side ルリアナ3
帰路ぐらいは落ち着いて
今日の野営地
商団、冒険者、馬車などの為に道の所々に安全地帯になっている広場がある
結界が張られていて旅人にはありがたい場所
明日は町に泊まれるが今日は野営
着くまでには野営を何度もしなくてはならないが仕方ない
ルリアナは野営も旅の楽しみのひとつだと言っているので周りは助かる
貴族は野営を嫌がり、大きなテントを張る
ルリアナは馬車が大きいからと馬車で寝るのでテントは騎士達の分だけだ
御者は御者台が広いし上からカーテンのような物で囲えるらしいのでそこで寝るそうだ
馬車の後ろに荷台があり鍋などもある
メルフィアが料理を出来るので騎士達も嬉しそうだ
いつもは自分達で作るが微妙らしい
得意な騎士がいる時は良いらしいがほとんど微妙なスープと干し肉らしい
だが今回は違う
ルリアナとメルフィアのバッグにはなぜかたくさんのおかずも入っていた
「ハンバーグを美味しいって食べてたからかしら?」
「私が唐揚げばかり食べていたからでしょうか?」
と2人で笑ってしまった
今回の旅は8人の先鋭騎士と結婚前からルリアナ付きの御者で私達を足して11人
スープとハンバーグとふわふわのパン
野営中にしては贅沢よね
御者のひとりごと
私はお嬢様が拾ってくれた
13歳の頃仕事も家族もなく浮浪児となっていた私をお嬢様が使用人として雇ってくれた
屋敷では文字や計算などを教わった
私だけでなく数人の子供達が習っていた、庭師やメイドだけでなく得意な事を見つけて仕事先を探してくれていた
ここの旦那様の領地では教育、産業、農業、交易など力を入れていてある程度の年齢になると領民は全て3年間基礎教育を受けるのだそうだ
私は御者になりお嬢様付きになった
嫁ぎ先でもお嬢様付きだ、馬が好きだし賃金もしっかりしているし住む場所もある
武術と魔術を教えてもらって少しなら戦える
お嬢様には感謝しかない
しかも今回行ってみたかったライドラムにも来れた
お嬢様の友達からだと御者さん用にクッションと毛布と水筒を貰った
馬達にも栄養のある水を貰ったありがたい
今日の夕飯はその子が作ったハンバーグと言うものだった
「うまい。」
「ふふ、そうでしょ。ハンバーグ美味しいわよね」
ってお嬢様も侍女さんもニコニコしている
私も
「はい」とニコニコしてしまう
今回の旅は快適だ
馬達も嬉しそうだ お嬢様のお友達ありがとう
騎士サイド
奥様をライドラムにお迎えに来た
来るまで大変だったヴァイオレット侯爵が一緒に行こうとしたからだ
あの方はどうしようもない
文武両道なのになせが奥様の事となるとポンコツになる
第一王子が王位に就くと宰相となるのはあの人だ
今でもお2人が国の事をほぼしている状況なのだが
宰相となったら公爵に爵位を上げる話もあるが本人は今の領地と仕事で忙しいからイヤだと駄々をこねてるらしい
前々から話はあったがずっと駄々をこねてこねて避けている
まぁ仕事が忙しいのは分からなくもないが
今は周りに敵が多い、側妃様の周辺貴族を炙り出して一掃する為に仕事量が半端ないのだ
我が騎士団も種族はバラバラだし混血も多い
部下が働きやすい環境の為にも頑張ってもらわなくてはならない
その為にも奥様は何が何でも護らねば
奥様は外交、領地経営共にかなりの腕を持っている
流石カトレヤ大公の御息女だ
外交・領地経営のカトレヤと呼ばれる王弟閣下
お子様2人共に外交・領地経営が得意だ
今回は予定ではまだライドラムに居るはずだったのだが仕方ない
奥様も楽しまれていたのだがな
「夕飯の準備出来ました」
テントの用意をしていると部下が皿を持ってきてくれた
「ありがとう。今日はスープとこれは何だ?」
「ハンバーグとパンです。奥様のお友達が作って持たせてくれたそうですよ。奥様がこれは本当に美味しいと絶賛してましたよ。楽しみですね。」
部下達とハンバーグとふわふわのパンを食べた
全員がハンバーグとパンの美味しさに笑顔になる
「美味しいな。」
「はい、奥様の言った通りですね。」
お酒は飲めないからと果実水をみんなで飲んだが
「わぁ、シュワシュワです。」
舌の上でバチバチする感じエールの感じと似ているがこちらの方が少し強いか
「美味いな。口の中がスッキリするな。」
奥様を見ても嬉しそうに笑っている
奥様のお友達ありがとう
みんなが笑っているとても幸せだ
食事は大事です^^




