の光に包まれてピクリと止まる。


山田︰「……やった。やったぞ。これが……ダンジョンクリーナー魂だ……!」


アーク︰「(呆れた表情で)お前、本当に勇者じゃなくて良かったな……」


■市場清掃、完了!

最終的に、市場全体がピカピカになり、ゴブリンたちは手を叩いて大歓声。


ゴブリンキング︰「うむ、素晴らしい掃除だった!そなたには特別報酬《ゴブ魂ミンティ棒》を進呈するぞ!」


山田︰「……いや、それ絶対食べたらお腹痛くなるやつだろ……」


アーク︰「お前にはお似合いだ、山田純一。混沌を掃除で制した、異世界のモップバカ」


山田︰「うっせ!次こそ、ちゃんとしたダンジョンを掃除させてくれよなーっ!!」

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