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セーブポイント  夕ご飯はデパ地下弁当

私達は荻野さんのスキル、叡智の書の具現化した梟アベルの助言に縋りセーブポイントに移動する事にした。

怪我をしているパパと内田君を荻野さんと太田君が支えて凛と蓮は静江さんと山梨さんがそれぞれ抱えてくれる事になった。

私は来た時同様背中にリュックを背負い巨大フライパン返しを握り支度を終えた。





モンスターがいなくなった事は建物内にいる人たちは知っているはずなのだが、誰一人として通路に出てくる人がいなかった。



皆恐怖で出てこれないのだろうか、、。

声をかけたいけれど、声をかけたところで一緒に連れて行けるわけでも助けてあげることも出来ないので私達は静かに移動を続けた。



モンスターのいない建物内の移動は楽だと思っていたが、ゴブリンキングを倒し特殊イベントが終わっているのにも関わらずエレベーターは動かないままだった。




そのためまた一階まで階段で降りなくてはならずパパと内田君は歩く度に傷口が痛むのか苦しげに声を漏らしていた。

子供達を抱えている山梨さんと静江さんも大変そうで私と荻野さん、太田君で順番に抱えて無事12階から1階へと移動する事が出来た。



1階のエレベーター前には置き去りにしたベビーカーがそのままだったが諦める事にした。

ただでさえ全員乗れるかも分からないのにこれ以上荷物を増やすことは出来なかったからだ。





、、、このベビーカー凛が産まれた時からずっと使ってて思い入れも愛着もすごくあるのに、、、。

とても悔やまれたが仕方が無かった。




一階正面入り口からすぐに横付けしてある私の車に全員で移動をする。付近からモンスターが近付いてきていないかを慎重に確認しつつ、後部座席に取り付けていたチャイルドシートを取り外し車の外に出した。




背面座席をたたみスペースを広くしてから順に車に乗り込んだ。私が助手席に座り、運転は荻野さん、あとは後ろのスペースにぎゅうぎゅうに乗り込んだ。

荷物楽々軽と謳われている私の車でも所詮軽は軽。

すこしでもスペースを空けようとクッションなども全部外に出した。


ギリギリ、本当にギリギリのぎゅうぎゅう状態だった。

凛を助手席の私の膝に乗せても後ろはぎゅうぎゅうで何かあっても自由に動きが取れないだろう。


でもこの車でしか今は移動する事が出来ない、、。





私はマップスキルで最短ルートを表示した。時刻は五時を回ったところ。早くしないと暗くなり夜になってしまう。真っ暗な中身動きが取れなくなったらそれこそ終わる。




「、、燃料もギリギリそうだな。」



「、、行きましょう!」




荻野さんが心配そうにアクセルを踏み込み車を発進させた。

肩にはアベルがスウスウと寝息をたてて休んでいる。

何があるか分からないためスキルは発動したままにするらしい。




「っぐぅ、!」


「痛っ!」



車の振動が怪我に響くのか、座席も無く車の壁に身を預けているパパ達が呻く。




「一ノ瀬、内田、頑張れよ!こんなんで死ぬなよな!」




マップで道を確認し、モンスター達を迂回し、更に車の通らなくなった道を避け燃料がギリギリになった頃やっと肉眼でPARCAの看板が確認出来た。街中は歩行者がメインな為、思ったより車の乗り捨てが少なかった。

道にはやはりモンスターから必死で逃げたのであろう人達のバックやら飲みかけのドリンクやらが散乱していた。

普通に歩いている人なんて1人もいない。

建物やビルの2階なら窓には help や SOS などが書かれた紙がよく目に入った。

皆ドアを塞ぎ建物内に籠城しているのだろうか。




時刻はもう7時近く、外は暗くなってきていた。急ぎたい私達は少しのモンスターなら車の速度を上げてその横をぶっちぎって行った。






「!荻野さん!あそこ!」





たくさんのビルやお店、建物が並ぶ中PARCAだけが明るく電気がついている。

入り口は空きっぱなしだ。




「入り口横につけて、すぐに移動しよう!」




車をPARCAの正面入り口のすぐ近くに止める。

怪我人の2人をまず支えて車を降り皆で移動する。私は巨大フライパン返しを握りしめ周りを警戒しながらPARCAに入った。途端に皆のウィンドウ画面がパッと目の前に現れる。





      セーブポイントに入りました。



     ここでは職業変更手続き

     特殊ガチャ購入

     特殊アイテム購入

     ギルド設立

     休息部屋利用などが扱い頂けます。




「!ここがやっぱりセーブポイントであってたんだ!」



「じゃあここにいれば安全、、」



そう話してた時だった。




「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!嫌っ!嫌よおおお!」


「や、やめろ!何とかしてくれよおお!助けてくれ!!」




男女の叫び声がフロアの奥から響いてきた。




「?!何??」




皆で声のする方を見て身構える。しかしその声は突然真逆の方向、私達が入ってきたPARCAの入口の方からに変わった。



誰もいなかったはずの今入ってきたばかりの入り口、まさに私達の後ろに男女2人が現れたのだ。

長い茶色い髪を振り乱した若い女の人と、その横には眼鏡をかけたスーツ姿の男の人だった。





「嫌ぁぁぁあ!やめて!入れてよおおおお!!」


「入れてくれ!助けてくれよおおお!」




それは異様な光景だった。

入り口の扉は開いているのに。こちら側に来れない。

その2人はまるで目に見えない透明な壁をダンダンと手で叩いている。パントマイムみたいに壁全体をくまなく叩いて何とかこちら側に来ようとしている。




「!後ろ!」




私は叫んだ。何故なら叫び続けている2人の後ろから黒い狼みたいなものが現れたから。


私の声に反応して2人が後ろを振り向きパニックになる。




「嫌ぁぁぁ!化け物!やめてよ!こっちに来ないで!」



「うわぁぁぁぁぁあ!」




男の方が女の人を置いてそこから走りだした。




「置いていかないで!カズヤァァァッ!!」



しかし黒い狼は女の人ではなく走り逃げた男の方を物凄い勢いで追いかけた。




「うわぁぁぁぁぁあっ!!!!」




あっという間に男は狼に追いつかれ背後から飛びつかれた。遠目からその首筋に狼が牙を立てたであろう事が予想出来た。男は倒れその場で動かなくなった。男の血を口から滴らせた狼がくるりと女の方に向き直る。





「ヵ、、、カズヤ、、、、あ、、嫌、嫌、、死にたくない、、、。」




女は建物内にいる私達を見て叫ぶ。





「た、助けて!お願い!助けて!何でもするから!助けなさいよおおおお!!!」




女はダンダンと精一杯入り口の見えない壁を叩きながら狂ったように喚く。

助けなきゃ!と思った瞬間狼が女の人に飛びかかりそこから赤い血が舞い散った。女の人は再度叫ぶ事も無くその場に崩れ落ちた。狼は女の人の服を身体ごと噛み付くと引きづるようにその場から移動していった。





「、、、何すか、、今の狼。あれもモンスターっすか、、。」




山梨さんが青ざめた顔をして呟いた。





「何であの2人は今ここから入れなかったの、、?」



「あの狼がここに入ってきたら逃げれる自信ないです。どうしたら、、、、。」




「アベル、今の何なんだ?!」




荻野さんが肩に乗っているアベルをつついて質問する。




「ホウ。落ち着けオギノ。まずこのフロアのすぐそこの案内版を見るとよい。




アベルにそう言われてとりあえず皆すぐ近くにある案内版へと移動した。通常ならショップリストやレストランリストなどが記載されているはずの案内板内容は全く違う物になっていた。




   セーブポイント施設の案内、及び注意事項



   セーブポイントでは全てポイントのみのご利用

   購入になります。

   セーブポイント施設にはモンスターは一切

   侵入出来ません。

   セーブポイント施設ではポイント使用をしない

   人間は3時間までしか滞在出来ません。使用時間

   が過ぎた場合自動的に外に移動されます。その後

   24時間は同じセーブポイントに入る事は出来ません。

   ※他地点のセーブポイントは使用可能。





「、、これだ、さっきの2人組はきっとここに避難してたけれど、ポイントが無くて何も買わなかったんだ。それで3時間が経過して、、それで入れなかったんだ、、、。」





「、、、3時間、、。」





、、ポイントを使わないと3時間後はここを強制的に出させるという事。





「じゃ、じゃあ、俺は、、、。」




青ざめた顔で山梨さんがその場にへたり込む。

それを見てハッと気づき太田君も青ざめた。




「ポイントが無ければここにいられないなら、、もう車で移動も出来ないんだから、、死ぬしか無いじゃないか、、、。歩いて移動しろって言うのかよ、あんな狼みたいな化け物がうろついている中、真っ暗な夜の中をかよ!」




さっきのイベントでポイントを獲得出来たのは私とパパ、内田くん、荻野さんだ。

山梨さんと太田君はポイント0のまま、、。




そして私もある事に気が付きスゥっと血の気が引いた。




「、、蓮も、、蓮はどうなるの?」




蓮はまだ喋れない、、ステータス画面を自分で開くことすら出来ないのに!!ポイントを使用するなんて不可能だ。

そして3時間後に1人外に出されたら何も分からない2歳児がモンスターから逃げるなんて不可能だ。




「あああっ、、、!!」




想像するだけで心が張り裂けそうだった。

どうしたら良いの?せっかくここまで来たのに、、。





パンっ!!





と荻野さんが大きく手を叩いて音を出した。

パニックになりそうだった全員がその音に反応し荻野さんを見る。肩のアベルが翼を広げてこちらを見下ろしている。




「皆!落ち着け!3時間は絶対安全なんだからその時間を使ってどうにかならないかこの施設を調べてみよう。アベルもいるから絶対大丈夫だ!」




「ホウ。主人の命令とあればこのアベル、自身の知識を全て捧げよう。」





「どうしたら良いか教えてくれ。」




「ホウ。まずセーブポイント施設内にあるギルド設立を利用する。」




アベルはフワリと舞い、先程のセーブポイント施設の案内板、その横のフロアマップに止まりここを見ろと嘴でツンツン示す。




皆が荻野さんを縋る目で見る。

荻野さんが皆んなを見て頷く。




「3時間しかない、急ごう。」




ここに入ってすでに20分近く経ってしまっている。

皆で急いでフロアマップを確認する。


    

     1階 セーブポイント施設案内

     2階 特殊ガチャ 特殊アイテム販売店

     3階 ギルド設立所

     4階 職業変更ポイント 休憩部屋




「3階!」



「行こう!」



「エレベーター動きます!」




皆で子供達や怪我をしているパパと内田君を抱えてエレベーターで3階に向かう。



3階に着きエレベーターのドアが開くとだだっ広いデパートのフロアが広がる。いつもならいくつものショップが並び賑やかであろうそこは今は一切お店が無くなってしまっていた。白い壁、白い天井、白い床がただただ広く広がりフロア真ん中に無人のカウンターが置いてあるだけだった。



カウンターに向かうとウィンドウ画面がいくつも浮かんでいる。私は試しに画面をタッチしてみる。



    

          ギルド設立


    ギルド設立に使用ポイント数 10000




「い、、10000!?!」



現金に変えたら100万。




「設立に10000もかかるのか!!」



「10000!!」



「ホウ、設立にあたりポイント数はかかるが、ギルド特典の中にメンバー内でのポイント付与が可能になる。」



アベルの言葉に皆反応する。

ポイント付与が出来るならポイントを持っている人からない人への移動が出来る。皆夜に放り出される事なく無事に過ごせるのだ。





「なら、悩んでなんかいられない。ここはポイント数が1番多い私が設立します!」




私はウィンドウ画面のギルド設立画面をタップし、ギルド設立に10000ポイントを支払った。

画面が切り替わり、ギルド設立設定画面に切り替わる。



ギルドマスターが設立者の私の名前になっている。


ギルド名なんて後回しで良い。

後で変更も出来るみたいだし飛ばせるとこは全部飛ばして

完了ボタンを押す。




自分の中からウィンドウ画面が新しく浮かび上がり、



     ギルド(    ) が設立されました。

     あなたの役職   ギルドマスター

     ギルドレベル1

ギルド特典    ポイント付与

              アイテム交換

              ギルドメンバー内通話 

              メッセージ交換可能

 

     

              

「設立出来ました!!」



「じゃあ皆で急いでギルドに加入しよう!」



「はい!」




全員が急いで画面をタップし、ギルド検索から私の名前でギルドを出しそこに加入申請を送る。私は自分の画面に送られてきた申請を全部許可をしていく。

ギルドメンバーの欄に次々とみんなの名前が映し出される。



ギルド設立はここの専用画面からしか出来ないみたいだが、メンバー申請や加入許可、特典などのサービスは各自のステータス画面のギルド項目から可能なようだ。

     

ギルドメンバー  所持ポイント  職業




★一ノ瀬葵      26930   主婦

一ノ瀬静江      10 主婦

一ノ瀬竜       24000 会社員

一ノ瀬凛       10

内田祐介       15000 会社員

太田陽太       0 会社員

荻野純        15000 会社員

山梨翔吾       0 会社員






「待って、蓮の名前が無い!」



「ホウ。落ち着け、小さい子供はステータス画面に保護者モード適応となっているはずだ。お前、子供の手を握ってステータスオープンと言ってみろ。」




「え?」




思い出した。確かに凛のステータス画面にも 6歳以下保護者モード適応 という文字が表記されているのを。

私はまだ静江さんに抱っこされて寝ている蓮を静江さんから受け取り静かに右手を握った。




「、、ステータスオープン。」




ヴォンと小さく音をたてて蓮のステータス画面が出てきた。




一ノ瀬蓮  イチノセレン

男 2歳 ※6歳以下保護者モード適応

レベル 1

HP 5

MP 5


ポイント 10


ガチャ券(赤)1枚使用可能





「、、出た!これで、、!」




私は急いで蓮の画面からギルドの加入申請を送り、自分の画面で申請を受理した。





メンバー一覧に蓮の名前が記載される。 




ギルドメンバー  所持ポイント  職業




★一ノ瀬葵      26930   主婦

一ノ瀬静江      10 主婦

一ノ瀬竜       24000 会社員

一ノ瀬凛       10

一ノ瀬蓮       10

内田祐介       15000 会社員

太田陽太       0 会社員

荻野純        15000 会社員

山梨翔吾       0 会社員





「良かった出来た、、、。」



アベルは荻野さんの肩から今度は私の肩にうつると画面を確認した。ちょうどそこで蓮が起きてしまいぐずりだす。

その声で太田君に抱っこされていた凛も起きてしまった。




「、、あー!鳥さん!鳥さん!」




ぐずり出す蓮を抱っこして泣き止ませてると、起きた凛がアベルに気付き嬉しそうに近づいてきた。

アベルはすごく迷惑そうな顔をしながら凛に頭を撫でられている。




「ホウ。、、、あとはメンバー内でポイントを分け与えておけばポイント問題は解決ではないか?」




そう言ってアベルは私の肩から飛び凛から逃げるように上に避難した。凛はそれを追いかけてキャッキャっと走っていく。3階フロア内にはカウンターとエレベーターしかない為安全だと思いそのままにしておく。



やっと機嫌が治ってきた蓮にお茶を飲ませ、オムツを交換しながらギルドメンバーのところをタップするとポイント付与を発見した。

話し合った結果、私、パパと内田君、荻野さんのポイントをそれぞれ皆に分ける事になった。

  



ギルドメンバー  所持ポイント  職業



★一ノ瀬葵      26930   主婦

一ノ瀬静江      9000 主婦

一ノ瀬竜       11000 会社員

一ノ瀬凛       10

一ノ瀬蓮 10

内田祐介       10000 会社員

太田陽太       10000 会社員

荻野純        10000 会社員

山梨翔吾       10000 会社員






アベルに確認したところ保護者モード適応の凛と蓮は保護者の私かパパ、もしくは静江さんの誰かがセーブポイントでポイント購入さえすれば同じく使った事になるというのでポイントはそのままに。



あとは大体皆10000ポイントに並ぶように分け合った。





「、、、これでようやく少しは安心出来ます。」




「生きた心地しなかったもんな、、。」




割り振りまでポイント0だった太田君と山梨さんがようやく安堵の表情を浮かべた。





「まだ完全に安心出来ないぞ、問題は山積みだ!とりあえずもう9時近い、何もしないならあと1時間でここから強制退去させられる事になるからまずはポイントを使ってここで何か買わないといけない。」




怪我を押さえながらパパが時計を指差す。




「俺たちの怪我はとりあえずポイント購入してからゆっくり考えよう。次はどこのフロアだ?」




私はフロアマップを確認する。




「、、2階かな?特殊ガチャ、特殊アイテムを買えるみたい。そこならポイント購入で滞在時間延ばせるよね。」




皆で再度エレベーターに移動し今度は二階へと移動する。

起きてご機嫌の凛も大喜びでエレベーターに乗り込んだ。




「ここ何?デパート?おもちゃあるかなー??」




「どうだろうね、、おもちゃは無いと思うけど、、、。」




2階に移動しエレベーターが開くと3階とはまるで違うフロアイメージに驚かされた。

2階は所狭しとお店が並びそれぞれにたくさんのタッチパネル画面が映し出されていた。看板位置にはそれぞれざっくりと食べ物のマーク、服のマーク、家のマーク、車のマークなどが大きく浮かんでいた。





「す、、すごい!」



まるで未来映画のセットみたいな光景に皆んなが驚きの声を上げた。





「ママー!ここなにー!すごいお店たくさーん!!買っていーい?買っていーい??」





凛が真っ先に向かったのはクマのマークのお店だった。

子供用の商品がお店の壁いっぱいに並んでいる。

画面に写っているだけで触れないのだが、凛は目を輝かせてじっくり見ている。オモチャ屋さんもあるとは思わなかった、、、。





「、、とりあえず皆さん好きなお店で必要なもの買いましょうか。葵さん、あなたは竜をお願い。子供達は私がここで見てますしポイントで欲しいものを購入しておきます。私が支払えば凛と蓮君も大丈夫って事よね?こうなったら2人が欲しがるもの全部買っちゃうわ。」





静江さんはそう言って近くにあった3ポイントのミニカーのおもちゃの画面をポチりと押した。画面からポンっとそのままミニカーが現れた。




「ん!あー!ぶーっ!」




蓮はそれを見ると私の抱っこから降りて一目散に静江さんのところへ駆けて行った。ミニカーに喜び床を走らせて遊ぶ。





「ばぁば!凛はこれー!これ欲しいよー!あとあれも!!」




凛は目を輝かせて可愛いウサギのお人形を指差ししている。




「凛!ママ他のお店見てくるからばぁばと蓮と一緒にいてね!迷子にならないようにね!」





「はーい!」




「静江さんすみませんがよろしくお願いします。私達は他のお店もよく調べてきます。何かあったらここの画面からメッセージか通話をお願いします。くれぐれも10時までにいくらかポイントを使って下さい。」




ウィンドウ画面上のメッセージボタンと電話マークの通話ボタンの説明をしてから私はパパを支えながら他のお店に移動する事にした。とりあえず制限時間が残り少ないのでまず先に1番近くにあった衣料の店に皆で入る。

皆スーツはボロボロだし、パパと内田君に関してはもう上のシャツは意味をなしてなかった。

ここで皆Tシャツとデニム、上着や下着を購入し試着室で着替えた。パパと内田君は上がまだ怪我で着れない為薄手のパーカーも購入し上から羽織らせた。私も着ていた服がだいぶ汚れていたので動きやすそうなチュニックとデニム、それと下着を購入して着替えた。子供服コーナーに行き、子供用の着替えを何着か購入した。この時点で皆50ポイント以上は使用した。





「、、何ポイント使えば何時間ここにいられる事になるのかしら、、、。」




「ホウ。10ポイント使用で3時間制限が無くなるようだな。これで皆15時間くらいは大丈夫のようだ。」





アベルの言葉にようやく心からほっとため息をついた。





「はぁー、、一時はどうなるかと、、。」




「とりあえず、これで今日の夜は安心して過ごせますね。」




「ポイントありがとうございます。助かりました。」




時刻は10時、誰も建物から強制移動させられる事なく時間が過ぎた。



第1の問題はクリア出来た事に皆喜んだ。




「、、じゃあ次に優先するべきは一ノ瀬と内田の怪我だな。

このフロアを全員でまわって確認しよう。。薬屋なのか特殊アイテムなのか、、アベル?アベルは、、?」




「、、え?」




気がつくとさっきまでいたアベルがいなくなっていた。

荻野さんが慌てて自分のステータス画面を確認する。




「!しまった!MPが0になってる。」




私同様MPが切れてしまったようだ。荻野さんのMPは元々5だったらしく、確かに夕方発動してから5時間近く経っていた。アベルの発動が切れた事にがっくりと肩を落とした荻野さんに皆で声をかける。





「荻野さんのスキルが無かったら、、私達ここにも来れずにずっと立ち往生してたと思います。指示してくれてすごい助かりました。」





「俺もそう思う。ありがとう荻野。」




「俺もお礼を言います。助かりました。ポイントまでもらって感謝しかありません。」




「俺もです。ありがとうございます。」




皆が口々に荻野さんにお礼を言うと荻野さんは恥ずかしそうに笑った。




「いや、俺は攻撃スキルでも無かったし戦闘に役に立てたりもしなかったから自分のスキルを使えて役に立てたなら嬉しかったよ。さぁ、ここからは皆で手分けして探そうか!」





そうして皆でフロア中を周る。十字架マークのお店を見つけたがショップ内を確認しても普通のドラッグストアで購入出来る範囲の物しか見つけられなかった。




車のマークのショップには画面に色々な車が映し出されているがポイントの高さに驚く。1番ひくくても10000からで、高いのは50000〜80000となる。、、誰が買えるのよ、、。

確かに現実通貨でも車なんて100万軽くいくもんね、、、。

そう考えるとギルド設立ってどんだけポイント取るのよ。助かったけれども!100万て!金銭感覚がおかしくなりそう、、。




「、、あっ!あった!」




その中で移動用燃料を見つける事が出来た。

これはセーブポイントのショップでしか買えないみたいだ。

ポイントを確認して購入しておく。今後の事を考えて多めに買っておきたい。アイテムBOXに保管出来るんだし、10ポイントの移動用燃料を20個、200ポイントを使用して購入した。これでしばらくは大事だと思うけどあの車ぎゅうぎゅうで移動をまたしなくちゃいけないのは辛いなぁ、、。





横の家のマークはまさかと思いつつ見てみると本当に家を売っていた。一軒家からアパート、マンション、高級ホテルなどなど不動産屋みたいなリストがずらっと並んでいた。

もちろんポイントも1番低くても300000から。

ただどの購入ページにも記載してあったのは購入した物件は購入者の好きな所に設置が出来、モンスターの侵入は出来ないとあった。つまり安全を約束された場所となるのだ。

、、、、欲しい!

欲しいけどとてもじゃないけど買えない。全員のポイントをかき集めても全然足りないのだ。




最後にフロアの奥のショップに着いた。ここは丸いマークと星のマークがついていた。




「特殊ガチャと特殊アイテム、、、ってここですかね?」




他のお店は全部見て調べた。アベルは怪我を治す事は可能だって言ってた。だからあとはここのお店に期待するしかない。




お店に入り画面に映し出されている物を順に見ていく。

ガチャガチャのお店の方は

武器専用特殊ガチャ

装備専用特殊ガチャ

スキル専用特殊ガチャ

の3種類が大きい画面に映されていた。

ガチャを1回回すのに1000ポイント、、、。





「持っているポイントをぜんぶ注ぎ込んだとしても回復スキルが出るとは限らないですよね、、、。」





ガチャガチャのお店を後にして横の特殊アイテムのショップに移動する。




特殊アイテムショップの方は

武器や装備が並べられており、中にはパパや内田君が、所持している武器などが販売されていた。Rランクなだけあって5000ポイントで売られていた。SRランクは販売されていなかったのでおそらくガチャガチャで少ない確率でしか獲得出来ないのかもしれない、、。


少ないポイントでガチャを回してRやSRを狙うのか。確実にポイントを支払いRクラスを手に入れるかのどちらか、、。



人によってすごい悩むところだね。ポイントが無ければガチャガチャに頼るしかないけど、、なけなしのポイントを注ぎ込んだとしても全部ノーマルクラスの物しか出なかったらと考えると怖い、、、。




そんな事を考えながらアイテムショップの画面を次々に見て移動していると




「あっ!」



HP回復薬          100

MP回復薬          100

ポーション 100

ミドルポーション 500

ハイポーション 1000

毒消し薬 100

麻痺消し薬 100

眠消し薬 100

石化消薬 100

万能薬 500




「!あった!パパ、内田君あったよ!!」





私の声に皆んなが集まってくる。





「ゲームだったらハイポーションが重症な怪我とかを治してくれる薬だからそれを買おう!」





「、、マジか、、早く、くれ、、、。」





1本1000ポイント。現金化したら10万じゃん!いや、パパ達の怪我がこれで治るならいくらでも絶対買うけども!先にお金というかポイントの事を考えてしまうのは悲しき主婦の性だなぁ、、、。私はそう思いながら画面をタップしてハイポーションを2本購入。ポンポンって出てきた瓶入りのそれをパパと内田君に手渡す。2人とも片手しか使えないからこぼさないようにそれぞれ付き添いながら残さず飲ました。すると、





「、、、おおお、、何か怪我してる所の痛みが引いていくのと同時にピリピリする、、、。」




「こっちもです。嘘みたいに痛みが引いて、、。」




2人は信じられないといった顔をして慌てて確認するように体と腕に巻いている包帯を取っていく。

パパのゴブリンキングに噛まれて深々と穴の空いた歯の傷跡が、内田君の焼き爛れた火傷の傷がみるみると消えていき元の状態に戻っていく。






「おおおおおおおっ!!!」


「すげーーっ!!!!」






全快した2人はもちろんそれを見ていた私達も大興奮!皆で大声で叫んで喜んだ。




怪我のあった箇所をペタペタと触り完治した事を確認する。




「完全に治ってる、、もうどこも痛く無い。すごいな!ハイポーション!ゲームとかのハイポーション使う主人公ってこんな感じで治るのか!」




「その気持ち分かります!一ノ瀬さん!俺も今変な感動が湧いてます!」




すっかり元気になった2人を囲みここに来て初めて全員が笑顔になれたと思う。


 


「まだまだ問題は山積みだけど、、これでとりあえず今日は全員生きれたな、、。」




「うん、一時はどうなるかと思ったけど、、本当に良かった、、。」




「もうクタクタっす、、。今日はもう休みませんか?」



山梨さんの提案に皆んなが賛成した。ずっと動きっぱなしの気を張り詰めていた状態だったので身体が悲鳴をあげているのが分かった。




「確か4階がセーブポイントと休憩部屋ってありましたよね?そこならもしかしたらベットとかお風呂とかもあるかもしれませんし行ってみますか?」




私の言葉に皆頷くが、、




ググぅ〜、、、




その場に太田君が座り込んだ。



「、、その前に何か食べませんか?腹ペコで限界です。」




、、そう言われて私もすごい空腹な事に気がついた。

皆もそうみたいだ。確かにお昼にパンを食べてからずっと何も食べてない、、時刻は夜の11時過ぎだった。

ご飯を購入することにした私達はまず凛と蓮と静江さんのいるところへ戻る事にした。













「ママーっ!!!こっちこっち!すごいの!おもちゃいーっぱいなのー!!」



「だー!だー!」






「、、、、、、わーお、、、。」




オモチャがあったお店に戻った私達を迎えたのは床に購入したオモチャやら絵本やらドレスやら三輪車やらミニテントやらを広げて思いっきり満喫している子供達だった。

、、、いや、どんだけ買ったん!?! 




静江さんは床に足を伸ばしてくつろぎながらニコニコしていた。よく見ると服も変わってるし、クッションもひいてあるし、ミニちゃぶ台に急須に湯呑みにケトルまであった。






「すごいわねぇ!このフロア何でも売ってるわー!とりあえずポイント使ってって言われたから買っちゃったわ。」





「、、母さんステータス画面見せて。」




パパが静江さんのステータス画面を覗き、ポイント数を見る。




「!9000あったのに8000くらいまで減ってる!母さんどんだけ買ったんだよ!10万円分も買いものしたのかよ!」





「、、、マジかぁー、、、。」





確かにポイント使って下さいって言ったけど、、すごい使ったなぁ、、。あー、、他のみんながやっちまったなぁ、って顔でこっち見てるわ、、。一ノ瀬さんお気の毒にって顔だわ、、。分かるよ、でも私嫁だから怒れないのよ、、、。1000ポイントかぁ、、、ハイポーション1本買える金額だぁ、、、。くらっとする頭を抱えながら、とりあえず子供達のところへ。




「すごいよ!ママ!ここすごいよ!欲しいおもちゃ全部出てきたのー!!」




大興奮の凛は鼻息を荒くして両手でおもちゃを掴み私に見せてくる。




「、、わぁー、ぬいぐるみだけでいくつあるのぉぉぉ。プリンセスのドレスもティアラも買ったのぉぉ。」




「だーっ!だーっ!」




「、、わぁー、蓮君もすごぉーいブロックセットだけでも3つもあるのぉおぉ。ミニカーはもう数えられないねぇぇ。」




同じく大興奮の蓮もニコニコしながらおもちゃを触っている。パパは静江さんに怒り続ける。




「いや!どんだけの量だよ!?どうすんだよ、これ!こんなにたくさんどうやって持って移動するんだよ!!」




「あら?大丈夫よ?全部アイテムBOXに入るもの。試したもの。大きさも重さも関係無かったわよ?」




「、、なるほど!ポイント購入したものだからアイテムBOXにしまえるのか!すごい!ってそれにしても買い過ぎだから!!!!」




「だって可愛い孫達が欲しがるんだもの、いつも買ってあげられないからこんな時じゃないと甘やかせないじゃない?」




「人からもらったポイントで無駄遣いすんな!もう残ったポイント葵に返しとけ!」




パパはそう言うと静江さんの画面から私にポイントを移行した。私のポイントが26620と表示された。私は心の中でナイスパパ!!と叫んだ。




ポイントが減った静江さんは画面を見ながらふぅっと溜息をついた。




「あらぁ、減ったわね。まぁでもまだ1000ポイントあるなら良いわ。足りなくなったらまた言うわね。」





うわぁー、、怖いー、、一応それ私達が命懸けで手に入れたポイントぉぉお。




「もうしばらくあげねぇよ!!」




パパはそう言って子供達のおもちゃを順に凛のアイテムBOXと蓮のアイテムBOXに片付けていく。

凛と蓮も気に入ったおもちゃを1つ選び持って他のおもちゃを次々にアイテムBOXに入れていく。ひゅんっと消えていくのが楽しいのかお片づけはすごい早く終わった。



静江さんも自分のちゃぶ台やら急須セットやらクッションやらをアイテムBOXにしまう。





気まずそうにしてた他のみんなはそれを待ってからこちらに寄ってきてくれた。、、気を遣わせてすいません泣






「さ、さぁ!じゃあ食事にしましょう!あっちに食べ物マークとか見えますし移動しましょうか!」





「凛お腹すいたあー!!行く行く!」





時刻を見たらもう夜の12時だ、食事の時間がズレにズレて本当ごめんね。凛と蓮が食べれそうなものあるかな、、そう思いながらグルメショップの方に向かうがそんな気持ちはすぐにぶっ飛んだ。




ステータス画面から買える食品はおにぎりとかパンとかスーパーやコンビニレベルのものばかりだったのだがここは全然違った。




うどん、ラーメン、ハンバーガーに始まりパスタや鉄板焼きなどフードコートのようなメニューがズラリ。しかも画面をタップして購入すると出来立ての熱々が出てくる。





「どうなってんだ!これ!すげぇ!!」



「おい!何食う!?何食う!?」



「チャーシューメーン!チャーハンセット大盛りでぇえ!!!唐揚げもつける!!」




「俺もそれにするー!!!!」




パパ達はすごいはしゃいでラーメンの画面に並んでいる。

何で男の人達ってこんなラーメン好きなの?何でにんにくとかすごい入れて食べるの好きなの?そんでもって朝にお腹痛いって言うのは何なの?




私はとりあえずパパ達をスルーして凛と蓮用にうどんとフライドポテトを購入。




「あ、、子供用おはしとか取り皿が無いのか、、うどんを切る子供用ハサミも、、。」




「あら、さっき私買っといたわよ。必要そうなものは全部。」




静江さんがそう言うとアイテムBOXから取り皿やらお手拭きやら子供おはしやらはさみやらをポンポン取り出す。





「おおおおっ!」 





「お尻拭きとオムツでしょ、子供用歯ブラシとかとりあえず全部買ったから大丈夫よ。」





なるほど、、10万円分の1000ポイントの中にはこうゆう物が多く含まれているのか、、。さっきは無駄遣いすんなって思ってしまってごめんなさい、、、。




「ありがとうございます、、。」




私は静江さんに感謝して子供達にうどんとポテトを取り分けるとお腹が空いていた子供達はガツガツと夢中で食べ始めた。




静江さんもいつの間にかお寿司のセットを購入しており緑茶と一緒に美味しそうに食べている。凛と蓮も食べるのに夢中だし、私も何か買おう、、。




そう思い色々な画面を眺めていくと




「!こ、これは高級デパートの地下でしかお目にかかれない海鮮丼弁当!!こっちもお正月くらいしか買った事のない高級ローストビーフ!」




北海道物産展とかでよく見るけど、絶対に手が出せないやつ、いくらとかカニ身とかマグロとかウニとか高級海鮮がぎっしりと詰まってるやつ、、、ローストビーフもお肉がすごいピンクで見るからに美味しそう、、、、うわぁ、、普段なら絶対買わない、、買えないけれど、、。




私、命張って頑張ったから!

今日くらいは!!!





そう思い、思い切って画面をタップした。ポンポンっと高級海鮮丼弁当と高級ローストビーフの盛り合わせが出てきた。




「うわァァァ、2つで50ポイント、、5000円分だよおおお。」



買ってしまった、買ってしまったよおおおぉ。

震える手でその2つを持ち子供達の横に移動する。

ゆっくりと蓋を開けてると見るからに美味しそうで柔らかなお肉が!宝石のように輝いてるイクラが!カニが!海鮮ちゃん達が!

お疲れ様!自分!

頂きます!!!!




私は思いっきり高級デパ地下弁当を堪能した。





「うわぁ、、、美味しい、、美味しいよおぉ。グスっ、、。お肉すっごい柔らかぃぃぃ、歯がいらないよぉぉとろけるよおおおぉ。海鮮丼弁当やばいぃぃ、幸せすぎるぅぅう。」





感動のあまり半泣きで食べる私。美味しすぎた。悔い無し。





「うわぁぁぁ!ママ!このお肉美味しい!!!」




「でしょぉおおお!??」




凛に途中で気付かれイクラの半分とローストビーフの半分を取られたが、それを差し引いても幸せすぎる夕食だった。




皆夢中で食事を食べて時刻は夜中の1時。

セーブポイントにいられる時間は皆20時間近くある。




私達は膨れたお腹を抱えて4階へ移動。エレベーターを降りてすぐにセーブポイントらしいサッカーボールくらいの青い球体が浮かんでいたがクタクタだったので明日調べる事にし、休息部屋を探す。1室50ポイントで使用可能。

ホテルの部屋みたくお風呂やベットもちゃんとあった。

静江さんを含め一ノ瀬一家で1部屋を借り、太田君、荻野さん、山梨さん、内田君は2人ずつに別れ部屋を借りた。





「とりあえず休もう。明日起きたらギルドのメッセージか通話機能で知らせるから。」




「おー!わかったー。」




パパ達が取り決めそれぞれが部屋に移動した。

時間も時間だし、何より本当にクタクタだったのでお風呂は明日入ろうと話し私達はすぐに子供達の歯磨きだけしてからベットに横になった。ベットは2つだったので私、蓮で1つ。パパ、凛で1つ。

私は床で良いわ。と言った静江さんはアイテムBOXから羽毛布団セットを取り出し床にひくと気持ち良さそうに眠りについた。




布団セットも買っといたんかぃ!!!

心の中でツッコミを入れながら蓮のお腹をポンポンして寝かしつける。後はもう途中から覚えていない。





私は疲れと満腹感から深く眠りに落ちた、、、、、。








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