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Burst・Error ~鬼~  作者: みどー
プロローグ
1/16

煉獄の声

 熱い。熱い。熱い。

 体が焼けるようだ。

 ここはどこだろう?

 どうしてここにいるのか。

 どうして、こんなにイタイのか。

 わからない。


『わが子よ。よく聞きなさい。』


 誰かいる。すぐ側に誰かいる。苦しがってる。とても辛そうだ。


『わが子よ。強く生きなさい。』


 え?何?よく聞こえない。


『他人に優しく、自分に厳しく生きなさい。』


 待って。よく聞こえないよ。


『困っている人を見かけたら助けてあげなさい。』


 うん。分かった。だから、そんな悲しそうな顔しないで。


『そして、もし大切な人ができたなら、その人を命を懸けて守りなさい。例え、それが人の道から外れるとしても。』


 うん。うん。分かったから、もう泣かないで。


『あなたはこの世界のすべて。あなたが守りたいと願うなら、それがどんな人でも許される。だって、あなたは……』


 な~に?どうしたの?よく聞こえないよ。


『わが子よ。強く生きなさい。』


 どうしたのだろう?

 もう、苦しくないのかな?

 もう、悲しくないのかな?


 その人はとても穏やかな顔をして眠っている。

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