第二十四章︰ミノタウロスの地下道ダンジョン!曲がり角に注意!?牛と掃除と迷宮交差点!
とある依頼書が山田の前に差し出された。
ナナ婆の達筆で、こう書かれていた。
『地下道清掃依頼。対象:ミノタウロスの棲みつく迷宮区画。迷子注意。あと、牛くさい。』
山田:「牛くさいって何!?」
■潜入、迷宮牛の巣
ゴォォォ……という風の音とも呻き声ともつかぬ音が、地下道に響いていた。
山田:「なにこれ……ほんとに牛、いる感じだぞ……」
クラリネットXを構え、慎重に階段を下る山田。だが、第一の難関が彼を襲う。
ドンッ!
壁に掲げられた「通行注意」の木札が顔面にヒット。
山田:「地味に痛ぇッ!!」
しかも階段は延々と続き、振り向けばすぐに迷う構造。
山田:「ちょっ……左右の壁、同じ色すぎる!!誰だこの設計したの!?」
???:「私だ」
山田:「うわアークかよ!出るの早すぎ!!」
アーク・トレイスが、黒コートひらりと舞わせ登場。
アーク:「この地下道は“シンメトリック・ラビリンス様式”で設計されている。完璧な左右対称こそが、美だ」
山田:「牛が迷うのに!?バカじゃないの!?」
アーク:「君が言うな、Fランク清掃員」
山田:「ぐぬぬぬぬ!!」
■掃除の敵は、落ちてる干し草と落とし穴
地下道には、踏むとプシャーッと鼻息の音が鳴るトラップ、
干し草の山に混ざった未回収のミノタウロスの洗濯物、
なぜか地面に並ぶ牛用の「牛乳パック型魔力充填装置」まで。
山田:「……掃除、ムリじゃね?」
だが、目の前に現れた巨大な影が、そうはさせてくれない。
ミノタウロス:「モォォォオオオ!!俺のヒズメを拭けェェ!!」
山田:「えっそっち!?怒ってる理由それ!?」
アーク:「彼は几帳面な性格でな。床の反射率にうるさい」
山田:「設計のせいだろ絶対!!」
■決戦!モップVSヒズメ
山田:「《モップ術・初級》、サイドステップ清掃型! くらえ“ワックス・レボリューション!!”」
クラリネットXの聖銀ヘッドがギラリと光り、ミノタウロスの足元をクリーンに!
ツルッ!
ミノタウロス:「モモモモォッ!?こ、これは……鏡のように……美しい足元……!!」
バァァン!(感動のあまり自分の反射で転倒)
アーク:「……設計意図通りだ。牛の自尊心は“足元の美”に直結する」
山田:「そんなん知らねぇよ!!!」
■清掃完了と、地下の誓い
山田:「よし、掃除終了!牛さんも納得したしな!」
ミノタウロス:「モォ……お前、今日から“ツヤツヤ清掃神”だ……」
アーク:「ふむ……案外、役に立つ時もあるようだな。稀に、だが」
山田:「ほめてるようでバカにしてるッ!!」




