いろんな恋
いつもの時間にいつものバスにいつもの景色を見ながら会社に行く。何度バスに乗って会社に行ってるだろう。そんなくだらない事を考えながら会社に向かう途中、バスが止まり高校生がバスに乗って来た。その子と目が合った瞬間に衝撃が走った。高鳴る胸にどきどきする。いわゆる『一目惚れ』
生まれて24年。初めての出来事だった。初体験だ。
顔が特別可愛いわけでもなくスタイルがいいわけじゃない。普通の子だった。
気が付いたら降りるハズの所を通り過ぎていた。慌ててバスを降りる。バスを降りるとその子はこっちを見てた。
まだどきどきしてる。また会えるかな…
その日は仕事にならなかった。
次の日またいつもと同じバス停にいるあの子を見つけた。でもなぜか乗ってこなかった。がっかりしながらちゃんとバスを降りて仕事に行った。
その日は曇りだった。雨が降りそうなくらいのどんよりした天気。
早く仕事を終えて帰りたかった。
またいつもと同じバスに乗り家に向かう。
イスは空いてなく仕方なく立っていたら一目惚れした子が反対側に立っていた。
近くに行きたい…もっと近寄りたい…
男とは簡単な生き物だな。
その子は私服でどこに行くのだろうか。
ある好奇心がうまれてきた。
あとをつけよう。
下手したらストーカーかと思われるかも。
でも気になるしやろう。
その子はいつも私が降りるとこと同じとこで降りるようだ。
どこに向かうのだろう。
歩いて五分くらいしたら私のアパートが見えてきた。
五メートルぐらいでつけていると雨が降り出した。
それも大粒だ。
その子はうちのアパートに向かい屋根で雨宿りをしていた。
これは一世一代のチャンス。
勇気を振り絞り声をかけた。『傘を持っていないなら貸そうか?』その子は顔を真っ赤にしうつむいた。
私は『少し待ってて。今傘を持ってくる』とつげその子は少しうなづいた。
私の心は今弾けんばかりの勢いだ。いや爆発するな。
にやけながら傘を持っていくとその子は『ありがとうございます』礼儀正しくお礼を言った。私はここぞとばかりに『少し雨がよわくなるまでお茶でも飲んでいくといい』と少し強引に誘い部屋に入れた。
夢を見た。
その子は若く今は私の隣で裸で寝ている。
今はなくなったあの胸の高鳴りドキドキする心。
今幸せか?と聞かれたら間違いなく幸せと答える。
ただ…最近ではやはり女の子の方がよかったと考え始めた…
カレラホモデシタ…