表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

始まりの物語

取り敢えず試しに出してみたって感じの一話目の切りよさげな所を短編って形にしました。

ある程度文量が貯まれば連載させていこうと思っています。

 僕の名前は 彩香氏 陰晴。17歳。高校2年生だ。

 家族構成は共働きの両親とバスケットボール部でブイブイ言わせている3つ程年下の妹が一人だ。

 多分、探せばどこにでもいるだろう家族だと思う。まあ、名前は少々独創的ではあるが。まず苗字の彩香氏、これは、まあそのまんまで「あやかし」と読む。うん、一体どういうあれでこんな苗字が付いたのか本気で謎やわ。僕のご先祖様は何をしたのだろうか。陰陽師的なあれでもしてたのかな?いやそんな話聞かんぞ。ほんで陰晴の方は。こちらも。まんまで「いんせい」と読む。因みに両親に名前の由来を聞いたら、陰だろうと日の当たる所だろうと何処でもしっかりと強く生きれるようにという願いが込められているらしい。 後はその時に両親が買っていた、名前で人生が決まるという本に僕の誕生日的に漢字2文字かつ対になる言葉が良いって書いてあったらしい。うん。常識的に考えてそれでよく名前つけたな僕の両親。

 まあ、別にというかそれなりに、いやかなりこの名前は気に入っているし良いんだけど。

 そんな、少々独創的な名前を持つ僕の人生は何ともまあ、ありふれてありふれて、何だかんだで楽しくそれなりにと言っていいのかは分からないが充実したものではあった。まあ。そりゃ少々問題や挫折もあったはあったが、全体的に見れば似たような経験をしてる人はいっぱいいるし。多分大人になれば、というか成長するにつれてそこまで何も感じなくはなるだろうな。

 因みに僕自身としては。中学1年生の時に父親からスレイ〇ーズというかなり昔のライトノベルを貰い。読み、ライトノベルというものにがん嵌りして。ライトノベルを趣味として、結構楽しい毎日を送っている。

 まあ、そんな僕は、これまた当たり前の話ではあるが。高校に通っている。

 通っている高校は。これまたどこにでもありそうな商業高校だ。

 強いていうならば、男女比率が特殊で女7・男3という所だろうか。といっても。モテるとかそういうのはなく、クラスにいる数少ない男子共で彼女持ちは一人か二人だし。それも、他校の人だったりするから。まあ、別に女子が多いから男子がモテる訳ではない。

 それでも、僕としては最近というべきか別にモテなくてもいっかって。彼女とかどうでもいっかって気分になってきてはいる。まあ、人並にというべきなのかどうかは悩むものであるが、性欲はあるが。まあ、男子高校だしね。そりゃ、まあね。ありますよ性欲。ただ別に彼女欲しいとかは思わない。いや。どちからというと諦めに近い物なのかもな。僕に彼女が出来てリア充ライフを送るというのが想像できないって感じかな。だから別に要らないかなって。

 そんな僕はまあ、嫌々面倒とぶつくさ言いながらいつものように学校に向かっている。

 基本的に僕は自転車通学なのだが、今は1月ということで雪が降り積もりとてもではないが自転車を走らせれるような状態ではない。悲しいことに。まあ、そんなわけで基本的にパソコン部という部活で活動をして、運動嫌いの僕からしたら歩くというのは本当に苦痛で大変だ。マジで雪降ったら学校休みにしてほしい。いや無理なのは分かってるけど。


 ――――――――――

 そうして僕は何のあれもなく嫌々歩いて学校へと向かっていた時だった。


 目の前に黒色の球があった。


 しかもそれは宙に浮いていた。

 敢えてもう一度言う。

 宙に浮いていた。

 意味が分からない。いや、何だこれは新しいドローンか?それとも子供の玩具か?

 そんな誰にでも考えれそうな事を考えていたら、件の黒色の球が僕の左腕に吸い込まれた。

 そして、そのまま跡形もなく消えた。


 ・・・・・・・・・・・・・・


 意味が分からない。

 僕は夢でも見たのだろうか?

 それともライトノベルの読み過ぎで幻覚でも見たのだろうか?

 否、否、否、流石にというべきか、そんな盛大な見間違いを僕がするとは思えない。

 というか、もし仮に僕がそんな見間違いをしていたら大問題だ。今すぐに脳と眼球の異常を疑って病院に駆け込んだ方がいい。

 ということは、本当の本当にあの謎の黒色の球は存在して僕の左腕に吸い込まれたという事か?いや、それも不自然な話だ。

 あの黒色の球は少なくとも大きさ的には30センチほどあった。

 それが僕のこの鍛えられていない細腕に入ったと?

 冗談もたいがいにしろって話だ。

 そんなことはあるわけがない。というか質量保存の法則とか考えたら有り得ない?

 じゃあ?やっぱり僕の勘違い幻覚か?いやでも僕は確かにあの黒色の球を見た。じっくりと見た。

 ・・・・・・・・・・

 分からない?本当にどういう事だろうか?

 そういえば、僕の左腕はどうなっている?

 僕は自分の左腕を確認してみる。

 何ともなかった。

 本当に何ともなかった。運動してないせいか少々、普通の人よりも少ない毛と、いつも長袖を着ているせいでそこそこ白い肌。

 ようは何が言いたいかというと、そこにあったのは、毎日見ている自分の左腕だということだ。

 ・・・・・・・・

 本当に意味が分からない?

 そうやってひたすらに考えている時、ふと、というべきか、偶然というべきか。

 左腕には父親が買ってくれた頑丈さが売りの時計が目に入った。

 そこには数字でこうあった。

 8:10

 と

 僕の学校の遅刻タイムは8:30だ。

 そして、僕の今の位置的に学校まで普通に歩いたら30分はかかる道のりだ。

 ・・・・・・・・

 僕は自慢ではないが今まで一度も遅刻をしていない。

 つまり、どういう事かというと、これからも遅刻したくないということだ。

 そして、体力のない僕ではあるが遅刻せぬように全力で走った。


 ―――――――――――

 何とか学校に着いた。

 左腕にある時計で確認したら、8:28と表示されていた。

 ギリギリセーフだ。本当に危なかった。

 そして、いつものようにロッカーに行き靴を校舎用のに履き替えて、4階にある教室に向かった。

 教室に入ったら。いつものように鞄を後ろにある教室のロッカーに入れて、次の授業で使う教科書類を持って自分の席に座った。


「よう、雪道は大変だな」

 隣に座っている友達に話しかけられた。

 名前は新井という。結構気さくで良い奴だ。それなりに話も合うので結構仲良くやっている。


「ああ、そうだな、本当に大変だよ。昔は雪が降って喜んでいたけど。今じゃ雪なんて降るなって感じだよ」


「ハハハハ、違いない。小学生の時とかは雪遊びとかして楽しかったから、雪降ってイエーイってはしゃげてたけど、今では雪が降れば、雪かきに駆り出されるわ、学校には行きにくいわ。寒いわ。最悪だよ」

「そうだな。本当にそうだな。マジで、ああああ、学校ダリーーー、家帰ってコタツに入ってゲームしたい」

「ハハハハ、そうやな。分かるぞその気持ち。まあでも、せっかく頑張って学校に来たんだ。今日も取り敢えず頑張ろうぜ互いにな」

「そうだな。つか、新井って偶に凄いカッコイイこと言うよな」

「おい、偶には余計だ」


 キンコーンカーンコーン


「はいはいはいはいはい、皆さんおはようございます」

 新井とたわいもない話をしていたらチャイムが鳴り先生がやってきた。

 名前は北村・裕美子という。女子は皆ゆみちゃんって呼んでいる。

 男子は普通に北村先生って呼んでいる。まあ、年は40過ぎのおばちゃん先生だ。因みに独身で、テンションがめちゃくちゃ高い。

 そりゃもう、異常なくらいテンションが高い。

 どれくらい高いかって言うと、常に元気ハツラツで声が大きく、体育館の端から端まで軽く届くくらい声がでかい。ほんで身振り手振りが異常に多い。

 まあ、正直な感想を言えばうるさくて、一番前の席の僕はよくその声量で耳がやられる。本当に止めて欲しい。

 まあ、絶対変わらないだろうけど。


「じゃあ、皆今日も元気に学校を頑張っていこうね~~~、エイエイオ~~~」

 うるさいわ、本当に。いやマジでうるさいわ。


 ――――――――――

 そっから北村先生のうるさいホームルームを耐え、授業が始まった。

 いざ、授業が始まっていくと、最初はかなり面倒で辛かったけど。気が付いたら、そこまでじゃなくなって。気が付いたら授業が終わってて、ほんで、学校が終わってた。

 意外と最初は面倒だけど、いざやってみるとそこまでって感じ。うん、あるあるだね。

 まあ、僕はこれを学校がある度にやってるんだけどさ。うん。本当に。よくやってると思うわ。いい加減というべきか、そろそろというべきか、今更というべきか、面倒くさがらずに学校行こうとはならないのか?僕は?

 まあ、多分ならないだろうね。僕はそう言う人間だ。自分で自覚している。

 そうして、学校が終わり部活に行き。パソコンをひたすらにカタカタカタカタして。

 1時間ほどで部活は終わって、まあ、家に帰るために学校を出た。


 ――――――――――

 家に向かってる途中、靄のような人に出会った。

 どういう事と思うかもしれないが、そのまんまだ。本当に靄のような人だ。

 身体が靄で出来ているような感じで、何ともまあ、不安定でぼやけていた。

 その靄のような人は雪かきの為なのか、鉄製の雪かき用シャベルを手に持っていた。

 そして、その靄のような人と目が合った。

 その瞬間、靄のような人は僕に向かって鉄製の雪かき用シャベルもとい凶器を振りかざして走ってきた。

 怖い怖い怖い怖い怖い。

 僕は慌てて逃げる。というか逃げるしか選択肢はなかった。そして、暫く本気で走ったら。あの靄のような人の姿は見えなくなっていた。ようは何とか逃げ切れたのだ。僕はそれで一安心をして考える。警察に通報しようかなと、僕はいきなり襲われたのだ。普通に犯罪だ。さらに言えばもしも、あの凶器が僕の頭に直撃していたら死んでいた可能性だって十分にある。

 そう考えると立派な殺人未遂まで発展するのではないだろうか。

 いや。流石にそれは大袈裟かな?でも、まあ、どちらにせよ犯罪であり、僕のような一般人がどうこうできるものではない。ここは素直に安全に警察に向かおう。

 僕はそう思い、最寄りの交番に向かおうとした、その時だった。


 後ろに悪寒が走った。

 振り向くとそこには、あの。靄のような人がいた。

 ・・・・・・

 怖い。とか、恐ろしいとか。そんなレベルの話ではない。

 何故だ?完璧に見失ったはずだ。

 なのに何故僕の所にたどり着いた?勘か?運か?それとも何かを仕掛けられていた?いや、それは考えにくい。取り敢えずは、まあ、逃げよう。

 僕はもう一度走った。

 走った。

 走った。

 走った。

 走った。走った。走った。走った。走った。

 全力で走った。


 そして、暫く走って一旦後ろを向いて確認する。

 誰もいない。

 今度こそ逃げ切れたかな?まあいい、早く交番に向かおう。というかヤバい疲れた。本気で疲れた。雪道でただでさえ歩きにくいのに。こんなに走るなんて。パソコン部にはきつすぎる。


 取り敢えず歩こう。何交番までそこまで距離はない。

 大丈夫だろ。


 てくてくてくてくてくてくてく


 僕は歩いた。疲れたからいつもよりもゆっくり歩いた。

 そして、交番の前にたどり着いた。

 僕は交番に襲われた話をしようとした時、ふと、またというかまたもやというべきか、後ろから嫌な予感がする。

 僕はそっと後ろを振り向くとそこには靄のような人がいた。

 だけど。今回は恐れなかった。何故なら。交番の目の前だからだ。

 この靄のような人がどういう目的で僕に襲いかかって来たかは不明だが、しかし、まあ、警察の前では無力であろう。

 だって警察は生身の人間では絶対に抵抗できない拳銃を持った、僕のような善良な市民の超絶強い味方なのだから。


 そして、案の定靄のような人は僕に襲いかかって来る。でも目の前には警察がいる。

 これで後は警察がどうにかしてくれると思ったら。

 何の反応もなかった。

 そう、何の反応もなかったのだ。

 僕が今こうして、雪かき用の鉄のシャベルという人を殺せる凶器を持った人に襲われそうになっているのに警察は何も反応しなかった。

 否?どちらかといえば気が付いていなかった。


「ん?どうしたのかね?君?何か落し物でもしたか?」


 僕に向かって警察の人がそんな事を言ってくる。


 これは確定だ。

 理由は分からないが、警察の人にはこの靄のような人が見えていない。

 いや、違う。警察の人だけではない。常識的に考えれば、雪かき用とはいえ鉄のシャベルを持った人がそれを振り回して走ってるんだ?普通の人は疑問に思うというか、恐れて警察に通報をしてくれるだろう?

 それがなかったのだ。その時点でおかしいのだ。


 つまり、一体全体これはどういうことだ?僕にだけ見えてるって?何だそれは?


 そんな事を考えていた時だった、ふと、前を向くと。僕の眼下には鉄のシャベルがあった。

 僕は慌ててそれを避けた。

 がしかし、避けきれずに左腕に激突した。


 普通ならばクソほど痛い。そのはずだ。なのに痛みはなかった。むしろ左腕が熱くなり力が溢れるような感覚が来た。

 そして、僕の左腕をしっかりと捉え当たったはずの鉄のシャベルは半分ほど欠けていた。

 まるで、何かに食われたかのように。

 いや、違う。何かにじゃない。喰ったのは僕の左腕だ。

 そう。僕のこの左腕が鉄のシャベルを喰った、いや、吸い込んだんだ。


「はっはっは。はっはっはっ、ハハハハハハハ」

 急に笑いがこみ上げえ来た。

 何故って?だって笑えるだろう。僕は多分今人間を辞めている。

 当たり前だろう。こんな得体の知れない靄のような人が持った鉄のシャベルを左腕が吸い込んだ、いや、取り込んだんだ。

 そして、その結果僕は力が溢れている。こんなことが人間に出来るか?

 否、否、否、否、否、否、否。

 出来るわけがない。


「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 僕は笑った。

 何故って?僕はこういう非日常を望んでいたからだ。

 僕はこういう展開を望んでいたんだ。

 少々名前が独創的なぐらいで、基本的に他の人と変わらない人生ともこれでおさらばだ。

 さあ、楽しくなるぞ。これは。


「おい、急に笑い出して。どうした?大丈夫か?」


 警察の人が心配してくれる。ああ、そういえばここは交番の前だったな。

 まあ、交番か。善良な市民には必要だけど、今の人間を辞めた僕には要らないな。いやまあ、普通に事件に巻き込まれたら頼るだろうけど。うん。警察万歳・交番万歳。


「すみません。何でもありません」

 僕は交番にいた警察の人にそう言って。

 僕に向かって欠けた鉄のシャベルを持って襲いかかって来る靄のような人の首を左腕で掴んだ。

 その瞬間、靄のような人が薄くなっていく。

 そして、それに比例するように。僕に力が溢れて来る。

 力が溢れて来る。力が溢れて来る。力が溢れて来る。初めての感覚だ。

 病みつきになりそうだ。

 例えるなら。何だろうか?

 ・・・・・・・・・・・・・

 分からない。こんな感覚初めてだからな。

 始めて自慰行為に走った時や。美味しい食べ物を食べた時。ガチャで神引きした時。テストでいい点を取った時。

 今まであった様々な感情、喜びや快楽等。

 その全てを軽く超えるような感じだ。

 ああ、ああ、ああ、あああああああ。

 そうだな、やったことはないが、ドラックに近いような物かもしれない。

 自分が何でもできるように錯覚を覚えてしまうほど万能感を得た。快楽を得た。そんな感覚だ。

 そして、その素晴らしい快楽を味わっていたら靄のような人は全て僕の左腕に吸い込まれた。


「君、本当に大丈夫なのか?何か凄いニヤけていたが」


「ああ、すみません。ちょっと思い出し笑いをしてしまい。いやもう、本当に大丈夫ですから」

 僕は警察にそう、言い訳をして走って家に帰った。


 ――――――――――

 家に帰った僕は。自分の能力を調べた。

 まずは服を脱ぎ裸になり。鏡の前で自分の身体を見た。

 別に変態ではない。ただ、人間を辞めてしまった僕の身体に表面的な変化がないか調べたかっただけだ。

 結論から言えばなかった。

 特に色が変化していたりとか。身体が大きくなったりとかはなかった。

 次に左腕の強度を探ってみた。

 結論から言えば普段と変わらなかった。

 つねったら痛いし、叩いたら痛い、机にぶつけてみても痛かった。

 何なら少し赤くなった。

 ただ、というべきなのか、まあ、実感はしにくいが、少しだけど身体能力が上がった。ような気がする。

 あくまで気がするだ。もしかしたらもっともっと、靄のような人を吸い込んだら実感出来るくらい身体能力が上がる気はする。

 まあ、取り敢えずはこんな所だ。

 その後は靄のような人を探しに向かうか悩んだ。

 あの靄のような人を吸い込んだ時の快楽はかなり凄かった。

 まあ、ただそれは今の所ではあるが中毒性はなさそうだ。何故なら、もう一度味わいたいとも特に思わないからだ。だから、まあ、僕が靄のような人を探す理由はこのまま靄のような人を吸い込み続けたら身体能力が実感出来るくらい上がるのではないかという可能性に基づくものだ。

 というわけで、靄のような人を探しに行くか行かないか悩み始めた。

 ・・・・・・・・

 で、悩んだ結果。探しに行くのは止めた。何故なら急に面倒になったからだ。それと時間も遅いし夜暗くなれば両親も心配すると思ったからだ。

 というわけで、僕はいつものように部屋でライトノベルを読み始めた。

 因みに読んでいるのは、現実世界の学園もの、かつ、主人公が能力者という設定のものだ。

 何故読んでいるかという、今の自分と重ね合わせたからだ。なんてことのない、ただそれだけの理由だ。

 しかし、こうやって自分と重ねながら読んでみると中々どうして、イライラする。本当にイライラする。

 何故そこで情けを掛けるとか、もっと強くなるために努力しろよとか。後そんなに女の子が群がるかよ。後好意に気がつけよ。もしくはハーレムでやり過ぎだろう。

 後妹が美少女でお兄ちゃんと仲がいいとかあるかボケのクソカスが。それに能力が想像以上強いのに。その能力を100%生かし切れていない主人公に対して心の底から腹が立つ。

 以上

 というわけで、読むのは止めた。

 普通に今期アニメをやっているライトノベルを読み漁るわ。

 というわけで、今期のラノベを読み漁った。面白かったです。うんやっぱりラノベは最高だぜ。

 ――――――――――

 そして、まあ、夕飯を食って風呂に入って宿題を嫌々終わらせて寝た。

 朝起きたら、窓を開けて外を確認し、まだ降り積もってる雪にうんざりしながらリビングに向かい朝食をとる。


 何気なくつけているテレビのニュースで、坂道を自転車で下っていたところ雪で滑って、そのまま激しく転倒し30代の男性が死亡というニュースが流れていた。

 こういうのを見ると、一瞬でも面倒やし無理にでも自転車で行こうかな?車道は雪ないし。なんて思った自分を殴ってやりたくなる。普通に安全第一で歩いていきます。

 だって怖いもん。滑って死ぬのとか怖いもん。もんもんだもんもん。はいごめんなさいふざけました。

 というわけで、少し時間に余裕を持って学校に向かった。

 歩いている途中の事だった。

 坂道の所で自転車に乗った靄のような人が現れた。

 それは、自転車をフルスピードで漕ぎ僕に向かって突っ込んできた。

 僕はそれを見て避けるわけでもガードをするわけでもなく、ただ左腕を前に突き出した。多分それは直感めいた行動だと思った。僕の本能がそう行動しろと僕に行ってきたのだ。

 そうしたら、その自転車に乗った靄のような人はあっけなく僕の左腕に吸い込まれた。

 そして、また、あの快感が訪れる。自分の中から力が溢れて来る。あの素晴らしい快感が。そう思っていたがしかし、その快感は思ったよりも感じられなかった。

 もちろん、少しは気持ちの良い、心地の良い快感は来るがしかし、あの時味わった快感では100%なかった。

 ただ、そうただ、身体が強化さている感覚は前の時と同じようにあった。

 いや?強化されているというよりかは、あの自転車に乗った靄のような人を吸い込んだことによりその力を無理やり自分で取り込んだような感じだ。


 というわけで僕は走った。

 理由は何となく強化された気のする身体能力がどれくらいなのか気になったからだ。

 で走って、走って、走り抜けて、走り駆けて。

 あっという間に学校に着いた。

 何というべきなのだろうか。まず、大きな発見が合った。

 それは体力の異常なまでの向上だ。

 かなり僕は全力で走った。僕の50m走のタイムはパソコン部ではあるが、毎日自転車通学をしているせいか、はたまたおかげか、7秒前半だ。

 だけど、走り終えた後、死にますかってくらいきつくなる。吐きそうになる。まあそんなわけで皆薄々察していると思うが、僕のシャトルランの成績は48回という。かなり悲惨な物である。男子の中では最下位だ。

 そんな僕なのだが、今は一切疲れていない。普通ならば100%吐きそうになって。死にそうになって。息も耐え耐えの様子で水・・・水・・・水・・・って言う妖怪みたいになっているのに。

 そうなるのが正しいはずなのに僕は一切疲れていないのだ。これは異常だ。異常だ。本気で異常だ。

 もちろん原因は100%あの靄のような人を左腕で吸い込んだからだろうがしかし、まさか体力面でここまでハッキリと現れるとは思わなかった。

 まあ、でもまあ、見方を変えてみると体力の超増強はかなりありがたい、何故ならば僕の体力不足はそれなりに深刻な問題だったからだ。こうやって体力がついてくれれば、今日みたいに走って学校に向かえるから遅く家を出ても大丈夫だろうし。帰り道も早く帰れる。単純に疲れにくくもなるだろうし。かなり良いこと尽くしだ。

 二つ目は、他の人に気ずかれにくいことだ。

 もし、僕の身体能力が異常に、それこそ今の僕の体力みたいに強化されていたら、予想、あるいは想像ではあるが。50mを2秒とかで走り、石を持てば握りつぶせる。そんな分かりやすい化け物になっている気がする。そうなったら日ごろの生活に大きく支障が出る。いや、それ所か変な研究員が現れて連れていかれるかもしれない。

 うん、こうして考えたら体力の超増強というのはかなりありがたいな。

 さて、まあ考えるのはここら辺にして、教室に入ってライトノベルでも読みますか。


 ―――――――――――

 そうして、教室に入ったら、まあ、案の定というべきか女子か楽しそうにキャピキャピとおしゃべりをしていた。僕はそれを横目に鞄を仕舞い机の中からライトノベルを取り出して読み始める。


「よう、相変わらず本好きだな。今この教室で本を読んでいるのはお前と川岸だけだぞ」

 本もといライトノベルを読んでいたら、友人である新井が話しかけてきた。

 川岸という、まあ、有り体に言えば眼鏡をかけて三つ編みで巨乳で大人しくて成績優秀の品行方正な、クラス委員長って感じの美女だ。いやまあ三つ編み眼鏡だから男子の一部には受けていないが僕は眼鏡外して三つ編みをほどいたら絶世の美女になると思っている。はい。

 で後まあ、実際の所はクラス委員長ではなくクラスの副委員長なのだが。

 まあ、しかしそこにあまり大差はない気がする。でも実際の所は川岸とはほとんど誰も関りを持っていない。いつも、僕のように本を読んでおり、まあ、僕の読んでいる本は不真面目なライトノベルだったりするのだが。多分というべきかきっと、まあ、あくまで予想ではあるが川岸のような優等生はライトノベルではなく参考書や文学って感じの凄そうな本を読んでいるだろう。いつもブックカバーをしているから本の内容は分からないが。


「いや、僕が読んでいるライトノベルと川岸さんの読んでいる本を比べるなよ。絶対違うだろ」

「ハハハ。違いないな、そりゃそうだな」

「ああ、本当だよ。まあ取り敢えず僕はこのライトノベルが中々良い所なので、続きを読むわ」

「おっと、そういえば読書中だったな。これは申し訳ない」

「いや。いいってことよ。気にするな」

 そうして、僕はまたライトノベルを読み始めた。


 ―――――――――――――――

 そっからまあ、先生が来て、ホームルームが終わり授業が始まり。授業が終わり。部活に向かった。

 部活動中

 ふと、そうふと今日自分が出会ったあの靄のような人、それは自転車に乗っていた。そして、今日の朝、ニュースで自動車に乗って坂道で滑って死亡した人を思い出した。

 そして。さらに言えば、僕があの靄のような人と会った場所は坂道だった。

 僕は気になってパソコンを使って調べてみた。

 ・・・・・・・・

 正解だった。

 あの靄のような人は今日僕が通った坂道で昨日の夜に死亡したという情報が合った。

 そして、僕は更に調べた。調べたのはあの一番最初に合った靄のような人のことだ。

 あの靄のような人は雪かき用の鉄のシャベルを持っていた。そして、あの靄のような人がいた場所を思い出して、その場所の情報と雪・死亡というワードを入れて検索をしてみた。

 ・・・・・・・

 合った。

 1週間前に60代の男性が雪かき中に屋根から雪が落下して死亡と出た。

 ・・・・・・・

 辻褄が合った。

 いや。しかし、これは何というべきなのであろうか。恐ろしい。いや怖い?それとも僕は楽しんでいる?いや、何だろう。何というべきか。

 ・・・・・・・

 分からない。

 ただまあ、一つだけ確実な事はある。

 あの靄のような人は死んだ人の怨霊のようなものだということだ。まあ、怨霊(仮)と今は呼ぼう。

 そして、僕はその死者の怨霊(仮)に襲われて逆に返り討ちにして吸い込んだんだ。

 その事実を知った今。僕はどういう反応をすればいいのか分からなくなってしまった。


 いや違う、僕の感情は分かった。そう僕は今非常に興奮をしている。

 何故って?それは怨霊(仮)を効率よく見つけ、僕のこの左腕で吸い込み僕の力を強化できると思ったからだ。

 ああ、そうだ、確かに僕は怨霊(仮)というまあ、人の死によって生まれる恐ろしいものを自分の左腕で吸い込む。否取り込み。体力の超増強という形で恩恵を受けた。

 それは人によっては恐ろしいと思うであろう。人によっては不安になるだろう。心が弱い人であれば狂ってしまうかもしれない。

 もちろん僕は多分、一瞬はそういう感情が出たんだろう。

 だがしかし、そう、だがしかし。僕は今興奮している。喜んでいる。さっきも言ったがこの情報によって僕はより強くなれるのだから。

 ああ、そうだ。僕は今部活なんて呑気にやってられないな。

 ここら1週間以内で死亡した人を調べてそこに向かい、怨霊(仮)を取り込み身体能力を上げていく。つまり強くなるのだ。ああ、素晴らしい。強くなるっていい響きだ。


 さあ、早速調べて怨霊(仮)狩りにいきますか。


 ―――――30分後―――――

 さて、調べ終わったな。つか落ち着いて考えたら僕は学校のパソコンでしかも部活中に僕は何を調べているんだ。まあ、今日は顧問の先生来ていないしいいけど。というか普段から来ないし良いけど。

 さてと、じゃあ、一応メモったし、いくつかまとめてあるサイトはスマホの方にも保存したし。

 怨霊(仮)を狩りに行きますか。さあ、僕が強くなる物語の始まりだ。

 ―――――――――――――――


 そして、僕は部長に今日早退することを告げて、走って事故現場を周った。

 今日は行ったというか行けた場所は全部で5つの事故現場だ。

 この5つともに怨霊(仮)はいた。

 一つ目と二つ目は雪かき中に不幸にも屋根から雪が落ちて死亡してしまった人だ怨霊(仮)だ。

 やはりというべきか僕を見るなり雪かき用のシャベルを手に持ち襲い掛かってくる。

 まあ、言うてもそこまで早いわけでもないので、ゆっくりと落ち着いて対処すれば問題はないのだが。

 実際にヒョイっと避けて、左腕で雪かき用シャベルに触れて吸収してそのまま怨霊(仮)を完璧に吸収した。やはりというべきか初めて怨霊(仮)を吸収した時よりも快楽は少なかったがしかし、それなりに良い心地にはなれた。まあ、これはあくまで予想なのだが、何事も初めてが一番感じやすと言うし、段々と慣れてくるものだ。多分あの一回で身体が怨霊(仮)を吸い込むのに慣れたのだろう。

 まあ、それはいい。実はというべきか、驚いたというべきか、まあある意味では当たり前というべきか。怨霊(仮)は人には見えないが物理的干渉能力を持っていた。

 何故そう結論を出したかというと、僕が雪かき用のシャベルを避けたときにそのシャベルが雪の積もった地面に激突した。

 そんで、その部分が削れた。つまりそういうことだということだ。

 ということはだ、この怨霊(仮)も物理的干渉を受けるのかと思い。雪玉を丸めて投げたら、当たった。

 この情報は結構大切なというか中々タメになる情報であった。

 まあ、といっても、今のところは左腕で怨霊(仮)に触れば終わりという超絶簡単なゲームなのだが。

 さてと、少々話が脱線してしまった。元に戻そう。

 僕がまあ、向かった4つの事故現場、うち二つは雪かき中に不幸にも死亡した人だ。

 残りの2つは、まあ。これも中々どうして不幸な死に方であった。

 一つ目は車に乗っていて、雪が積もって、それに気が付かつかないまま寝てしまい。通気口が塞がり一酸化中毒で死亡だ。

 向かってみると、車がポツンとあった。

 近寄ってみると、異様な臭いがするとともに気分が悪くなった。

 つまりどういうことかというと、ようはこの車から多量のガスが発生しているという事だ。ただ。近寄ったら分かるが、近寄らなければ何も感じなかった。ついでに言えば一切動きすらもしなかった。なので。少し離れて助走をつけて息を止めて、思いっ切り走って。左腕で車体をパンチした。

 車体はみるみるうちに僕の左腕に吸い込まれていき。

 やがて、全てを吸い込み終わった。そして僕にあの快楽が襲いかかってきた。

 二つ目はホワイトアウトに合い、急に視界が真っ白になった車が電柱に激突し死亡した人の怨霊(仮)だ。

 こちらも。さっきと似たような感じで車が鎮西しているだけだった。

 ただ、場所が問題だった。

 場所が車通りの多い道路のど真ん中なのだ。流石の僕もその中に突っ込むという事はできず。泣く泣く諦めた。


 ――――――――――

 でまあ、結論を言えば、僕は今回3体の怨霊(仮)を吸い込む、吸収することに成功した。

 おかげで。身体能力も更に上昇した。今ならばクラスで一番運動神経の良い奴と良い勝負が出来る気がする。まあ、あくまで気がするなのだが。でもこの気がするは当たっているだろう。

 取り敢えず最近事故死した人はこれで終わりだ。

 他となるとかなり遠くに行かなければならない。なので取り敢えずは終わりだ。滅茶苦茶不謹慎かもしれないが誰かが事故死するまで待とう。

 さてと、家に帰りますか。

 ――――――――――

 その後。

 僕は家に帰ってラノベを読み漁り夕飯を食べて風呂に入りラノベを読み漁り寝た。


 朝目を覚ます。

 学校に行く準備をして走って学校に向かう。身体能力と体力がかなり上がったおかげで簡単に学校に着く。

 そっからいつもの様に席に座り本を読み始めていた時だった。

 急に川岸さんが僕の方に向かってきた。

 そして無言で一枚の紙を渡してくるとそのまま無言で自分の席に戻った。

 一体?どういうことだ。

 そう思いながら僕はその紙を見ると字が書いてあった。

 その内容は凄くシンプルかつ、反応に困るものだった。


 明後日の土曜日・お墓公園の近くにあるグレーリーという名前の廃ビルの4階に一人の来い。


 これだけだ。

 これだけが書かれていた。

 僕はどういう意味か分からず、席を立ち川岸さんにどういうことか聞きに行った。


「あのう。川岸さんこれってどういう意味ですか?」

 僕は川岸さんが美人ということもあり少々緊張しながらそう言った。


「そのままの意味だ。行きたくなければ行かなければいい。だけど、行かなかったらお前死ぬことになるぞ」

 そう、事務的に淡々と言われた。


 ・・・・・・・・・・・・

 は?

 待て待て待て待て。待て待て待て待て。行かなければ死ぬことになるって、え?どういうことですか?


「あのう、すみません、どういう意味でしょうか」

 僕は再度聞き返す。


「知らん。いや。正確に言えば詳しくは知らない。知りたければ来いということだ」

 またもや事務的に淡々と言われた。


 いや、だから答えになってないって。

 でも、あれだなこれ以上なんか言っても無駄そうだし。一旦諦めるか。

 僕はそう考えて自分の席に戻る。

 席に戻ったら考える。

 どうして。川岸さんがそんなことを言ったのかを。

 そして一つ思い当たることが合った。

 それは僕のこの力だ。突如として手に入れたこの力。これがどういうものか僕はまだよく理解していない。でも確実におかしいものではあると思う。だってそうだろう、怨霊(仮)を吸収して強くなれる力だ。意味が分からない。

 で。まああの口ぶりからしてもしかしてだが川岸さんは陰陽師とかそういう系統の人間ではないだろうか?

 ライトノベルや漫画ではあるあるメジャーの陰陽師、そんな、陰陽師がこの僕の住む世界にいても何ら不思議はない。だって、僕はもうそれ以上の不思議と遭遇しているのだから。

 となると。川岸さんは僕のこの力について知っているということか。でも。そらならばここで話せばいいのに、何か話せない事情が、いや、待てそういうえば詳しくは知らないと言っていたな。

 じゃあ、僕のこの力について知ってるのは川岸さんではなくその関係者もしくは上司とか?

 そうかもしれないな。でも何で指定場所が廃ビルだ。

 ・・・・・・・・

 分からん。

 僕はそこに行ったらどうなるんだ。

 ・・・・・・・・

 うん。思い当たる考えは4つかな。

 一つは、僕のこの力について教えて貰える。

 二つは、僕のこの力を奪い取られる。

 三つは、僕のこの力が封印される。

 四つは、僕が殺される。


 まあ、こんな所かな、僕のしては力について教えて貰えれば一番ありがたいが。なんとなく、二つ目と三つ目の可能性が高い気がする。

 流石に四つ目はないと思う。まあ、あくまで川岸さんの言い方からしてだが。まあ詳しくは知らんし考えるのは面倒だ。というか今のこの情報では答えなど出ない。出るわけがない。

 取り敢えず今日一日無難に終わらせますか。そんで家に帰ってか部活動当たりでネットという便利なものを使って情報集めでもしよう。

 幸い僕はそういうのは得意だしね。


 ―――――――――――

 そうして学校が終わり、部活の時間となる。


 部活動で取り敢えず川岸さんについて調べ始めた。


 情報としていくつかの方法を試す。川岸さんのフルネームを入れて検索する。ありがたいことに幾つかヒットした。そっからTwitterやインスタグラムといったSNS系統のものも含み洗いざらい確認していく。

 1時間ほど調べたが見つからなかった。

 次は陰陽師について知らべるが、まあゲーム系統がほとんどを占める。後は胡散臭そうなものばかりだ。それでもあるかもという可能性を探して調べ続ける。

 そっから僕は本気で集中をして徹底的に調べ始めた。

 2時間ほど頑張ったが結局分からなかった。どれだけ探しても川岸さんに繋がりそうなものは出てこなかった。一応これでもネットなんかで物事を調べるというのは結構出来る方だけど。無理か。まあもしも陰陽師的組織があってそんな簡単に情報を公開するわけがないか。

 まあ、一応それっぽい物というか、まあ超胡散臭い陰陽連っていうサイトを見つけたけど。川岸さん名前は見つからなかったしね。多分誰かがふざけて作ったサイトだろう。

 そうしてふと周りを見渡したら誰もいなかった。

 まあ、当たり前だ。僕の部活は基本1時間あれば終わる簡単な部活だ。やってる内容としてもワープロ練習といって文章を打つだけだしな。

 しっかし。メチャクチャ集中していたな。

 皆が帰ってるのに気がつかないなんて。まあいいや、家に帰ろ。

 でも、その前に面倒だが職員室から鍵を貰ってこの部屋の戸締りをしなきゃな。ああ、面倒くさい。まあ絶対にやらなければならないしやるか。


 そっから歩いて2階にある職員室に行き鍵を貰い5階にある部室の鍵を閉める。どうでもいいかもしれないが。今の時刻はもう7時を過ぎた頃、職員室には数人しか先生がおらず。教室にはだれもいなかった。多分運動部は外でまだ部活をしているかもしれないが、まあ少なくと、この校舎に残っている人はほとんどいなかった。

 そっから。鍵を職員室に返しに荷物を持ち階段へと向かう為廊下を歩き始めた。

 その時だった。

 教室に人がいた。


 いや。まあ学校なんだし人がいてもおかしくはないのだが、その人がおかしかったのだ。

 もちろん靄はかかっていない、だが、その姿が異常だった。というか人間の姿ではあるが。その身に纏っているオーラが雰囲気が存在感が人間であるというのを否定した。そう例えるのならば圧倒的な力を持った高次元の化け物だ。


 服はまっ黒で髪はまっ黒かつ異常なまでに長く地面についている。顔はそんな髪に隠れて見えていない。身長は恐ろしいことに2メートル以上はあった。


「ねえ、君嘘をついたことがあるかい?」

 そう不気味な声で僕に質問をしてきた。

 僕はその質問に対して、何故かこう答えてしまった。


「はい。私は嘘をついたことがあります。平気で嘘をつく人間です。どうぞ裁きを」

 と。


 もちろんそう言うつもりは一ミリもなかった、しかし、言ってしまった。否、言わされてしまった。多分あの人の、いや化け物に呪いでそう言わされてしまったんだ。


「そう。じゃあ殺さないとね」

 化け物はそう言ってゆっくりと僕に近づいてくる。(壁はすり抜けれます)

 僕は逃げなければと思った。でも足が震えて逃げれなかった。そこにあったのは恐怖だった。

 圧倒的な恐怖だ。この化け物が怖くて怖くて恐ろしくて、しょんべんを漏らしそうなくらい恐怖していた。

 何をしても殺される。どれがけ足掻いても殺される。必死に抵抗しようとも殺される。今この化け物に挑めば一瞬で殺される。慈悲もなく人が蟻を踏み潰すかのように簡単にあっけなく殺される。

 殺される。殺される。殺される。殺される。殺される。殺される。殺される。殺される。

 僕は今日死ぬ。


「ああああああああああああああああああああ」


 僕は叫んだ。恐怖を紛らわすために叫んだ。

 幸いここは5階だし、2階にある職員室までは大分距離があるから多分聞こえてはいないと思う。

 だから更に叫んだ。恐怖を紛らわすため自分を鼓舞するために。


「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ」

 化け物が急に笑い出した。


 そして喋った。


「オマエナラバ、コノ、チカラヲ、ウケトメレルダロウ、ソシテ、ワタシハ、ヨウヤク、カイホウサレル」

 と

 まるで必死に何かに抗いこらえるかのように絞り出すかのように片言でそう言った。

 そして僕の左腕に自ら触れた。

 その瞬間その化け物の身体を僕は全て吸収した。


 そして僕の身体に想像を絶するほどの快楽が、いや痛みがひたすらに襲いかかってくる。


 声は出なかった。


 余りにも痛すぎて辛すぎて、何も言えなかった。身体が焼けるように熱く。頭は異常なほどの情報をぶち込まれて激痛で狂いそうなほどの痛みが駆け巡る。

 そっから、全ての細胞が悲鳴をあげる。

 まるで僕が僕でなくなるような感覚が襲いかかる。


 痛みで気が狂うとか、そんな生易しいレベルを超え、痛みの限界を迎えた僕は意識を失った。


 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・


「オキロ」

 そう頭の中で声が響いた。

 そして僕は覚醒した。


「知らない天井だとはならなかったな。何だかんだでよく見る学校の天井だ」

 僕は慌てて時計を確認する。

 時刻は7:30となっていた。

 ようは僕はそこまで気を失ってはいなかったということだ。

 なるほどね、しっかしあれは一体何だったのだろうか。

 僕はそう疑問に思った時だった。


 急に全てを理解した。


 いや全てを理解したとは言い過ぎかもしれないが。少なくともあの化け物、いや哀れな呪いの化け物については分かった。


 あれは、この学校にいる女子の嘘という悪感情の集合体だ。


 こんな事を言ったらあれかもしれないが。女子というのは結構平気で嘘を吐く。

 といっても、その嘘は話を合わせる為であったり、物事を円滑に進める為で合ったりの良い嘘がほとんだと。まあ、そう信じたい。

 ただ、偶に恐ろしい嘘を吐く。

 心の中では可愛いと思ってないのに同性を可愛いと言い、あんだけ仲良く喋っていたのにその人がトイレだったり用事だったりで席を外すと、その人に悪口を平気で言いだす。話題作りの為に誰々が付き合ってもないのに付き合ってると言い。知らないのに互いに好意を寄せてると嘘を吐く。

 そう言った。嘘が集まって出来たのがあの化け物だ。

 最初はそこまで大きくなかったが、ここは学校だ。それも7割が女子という高校だ。毎日のように嘘が吐かれる。

 それらを吸収して吸収して吸収してって気が付いたら恐ろしく大きな強い存在になってしまった。

 しかし、あの化け物はなんの因果が神のいたずらか、自我が宿った。そしてその自我は優しかった。

 人を傷つけるのを嫌い、怨むのを嫌った。

 しかしながらその身は呪いの化け物である。いくら人に危害を加えようとしなくてもその力からどうしても加えてしまう。更に言えば。日々嘘が積み重なって強くなる自分の力に自我を失いかけてきた。


 そんな中僕に出会った。僕に左腕を見て直感的にそれが自分を解放する道だとかすかに残っていた自我で理解し、触れた。

 そして僕に吸収された。


 これが僕が理解した内容だ。


 いや違う、もう一つあった。それは僕が受け継いだ能力だ。

 その能力というのは【嘘審判】だ。


 この能力は恐ろしく役に立つ。

 この能力は効果が二つあった。

 一つは目、相手に質問をした時にその人の本当に思っている事を答えさせることが出来る力だ。

 二つは目、どんな場面であれ相手が嘘をつこうとした時、強制的に思っていた本当の事を答えさせるとともに罰を与えられるという力だ。罰の内容は相手のついた嘘のレベルにより比例するらしい。詳しくは使ってみないと分からんが。


 正直言って馬鹿強い。強すぎる。

 今すぐ実験したい欲求に駆られるが時間も遅いし。ぐっとこらえ、鍵を職員室に返してから家に帰る為、靴を履き走り出した。


 そして気がつく。

 恐ろしいまでに身体能力が向上していることに。

 信じられないかもしれないが、僕は走っていた車よりも早く走った。

 多分その車の時速は40くらいはあったと思う。


 つまり、今の僕は10秒程あれば100メートル以上簡単に走れるという事だ。

 いやいやいやいや。世界新記録行けるぞ。ヤバすぎだろ。

 確実にあの化け物が原因だな。

 まあ、まともに戦っていたら確実に僕は殺されていたと思うほどの化け物だったからな。今回は向こうから僕の左腕に触れてくれたから良かったけど。もしそうじゃなければ僕は確実に殺されていたな。怖い。怖い。怖すぎる。今回は凄く運が良かった、普通ならば死んでいた。もっと僕は強くならなければな。


 まあいいや、考えても仕方がない。早く家に帰ろっと。


 そして僕は家に帰って、いつもの様にラノベを読みご飯を食べて風呂入ってラノベを読んで寝た。

 因みに僕がいつもより遅く帰って来たことに一応は心配してくれたがそこまで気にしはしなかった。まあ遅い言っても8時前には帰ってこれたし。僕も何だかんだで高校生だしね。


 ――――――――――

 補足説明

 この小説の主人公は作者です。

 いや、何を言ってるんだと思うかもしれませんがそのまんまです。

 この小説の主人公もとい彩香氏 陰晴は性格も思考回路も特技も人生も作者自身を照らし合わせて作っています。

 今現在高校生の私がもし、自分がこんな力を手に入れたらどう生きるか、そして何を成し遂げるかを考えて作りだした作品です。

 一応この主人公の性格というか設定はこんな感じです。


 名前

 彩香氏 陰晴 年齢17 性別 男 高校2年生

 ライトノベルが大好きで土日はほぼ必ず古本屋に行きライトノベルを買いあさる。

 本当は新品本を買いたいが高校生のおこずかいでは限度がある為泣く泣く古本で我慢している。

 小学生の時は虐められて少々ひねくれていたが、ライトノベルに出会い自分を客観視出来るようになり。精神も落ち着き、虐めから見事脱却できた。まあ小学校から卒業しただけなんだけど。

 いくつかトラウマを抱えており。怨んでみる人及び塾がある。

 小学校の時、女子生徒をさん付けで呼びなさいというよく分からない校則があったため、心の中でもさん付けをし話す時もしっかりとさん付けで喋る。

 物事を考えすぎる節があり、それでたまに痛い目を見る。

 アレルギー体質でフルーツ類が食べれないのと。ハウスダストアレルギーで結構苦しんでいる。ただ。後々気が付くが主人公の得た謎の能力の効果でアレルギーがいつの間にか消えている。

 少し記憶力が悪く。よく人の名前を忘れたり言い間違えたりしてしまう。

 あまり自分をいい人間だとは思っていないが出来る限り自分が助けれそうだったら人を助けたいし救いたいと思っている。ようは偽善的な考え方。

 虐められていたせいか、はたまた元々そういう人間だったのかは分からないが。どこか狂っている。

 ようは少しサイコパス気質。といってもそこまでサイコパス感はない。

 ホラーゲームとかホラー映画が平気。

 ライトノベル大好き漫画大好きのオタクなので結構そういうのには詳しいし。憧れがある。危険だと分かっていても中二病心からか突っ込みたがる時がある。

 基本自分の欲望に忠実。

 寝起きがかなり悪い。

この作品が人気出るとはあまり思っていません。

かなりの自己満足で書きました。

もしも気に入って頂けましたら幸いです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ