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序章 第0話 運命の分岐点

 もうどのくらいの時間が経っただろう、何時間か、何日か、そんなときに彼は現れた。


 この村は何か伝承があるわけでもなく、特産物があったわけでもない、何にもないありふれた普通の村でしかなかった。そこに生まれた僕自身、普通の人間だった。


 しかし、それは突然起こった。いや、前兆はあったのかもしれない。ある日この村近くの盗賊団が襲ってきた。それも村人全員よりも多い数で襲われた。あっという間、気づいたときには村は崩壊していた。

 盗賊どもは下品な笑いと共に、男は奴隷として扱うか、盗賊どもに惨殺され、女は家のなかに連れていかれたまま、戻ってこなかった。その間、僕は死体の中に隠れていた。

 

 死体の中には、ついこの前まで人として動いていた"肉のような何か"だったり、友達だったもの、それすら全身に傷痕は少なからずあり、見てきた物の中で一番ましなものでも、顔面は虚空の穴が二つあり髪の毛は焼けたような部分や抜かれたり切られた所もあった。

 ただ、共通点があった。それは"何度も何度も泣いた涙の跡"が刻み込まされていた。そのたびに僕は死体がドサリと落ちた音がするたび悲しくなった。だが泣くほどの体力はとっくになく後はこの山の一部になるだけのハズだった。


 たった一人の男が村に来て動くものを殺していった。あるものは燃やされ、あるものは切られ、またあるものは不自然に体の一部が"空間ごと何処かへ消えた"かのように死んだものもいた。


 盗賊からバレなかった時点で僕の運命は決まったのかもしれない。彼は動くものを壊し尽くしたのか、ついに僕を目標としてこっちにやってきた。

 僕はどんな顔をしたのだろう。彼はこういった。


 「...この俺を見て怯えないとは、いい度胸してんじゃねぇか。生かしてやる、ついでに部下にもしてやろう。さっさとついてこい。」


 のちに師匠と呼ぶことになる彼はそういって僕を助けてくれた。

 これは、俺が生まれ変わった瞬間だった。


 プロローグを作り忘れてたので短めに作りました

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