47，サリアスと準備とバッグ
朝食をサリアスさんと食べて
今日の準備をする
「僕も手伝いますよ。」って言ってくれた
じゃあ手伝ってもらうかな
荷車に木箱を乗せて倉庫に置いていた
「そうだ、サリアスさんこれ使いますか?まだあるんですけど僕はこのバッグがあるので使わないんですよ。バッグも使ってもらった方が嬉しいと思うんです。」
「ん?バッグくれるの? 可愛いねショウくんのに似てるね。肩掛けタイプかな?」
「ちょっとこのバッグを持ってて下さい。」
サリアスさんにバッグを渡して、サリアスさんの手を触って魔力をサリアスさんからバッグに流す
「えっ。」驚いてる
「よし、これで大丈夫です。このバッグの持ち主はサリアスさんです。ちゃんと登録したので失くしても戻ってきますよ。」
「え〜。まって。このバッグって普通のじゃないの?」
えっ違うけど
「マジックバッグですよ。容量特大で時間経過無しなので便利です。僕のはちょっと違いますけど。今日ザーランさんとキャロさんの結婚祝いのもちゃんとありますから。刺繍は僕がしたんです。」
「えっ。刺繍したの? すごい上手いよ。売り物になるよこの刺繍。モチーフがいいね。」
「ファーランと、幸せの青い鳥なんです。僕の国で、青い鳥は幸せを運んでくれるんです。色んな国や町に行くサリアスさんにピッタリですよね。」
「僕の為にこのモチーフにしてくれたんだね、ありがとう。ビックリだけど嬉しいよ、大事に使うね。」
良かった 喜んでくれて
「ザーランとキャロのにも刺繍したの? 大変だったろ?」
「楽しかったですよ。どんなモチーフにするか考えて刺すの。」
「そうか、ショウくんは良い子だね。後数十日で行商に行くから、いろんな話を仕入れてくるな。」
「楽しみにしてます。ここにいる間にまたお話しして下さい。」
助かるよ、だって冒険者ギルドでは聞かない情報もあるから
台車から木箱を2人で下ろす
「今からお酒を詰めるのか?」
「そうです。よいしょっと、この瓶に詰めて持ってきます。」
バッグから1リットル位の瓶を出す
「大きな樽のはこれですよ。ラベルを付けてますから
えっと奥の樽は、ミコルの辛口ですからこれですね、50本ですかね。」
「おお、えらいな。じゃあ僕が持ってるから。ショウくんは詰めてな。」
「はい」
わぁ〜助かる 1人じゃつらかったな
「次は、フルースの皮のですね。これは中ですよ。これも50本ですね。」
と2人で詰めていく
甘口が5種類だね
小さいからなぁ、12本いけるかな
「サリアスさん後これで終わりです」
「ああ、結構疲れるな。でも良いかおりだね 。」
本当全部いい感じだなぁ
「甘口、味見しましょう。」
コップに５種類を少しづつ入れた
もちろん自分のもね
「えっ。ショウくん飲むの?」
「飲みますよ。じゃないと作れないですから。甘口は大丈夫です。回復魔法で酔わないんで。」
って笑うと また「えっ」だって
回復魔法使える人って少ないからね
「これ使ってください。僕が作った回復薬です。ケガした時は昨日のハンドクリームかボディクリームを使っても良いですよ。ボディクリームはヒールマッシュルームも入ってるので。あまり酷い時には回復薬を使ってくださいね。病気もこれ効くので。」
って10本渡した
「一応、バッグに結界と現状維持が付いてるので持ってたら大丈夫だとは思うんですけど。病気はどうしようもないんで。今度、喉に良いキャンディと回復キャンディを作るのでいく前に教えてくださいね」
「えっ、このバッグすごくないか?」って驚いてる
サリアスさんはずっとビックリしてばかりだね
ごめんね
重いから全部バッグに入れた
さて行かなきゃ遅刻しちゃうよ
「サリアスさん、遅刻しちゃいます。着替えたら行きましょう」
「ああ」
部屋で、着替えて
「シオンもね。じっとしてて」
シオンもレースがついた紫色のリボンを付けた
俺もシオンとお揃いのリボンをベストの紐にした
「おそろい、サクラと僕の」って喜んでる
「今日はザーランさんとキャロさんの結婚式だからね」
サリアスさんと教会に向かう
シオンを抱っこして歩く サリアスさんとの話は楽しい 行商中にあった出来事とかおもしろい
教会に着いたらザーランさんが待ってた
「遅刻しなくてよかったよ。中に入って待ってな」
「ザーラン、今日はちゃんとした格好だな。遅刻も何も、ショウくんと酒を瓶に詰めてから来たんだよ」
「あっだったな。ありがとう。ショウ大変だったろう」
大丈夫だよ、サリアスさんが手伝ってくれたからって話してたら
サリアスさんが、僕もやったよ って言ってる
「さてと、中で待ってるな」「待ってます」
ってサリアスさんとシオンと教会に入る
ザーランさんとキャロさんが中に入ってきた
司祭さんの前でサインをして、参加者に見せたら終わりらしい
