*らくがきまとめ&裏話
こんにちはこんばんわ、おはようございます。カラクロです。
どんな短編でも必ずイメージ画は描く。ほとんどはラフやらくがき、そのうち何枚かはちょっと整えたり色付けたりするかもしれない。
……程度でやってるので基本的に長編組はともかく短編組の絵はついったー(現えっくす)のみ公開でええやろ勢なのですが。
本作、実は初出のノベプラさんでうっかり入賞いただいたので調子に乗って絵が増えました。
なのでせっかくだしなろうにも絵置いとくか~という軽いノリでこの場を設けた次第です。
元々そんな気なかった(参加者特典がほしかっただけなので賞の類に縁があるとすら考えていなかった)のでほとんどらくがきに毛が生えたレベルなのですが、暇だよ見てやってもいいよって方はどうぞ。
オール素人の手描き。そして例によって雑談というか裏話というか要らない解説つきです。
がっつりネタバレ有なので、本編未読の方は先に読んできていただくことを推奨いたします。
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表紙絵:
わりと手抜きのらくがきを加工その他でそれなりに見えるっぽく誤魔化した代物。
とりあえず二人のだいたいのビジュアルと「ああ主人公クッソ嫌そうだな、相手は微塵も気にしてなさそうだけど」が伝わればいいかなという感じです。物語開始時点の二人、こんな感じ。
らくがき&発言集:
完全についったでの宣伝用に描いたやつ。ザ・雑。
ザイワンの刺青のイメージを出したいがために脱がし、想像以上にいかがわしい絵面になってしまい頭を抱えるも「言うてこいつはそういうキャラだよ」と開き直って公開した。ほぼ初夜のフィー視点。
なお各人のどうでもいいポイント
・フィーは息子の名前を愛称呼びするのは注意するが自分が愛称で呼ばれるのはスルー
「自分は愛されていない」と思ってるので愛称呼び自体を『腹立たしい軽薄なパフォーマンス』くらいにしか思っていないからです。実際ペレスが生まれるまでのザイワンはそうだった。
息子のときだけ訂正したのは『私のことは愛さなくてもいい(諦めた)から、せめてペルシュルツのことはちゃんと大事にして』という母としての怒り。
・ザイワンはフィーに冷たくされるのは微笑んで我慢するけど『父親として』はめっちゃ強調する
彼が改心した最大の理由は王子誕生、というか生まれてきた息子を見て、かつて自分もタナック王の長男として生を受けたことを思い出して色々考えたからです。
父は今でこそ弟たちばかり可愛がり、自分を敵国に売りさえしたが、己が生まれたばかりのころは違ったはず。たった一人の王子を大切に思っただろうし、その母親である側妃を愛していたろう。自分が第四位にまで落ちぶれた原因は父王が母への寵愛を無くしたからでもある。
『父親に見捨てられた王子ほど哀れで惨めなものはない。何の罪もない我が子に自分と同じ思いはさせたくない』そう思えるくらいには幼少期にはちゃんと愛情注がれていた人(だから調子こいて女官で遊び惚けても許されてた……)だったので、良い父親になろうという決意が彼を変えた。だから『俺はこの子の父親だ』を強調する。宣言することで自分を律しているというか。
ザイワンが思う『良い父親』像には『子の母親=妻との関係が良好である』ことも含まれているのでフィーに対しても誠実であろうと努め始めたはいいが、すでにフィーはそこまでの過程で傷つきすぎて『私は愛されていない。彼が興味があるのは権力だけ、子どもはその手段で、私は王子を生むために抱かれていたんだ。なんならもう用済みかも』と頑なに思い込んでしまっていたのでした。
自分のせいだと解っているので、もう何言っても信じてくれないよな……そうさせたのは俺だもんなぁ……と思って冷たい態度に耐えつつ誠心誠意ペレスを大事に育てた。けど、まあそれだけじゃフィーの苦しみと釣り合わないのでテロリストを仕向けました。ざまぁ。(おい)
入賞記念:
お祝い(私の気持ちとしてはフィーの栄誉だと思ったので彼女とついでにザイワンを祝ってあげる体)だし、せっかくだからイチャイチャさせてあげよう→この二人がまともに両想いでイチャつけるのザイワンが生身の肉体失ってからだな?
→というわけで、ちょっと老けたサイボーグ版ザイワンと冬眠明けで二十歳くらいのちょっと大人びたフィーになりました。最終回イメージなのでフィーは泣き笑いだし背景は王族墓所の青い花っぽい色。
きちんと着彩して公開した中ではカラクロ史上一番顔が近いです。キス直前もしくは直後。
初案は「ザイワンがフィーをお姫様だっこしている状態でおじいちゃんペレスが花束贈呈」だったんですがちょっと二日間で描き切れる気力がなかったので変更。一度くらいちゃんとペレスも描いてあげたかったんだけども……。
ちなみになんでペレスがフィーにちゃんと「父上は生きてますよ」って言わなかったかっていうと
・ほぼ母親の記憶がないこともあり、ペレスにとってはザイワンはとっても良い父親だった
・そのパパが「君の母親のフィルガレーデ陛下はとても美しくて気高い人で……」とかなんとかデレ気味にお母さんの話をちょくちょくしてくれたので、記憶がないなりに『父上がそれほど愛しておられる方』として母への印象も良かった
(ザイワン的にはその頃はもうフィーを愛しているのは本音でもあるし、それ以上に父親の務めとして実際の両親仲が決して良好ではなかった事実とかそうなった原因は息子に話すべきでないと思ってるため、結果的にほとんど良い面しか伝えてない。息子が大きくなってからは多少は自分の負い目くらいは漏らしたかもしれないが)
・↑の結果『二人は相思相愛(あるいは、少なくとも父上があれほど母上を大切に思っておられるのだから、母上もそれは感じていたはずだ)』と期待していたが、いざ目を覚ました母上ちゃんが父上に対して冷たい態度だったので「こんなはずでは……父上は身体を失っても母上の目覚めを待ち続けてこられたのに、あんまりではないか」って悲しくなってしまった
あとフィーも最後まで聞かんとさっさと墓地に向かっちゃったので、それなら直接本人に逢ってびっくりしてもらえばいいや、と思って黙って送り出した。
つまりパパっ子だったのでパパに冷たいママを見てショックを受けて、ちょっとパパのために意地悪したのです。結果的にそれでフィーが勘違いして初めて本音を曝け出せたのでペレスGJ。
以上です。絵、なんだかんだ三枚(二枚目は集合物だけど)しかないけど、お祝いを兼ねてるので。
あとはまあ理由をつけて硝鉄に関する長話をしたかっただけですね。
ここまでお付き合いありがとうございました。
よろしければ北国の学舎にて、あるいはまったく別のどこかで、またお会いいたしましょう。
空烏 有架 拝