17,溜まってる依頼書
1人になってもおじさん達が構ってくれます
今日も依頼を頑張ろう
4人がファンセリウスを目指して旅に出た翌日
「おはようございます ロダンさん」
「おはよう ショウ」
俺はライドラムに着いてから4人以外に名前を呼んでもらってない
笙名 桜 ショウナ サクラ だから冒険者ギルドでも
ショウで登録して下にカッコで サクラ ショウナ ってなってる
無理だろと思って登録の際に名前の欄に書いてみたら 登録されてた
この1ヶ月ずっとお手伝い系の依頼と薬草採取をしていた
空いた時間は みんなの訓練を見たり一緒にしたり、ギルド3階の情報部で、本を読んだりサイカさんとバルトルさんに話を聞いたりしていた
「ロダンさんアリサさんは?」とロダンさんの奥さんで宿担当のアリサさんを呼んでもらった
「おはよう、ショウくん。どうしたの?」
とおっとりした猫耳美人のアリサさん
「あの、宿泊の延長をお願いしたくて。1ヶ月お願いします。」
はいわかったわ。と延泊の手続きをしてくれる
銀貨6枚を渡して宿はオッケーだ
朝食を食べて冒険者ギルドに出掛ける
周りのお店の人達に おはよう ショウ君 と声をかけてもらえる
お手伝い依頼をこなして行くうちにみんな
声を掛けてくれるようになった 嬉しい フフフン
ギルドに入って依頼ボードの隅に来た
今日は何を受けようかなぁ
「おい、坊主。いつも隅っこでちっこい依頼ばっかして楽しいのか?」とニヤニヤしながら後ろに3人組が立ってる
「ここはガキの遊び場じゃないんだよ。ガキはお外で遊んでな」「邪魔なんだよ」っと言ってきた
まぁ、お手伝いや採取だしなぁと思っていたら
「オイ、お前達。ショウの何処が遊んでるってんだ
ショウがやってる依頼お前らがやってくれるのか?」
とカウンターからおじさん、バーンデルさんが出てきた イライラ血管が浮き出てる おおー怒ってる
「すんません」っと3人は脱兎のごとく逃げていった
「大丈夫か?ショウ」と心配そうに俺の目線に合わせて中腰姿勢で見てくる
「大丈夫です。あの人達依頼手伝ってくれるのかと思ったのになぁ」と言うと バーンデルは苦笑していた
「あっ、この2枚をお願いします。」と2枚渡す
2枚とも薬草採取の依頼書だ
「おっ、じゃぁ。ついでにこれも受けないか?」と依頼書の中から1枚出してきた
水苔の採取依頼だった
「この水苔な、解毒薬の材料なんだが、誰も受けてくれなくてな。今からの時期は毒ヘビが多くなるから確保しときたいんだよ。」バーンデルさんが困ったように言った
「いいですよ、バーンデルさんの頼みならもちろん受けるよ」と 3枚の依頼を受ける
5人で登録した時から俺達はバーンデルさんがいる時には彼のカウンターにお世話になってる
バーンデルさんは、カウンターの中でいつも多くの書類に囲まれた机に居る
でも、俺が行くといつも出て来てくれる
色々教えてくれるし気にかけてくれてるから有難い
今度手軽に食べれるお菓子を作ってこよう
冒険ほとんどしませんね(;´Д`A
まずは自分がしたい事をして、生活基準を改善したい お風呂は毎日入りたいし、石鹸アワアワで洗いたいんです 美味しい物も食べたい




