魔王捕獲完了です
今回展開が早過ぎて、分かりづらいところが多々あります。
よろしくお願いします
「ここが魔王城…」
ハテナとエリスティは魔王城の最上階を眺め、思わず息を呑んだ。
「音無さん、準備はできてますか…て、ちょっとーー「ここが魔王城…」
ハテナとエリスティは魔王城の最上階を眺め、思わず息を呑んだ。
「音無さん、準備はできてますか…て、ちょっとーーー!」
ハテナが音無の方を見ると、そこにもう音無の姿はなく、魔王城の大きな門の前へと移動していた。
そこには、一体の魔獣が存在していた。
その魔獣は息を荒くし、目を充血させ、いまにも襲いかかってきそうだ。
それを見てエリスティはハテナの陰に隠れる。
「あの、音無さん。あれどうしますか?」
「は?、門くぐらないよ?」
「はーーーー!」
「はい、手とって」
「え、はい」
音無はエリスティとハテナに手を差し出すと、手を取って、
「よいしょっと」
跳んだ。
跳躍したのだ。
三百メートルを一回で、大して力も込めずに跳んだ。
「「きゃーーーーーーーー」」
ハテナとエリスティは叫ぶ。
音無は頂上まで行き、屋根のてっぺんに止まった。そして、ハテナ達の手を離すと、軽く振りかぶり、
「どーん」
その掛け声とともに屋根に穴を開けた。
ハテナとエリスティはその光景に唖然とする。
「行くぞ」
音無はハテナ達に向かいそう言うと、穴から落ちた。 ハテナ達もそれに続く。
落ちた先には、一人の少女。年は女神と同じくらいだろうか。
その少女は、壊れた屋根と落ちてきた音無達を驚いて見ていた。
「…魔王ってお前?」
「そうだけど、あなた達名前は?」
「一般人だ」
「…そう」
魔王も音無達の目的を察したのだろう。そう言いながら立ち上がると、禍々しいオーラを発する。
「くっ!」
そのオーラはハテナ達に刺さるように尖っていた。
「オートガード発動!エリスティさんと私、音無さんを」
「俺いらねえ」
「「えっ」」
その声はハテナだけの声ではない、魔王の声までもが聞こえていた。
音無は魔王の近くへ躊躇なく近付く。それに大して、
「フォルストオリフェルダム!」
魔王は訳のわからない呪文を唱える。その呪文は闇を纏った大きなエネルギー弾を発動させる。
音無はそれを、
「ズドーン」
一発殴って消失させた。
「え、なにそれ!」
魔王は思わず動揺する。そして、もう音無が間近に迫って来ていることに気づくと、また詠唱を始めようとした。しかし、
「よいしょー」
音無のパンチが頬を掠める。その拳は壁に深くめり込んでいた。
魔王はその場にヘタリ込むと、小さな声で
「私の負けだわ…この私がこんな簡単に」
すぐに負けを認めてしまった。
「…その人おかしいんで、凹まないでください。音無さんが異常です」
「よし、じゃあエリスティは隠し宝箱を探せ。ハテナは…そこでなんかしとけ」
「扱い違い過ぎませんか!」
ハテナはエリスティと宝箱を探しに向かう。
「魔王、お前はインフレを直せ」
「いや、それ私じゃなくて経済担当の魔物」
「じゃ、そこまで連れてけ」
黒髪ロングを揺らし、魔王は立ち上がって、ある部屋の扉を開けた。そこには一体の魔物。
音無はそいつに、容赦無く鉄槌を食らわせる。
「あとは国の奴らに任せるか…ん?」
ハテナはやってしまったという顔を浮かべ、エリスティは急いでこちらへ向かってくる。
「音無、これ」
エリスティは宝箱を音無に渡す。その中にはあるものが入っていた。
それを見ると、音無は不敵な笑みを浮かべ、
「…魔王、お前の名前は?」
「私の名前はフォレス・へリスロード。魔族の女王」
聞かれたことを端的に答え、フォレスは、少しぶすくれたように喋る。
音無はそれを聞くと、いい笑顔を浮かべて、
「おめでとう。君も店員第3号だ」
フォレスの首へと金色に輝く首輪を取り付けた。
どうだったでしょうか?
たった1話で魔王城攻略です。
次回からはやっと経営し始めます。
これからもよろしくお願いします。
コメントどうぞよろしく