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錯誤ホラー短編集

弟の話

作者: 錯誤

 僕が日頃味わう恐怖を、存分にご堪能ください。

 どうぞ!

 僕の弟の話をしよう。……ぶっちゃけ、僕の人生の中で一番の恐怖の対象は、弟だ。

 限定すると、『弟が眠っているとき』。彼の恐怖は、彼の意識がない状態で発揮される──。


 僕の弟は寝相が悪い。寝言もうるさいしね。……うん、もうお気づきだろうが、その『寝言』、『寝相』が“恐怖”なのだ。

 ある夜。僕は自分の部屋に行く途中、弟の部屋を通りがかった。まだかなり早い時間だったが、弟はすでに夢のなかだった。

 ……寝んのはえーよ。とか。僕はそんな感想を抱きながら、部屋に入ろうとして、ふと、弟が上体を起こしていることに気がついた。

 ──あれ、起きたのか?

 そう思って、僕は後ろを振り向いて……戦慄した。

 寝ていた。少なくとも、目はまったく開いていない。──それなのに、弟は。

 笑っていたのだ。口を三日月の形にして。


 あと、夜中に寝ながら呪文とか唱えていたり、爆笑し始めたりとか、しょっちゅうです。

 弟の話です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 弟の怖さが伝わってきました。妹だったら可愛いかったかも。 [一言] これ実話ですか?
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