第一章 第2話 現状把握
本日二回目です
「...ん、ここはいつもの俺の部屋、そうだ、きっとあれは夢だったんだ。熊に襲われたのなんて夢なんぐほぉ!」
「何が夢よ、次に熊つったら1週間くらい寝込ますぞ。」
...目覚めて早々ぶん殴られるとは、中々辛いな。...どうやら最後の二発目で気絶したみたいだが、店の掛け時計を見る限りじゃ2、3分ってとこか...俺の部屋じゃなく店のど真ん中に転がっているから、あれは現実だったみたいだな。
それにせよ俺の記憶じゃ物凄く大人しくていかにも清楚な子だった気がするのに、一体どこでこんな奴に変わったんだろうな。
「変なこと考えてないよな?」
「な、なわけ無いじゃないだろ。」
こいつ心でも読めんのか!?
「まぁ、いいやで何で私が、この店に来たかっていうのは、想像通り依頼何だけどアンタの店長どこよ?」
「...あ、いやぁ師匠は当分居なくて俺が店長代理っす。ハイ」
「ハァ?」
説明するも面倒なので例のアレをレンに渡した。
「...どうすんのアンタ。」
「どうすんのと言われても気合いでやるっきゃないでしょ。一応、魔法も剣術とかも使えるしどうにかなるって...たぶん」
「そういや久々に会ったことだしお互いステータスを確認しましょう。どうせアンタの師匠のことだから大体しか分かってないでしょ自分のステータス。」
「大体どころかここ5年確認されてないんだが」
「仕事任されたりしないの?」
「....荷物運びくらいしかない。」
「なんかドンマイ。」
何で、何で心配なんかされるんだ!仕事をしてないわけじゃない、仕事をしたくないわけじゃない、あのダメ人間が仕事をくれないだけなんだ!
「え、あの、いきなり泣かれても困るんだけど」
「ああ、悪いちょっと泣きたくなっただけだから」
「あっそ」
心配すんのかしないのかどっちなんだよ!ハァ、起きて一時間も経ってないハズなのにもう疲れてきた。
「とにかく今から私の家に行くわよ」
「そういやレンの家は魔法教室、兼魔法道具屋だったか」
「!ま、まぁそうだけど、さっき言わなかったっけ?」
魔法屋としか言っていなかった気がするんだが、まぁいいだろう、覚えてたし問題ないな。さて、出たらすぐに魔法屋"ローズ"があるのは当たり前だが、それにせよ何でこう我が家はボロいんだよ!
右隣は古本屋、のくせに本はどれも新品のように綺麗にしてあるし、左隣はこの国の全地域に支店を持つ道具屋、マラムの前のこの道だってこの街のメインストリートという、好条件な土地なのに、何でなんだろうな、ホント
「そんな世界の終わりみたいな顔せずに早くあがって、ホラホラ」
そういや、別の土地に引っ越したから今まで忘れてたわけだが、戻ってきたみたいだな、それも昨日か一昨日といったところか、カウンターの裏にものが散乱しているような影がみえるが、この奥に行くのか、うちはいつもこの感じだから気にしないがな。
しっかし、店はもう開ける準備は万端みたいだな。魔法石や魔法書、杖に魔法使い向けの服まで売ってある。魔法使いには人気だろう、きっと。
さてと、結局散乱している物を踏み越えて居間と思われるところについたが、どうするんだ?
「ちょっと待ってねぇー今、調べるための、道具を、探してるか、ら!っと、ふぅ先にこれを渡しておくね。ハイこれ」
「ハイこれってなにこの丸いの水晶と、これをおくやつか?」
「適当に座って、そこら辺も説明するからもう一回待ってて!」
...片付ければ良いものを、人に言えた口じゃないけど。とりあえずこの居間だけは物を入れないようにしてるみたいだが、部屋の真ん中に四角い机、周りに椅子が4つ、他にも植物やら本棚があるけど、お客さんは来ない前提で配置してるのだけは分かった。しょうがないから近くのいすに座って待っていた。するとレンの奴が紙とペンを持ってきた。
「よし、これでOKよ」
「ふむ、で水晶をこの台に置くとして後はどうするんだよ?」
「えっと、その水晶はメモリーストーンっていう名前の通りステータスとかを記録する石なんだけど、その欠片を集めて作ったものだから、ステータスを一定時間写し出すのが精一杯なんだよね。
ま、写ったステータスは私とアンタの片方で書くとして使い方なんだけど、水晶に手を当てて『内なる力よ写し出したまえー』っていうと水晶が光るからその後すぐにステータスが見えるから書いてね。あ、そうそう十分位で消えるから注意してねー」
「へー」
「私が笑顔で優しく説明したのに有り難みが足り無いんじゃないか?」
「えっあ、ハイ?」
「ボケッとすんなー!!」
痛い痛すぎる最後の方に眠たくなっただけでしっかり聞いてたのにな。全くもってひどい話だ。要は水晶に呪文唱えて片方が紙にメモしたらいいんだろ。
...グーはひどいと思う、そのうち殺されなきゃいいけど。
「じゃあいくぞ」
「いつでも書けるわよ!」
「大声出さんでもいいが、じゃあいこう『内なる力よ写し出したまえー』」
水晶が光り文字が浮かんできた
結果はこうだ
名前 ハルス・ヴァルク
性別 男
年齢 17才
身長 175cm
体重 60kg
体力(現在) 1000 B
魔力 (現在) 200000 SS
筋力 B
観察力 S
素早さ A
器用さ A
精神力 C
集中力 SSS
使用可能魔法属性 火 水 土 風 光 闇 無 全属性◎
スキル 解読Lv7 先読みLv6 魔法攻撃アップLv10 魔法防御アップLv10
魔法発動速度Lv5 魔法習得速度アップLv6 体術Lv4 剣術Lv4
アビリティ 無我の境地 無意識の観察
「色々突っ込みたいんだけどさ」
「なんでもこい!」
「桁違いの魔力量は何!?それにその集中力はどっからきたの!ほかにも全属性は良いとして属性の"無"って何!?それに...」
「ちょっと待とうか、落ち着こう。うん、そうだなぁ魔力量と集中力とこの属性と後はアビリティのことを聞きたいんだな」
「ハァハァ、フー、そうよ、分かったんならしっかりと答えてよ」
「わかる範囲でな、魔力は本当によく分からん、集中力は師匠に体術とか魔法とか、欠片も教えてくれなかったから、観察していくうちについたんじゃないの?お陰で観察力もSついてるし。
後、属性のことはよく分からんが師匠が使っていた技にあったんだろ、心当たりもあるしな。
アビリティは体術とかの練習をするとき周りが見えなくなるからそのことじゃないかな?たぶん」
「なんかもう魔法使いとしては超一流ね。剣士とかでもLv4もスキルがあれば十分でしょ」
「以外と強かったんだな俺、ま、それはまたあとで話すとして次はレンだぞ」
「あー実は今朝お母さんに見てもらったから分かってるのよ」
「は?」
「いやー、師匠さんが居ないから依頼できるかなーと思ってコレをしてもらっただけだから」
「まぁいいんだけど、自分の実力も分かったし、でいけそうなのか?」
「余裕余裕、ま、その依頼の事なんだけど近くのある洞窟の最深部にいるモンスターの尻尾を取ってきて貰えば良いから」
もう少し頑張って文章力を付けていこうと思うので何かあればコメントお願いします。