第二十二章︰ドラゴンの煤まみれ火山ダンジョン!灼熱掃除で焼けモップ!?
ギュオオオオオォン!!
山田純一、汗まみれの顔をしかめつつ、燃える火山の裂け目を見上げていた。
山田:「うそだろ!?溶岩ってこんなに暴れる!?てか、これ絶対掃除する場所じゃないよな!?」
依頼内容は、「火山ダンジョン内にこびりついたドラゴンの煤を清掃し、視界確保と空気循環の改善を行うこと」。
依頼書の最後にひっそりと書かれていた『※火山活動中』の文字が全てを物語っていた。
山田:「ナナ婆ァァァァ!お前、明らかに俺を試してるだろッ!!」
背中のモップ――クラリネットXが、灼熱に負けじと蒸気を吹き上げる。
清掃員・山田純一、火山の中へ突入!
■煤、落ちない問題
洞窟に入ると、いたるところにドラゴンの吐いた煤がこびりついている。
天井、床、壁、壁、そして天井(2回目)!
山田:「いや落ちねえ!煤、全然落ちねえ!!《モップ術・初級》じゃレベルが足りねえええええ!」
そのとき、地鳴りと共に――
ギギギギィ……!
溶岩の奥から現れたのは――全身が真っ黒にすすけた巨竜!
山田:「出た!元凶のドラゴン様登場!!まじで黒い、ススの化身みたい!!」
ドラゴン:「……くしゃみが出る……最近目もかゆい……これは……ハウスダストか?」
山田:「いやドラゴンにアレルギー!?ドラゴンにも掃除は必要なんだな……」
■登場:アーク・トレイス(この火山、設計済)
バシュウッ!
突如、山田の前に黒い煙のように現れるアーク。
アーク:「やはり来ていたか、山田。お前の清掃活動でこのダンジョンの“荒廃美”が台無しだ」
山田:「またお前か!てか火山設計したの!?趣味が燃えすぎだろ!?」
アーク:「この火山は“生と死の対話”をテーマに設計された。煤も溶岩も崩れ落ちた岩も、すべてが芸術だ」
山田:「それアレだろ、彫刻家がゴミ山に名前つけて展示するやつ!!」
アーク:「ふん……だが“煤による視界不良”がここまでひどいとは。設計としてやや不完全……」
山田:「よし!じゃあ掃除しても文句ないな!」
アーク:「許可はしない」
山田:「理不尽かよ!」
■決戦!モップ vs 炎の吐息
ドラゴン:「おそうじ……たすけて……でも……アツいの……でる……」
山田:「来るな!?吐くな!?やめろぉぉぉ!」
ゴオオオオオオオォッッ!!
山田:「くそっ、今だ!《掃除する者に祝福あれ》!!」
聖銀モップ・クラリネットXが輝き、山田がドラゴンの鼻の穴に向かって全力でモップを突っ込む。
ドラゴン:「グフッ!?ずびっ……ハクション!!」
ブワァァァン!!
ドラゴンがくしゃみで吹き飛ばした煤が、洞窟内に風の流れを作り、換気完了。
山田:「やった……風通し良くなったぞ……!」
アーク:「……くしゃみによる換気か。意外な発想だったな、Fラン清掃員」
山田:「褒めてる!?今ちょっと褒めた!?“意外な発想”って言ったよな今!!?」
アーク:「……たまには、な」
山田:「わあああ照れるー!……って何で最後は俺が煤まみれなんだよッ!」
■ドラゴン、クリーン生活へ
清掃された火山ダンジョン。視界良好、通気良好。ドラゴンも咳が止まり、日々の生活が改善。
ドラゴン:「次はエアコンつけたい……」
山田:「贅沢言いすぎィ!!」




