Asura cool〜first battle〜
どうも!Genshoです。本作3ヶ月ぶりの更新ですね。そろそろ一月も終わるのかな?なんて考えていたら、明後日は英検だそうです。死亡確定。勉強しなきゃいけないのに面白くもない前書きを書いています。明後日が楽しみですねあっはっは
・・・・・・ただいま「アーシラクール」に足を踏み入れてから約30分。
どうやら上限C級相当のこの森に、
S級ーーーーしかも「黒いの」が出たらしい。
という情報を聞いた僕たちは、通り過ぎる人々の流れを逆流し、
元を辿っていた。
『おい、アスナ!』
『・・・・・・何よ』
『何か作戦はあるのか?』
『・・・・・・ないわ』
『はぁ!?
ちょっ、おま、え?まじで?』
『・・・・・・まじで』
『ちょ、ごめんストップ』
『何よ!もう!』
『一応相手はS級なんだから、
ちゃんとしたことしないと死ぬぞ?』
『・・・・・・わかったわよ
早くしてよね!』
『ああ』
『けれどわからないわ・・・・
なんでこんな場所にS級が・・・』
『わかんないのは誰も一緒さ。
でもここを乗り越えないとこっから先全部がダメになりそうな気がしてタマンねぇんだよ』
『んで?結局どうするの?殺るの?逃げるの?』
難しい質問だ。・・・・・・というより極論に近い。
僕たちが今抱えてる現状は戦うか逃げるかの二択だ。
多くの人間が後者をとってる中で、戦うという行為はとてもリスクが発生する。
いくら「剣士」アスナとはいえ、S級はきついだろう。
『なぁ、アスナ』
『何よ』
『お前、S級と戦ったことはあるのか?』
『あるわよ』
即答!?しかも戦ったことあんの!?
『一応訓練とかで戦ってるけど、それは全部団体ーーー大人数でやってることだから。
個人で戦ったことは一度たりともないし、そんなリスキーな行為をするほどあなたの従姉妹はバカじゃないわ』
『はいはいありがとうございます・・・・・・』
ったく。お前バカじゃないのはわかってるよ・・・・・・
ここで少し問題の目を紹介しようか。
S級相当モンスター、通称「黒いの」見た目が黒い龍で、同系統が何色も存在する。
種族はドラゴンだが、固体品種は明らかになっていない。
というのは、この手のドラゴンは何百と種類があり、それを一つ一つ区別するのはなおさら、
個体を犬、猫、みたいに区別するのは至難の技になっている。よって先ほどの通称のように色で呼ばれるか、
「ドラゴン」と総称して呼ばれてたりする。
S級相当ーーーとさっきから言っているが、
S級の人間相当は、アスナの言った通り、剣士や剣師が大人数いる場合や、
剣の道のランクでいうとしたから4番目、剣将に位置するくらいだ。
まぁ、かいつまんで説明すると、めちゃくちゃ強い。
なんでいるんだぁぁぁぁ!!!!!と叫びたいくらいだ。
そんなこんなで僕もアスナも頭を抱えていた訳だが、
その後も数分話し合った結果、「とりあえず様子を見ますか」ということで一致した。
そしてその一歩目を踏み出そうとしたまさにその瞬間ーーー
その声は僕たちの耳に届いた。
『キャァァァァァァァアアアアア!!!!!』
『悲鳴!?』
『ちょっとリョータ!?』
これはやばいんじゃねーか?
『何グズグズしてんの!!!行くわよ!!!』
『え、どこだ?逃げんのか!?』
『バカなこと言ってんじゃないわよ!助けに行くんでしょ!』
あぁ、バカはお前か・・・・・・そんな無謀なこと・・・・・・
一人くらいの犠牲は許容範囲内だろ・・・・・・
『シャァない・・・・・・僕も本気出すか・・・・・・』
<><><>
森の奥、陽は少し当たっているだろうか。
日光以外の光の確保ができず、神秘的と言ってはなんだが、魅惑の空間だった。
まるでスポットライトのような日光が、
怯えている少女を映し出している。
相対するのは黒き龍。ドラゴンを具現化したような怪物だった。
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『おいおい本当にヤベェな!!!』
もう喰われちまうぞあいつ!
『そんなこと言ったって仕方ないでしょ!とりあえずあの子を救い出すわよ!
でもなんであんな小さい子がーーー』
そう、アスナのいうとおり、彼女はとても背が小さい。
冒険者の装備はしているので、一応冒険者としての地位はあるのだろうが、
こんな幼い子がS級、しかもドラゴンと遭遇したら怖いだろう。
その知識がある俺たちでさえ怖いのだから、知識がない方はもっと怖いに決まっている
『スピード・パワード・テクニカル・マジック・・・・・・
・・・・・・レベルアップ』
僕は密かに身体能力諸々向上魔法を自分にかける。
一方アスナといえば・・・・・・
『ねぇ!大丈夫?少し移動しようか?』
なんてもう行動していた。
あ、ばか、そこは龍の行動範囲内・・・・・・
『危ねぇ馬鹿野郎!!!!!!!』
シュピィィン!!!!!!!!!
自分の体が風を切る音を聞く・・・・・・
『僕の方が早かったな』
そして振り返ると今まで二人がいた場所は龍のはいた息によってえぐられていた・・・・・・
『うわぁ・・・・・・ギリギリ・・・・・・』
『おい!リョータ!いつまで私たちを抱えてるんだよ!早く降ろせぇぇぇぇ!!!!』
おっと忘れていた。僕は今二人を抱えていたんだった・・・・・・と降ろすために手を動かしたはずなんだが
『・・・・・・柔らかい?』
ふにぃ
『ヒァ!!』
・・・・・・おいおい
・・・・・・・・・・・・まさかこれは
冷や汗が止まらねぇ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『あの・・・・・・手が・・・・・・胸に当たってます・・・・・・・・・・・・』
予想通りフラグ回収きたぁぁぁぁぁぁああああ!!!!←鼻血
『ちょっとリョータ?今聞き捨てならないことがこの子の口から聞こえたんだけど・・・・・・?
手が?どこに?当たっちゃったのかなぁ?』
『あの・・・・・・アスナさん?今は喧嘩してる場合じゃないって・・・・・・
最初に確認したはずでは・・・・・・?ほら!ドラゴンが後ろにいるから!!!危ないかゴホッ!』
『コォの女の敵ガァァァァああああああああああ!!!!!!!!』
『ウブリピシャブリャぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!』
その後正気に戻ったアスナが僕を引きずって逃げたのはあとあと聞いた話だ。
後輩