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夏休みとおばあちゃん

作者: 二階堂あまね

夏休みも今日で終わりだ。


結局、この夏休みはおばあちゃんの家に帰ることはできなかった。別に帰らなくても、帰ってもどちらでもいいのだが、ふとした瞬間にあのおばあちゃんの笑顔や落ち着いたしゃがれた声が聞きたくなるのだ。身体が悪くもう何年も生きることはできないおばあちゃんだが懸命に生きているらしい。(母親情報)


そんなおばあちゃんも私のさして可愛くない顔を見れば1%は嬉しくなるだろうと思う。義侠心が刺激され、会いに行ってやりたかったが、おばあちゃんにコロナウイルスを仮に移してしまったら大変だから、帰省は取り止めた。(私はコロナウイルスには感染していない)残念だったがそれが正解だっだろう。でもおばあちゃんはもう何年も私達若者みたいに生きられるわけじゃない。だからこそ会いに行ってやりたいという気持ちが、この夏休み最終日、ふつふつとビーカーの中の水溶液みたいに暴れだしそうになった。


おばあちゃん、あと十年は元気でいてね。

その頃には結婚しているから。

そして絶対、おばあちゃんを結婚式に呼ぶんだ。

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