14, やっぱこれなきゃでしょ?
お風呂はやっぱり最高〜
さて準備しなきゃ
みんなで宿に帰る
涼介と杏奈は17歳で奏多と結菜は15歳って
俺一応ギルドで10歳って書いて登録したから、それでいいか 本当は24歳だけどなまぁ仕方ない
宿で夕飯食べるまでゆっくりしようとなった
部屋は夫婦2組と俺は1人部屋が良いと言って1人にしてもらった
みんなが休んでる間に外の野菜と果物を売ってる店に行って、隣の穀物屋で小麦粉と卵を、で向かいの店で牛乳を買って帰った
宿で使っていないオーブンを借りれた よし
4人ともアレルギーないといいけどなぁ
考えながらまずは土台のスポンジケーキを魔法を使いながら作ったそれを型がないので深めの鉄板に油を塗ってから流し入れる
卵と牛乳と砂糖でもう一つプリンを作る
生地が焼けるまで時間があるからその間に 生クリームを作る、魔法で氷を出して生クリームが入った入れ物の下に置く
次はさっき買った果物のリンゴみたいなのを飾り切りにするちょっと薔薇ふうに
苺ぽいのはハートにして うんいい感じだ
オーブンの鉄板を上下入れ替えて焼く
後少しかなぁ
大きな平たいお皿は王宮から持ってきた メイドさんとか料理人の人が使うようなのをチョイスしてもってきたから大丈夫だ
よし焼けた オーブンから2枚の鉄板を取り出して十時に切る これで8段重ねのケーキができる
よし、デコレーション
生クリームと薄く切ったフルーツを塗っていく
周りと上にも綺麗に塗って、飾り切りしたフルーツを飾る
「できたぁ〜 ウエディングケーキ いい感じだよな」 1人ウンウン頷いていた
厨房の男の人が「すごいな坊主。 こんなお菓子見たことないぞ。作り方見てたんだが、俺も作ってみていいか?」
えっ見てたの 恥ずかしいなぁ
「良いですよ。また厨房端でいいんで貸してください。お願いします。」と言うと
笑顔で いいぞ今度は作り方教えてくれ なんか作る時には俺を呼べ って言ってくれた
なんと彼はここの調理を1人で担当しているロダンさんだった
この宿は奥さんとロダンさんと奥さんの妹さんの3人でしてる宿兼食堂なんだそう
今日の客は俺達が3部屋、後長期滞在の冒険者が5部屋で、全部で10部屋の宿だった よかったぁ空いてて
よしケーキとプリンをバッグに入れる
夕食の時間、他のお客さんが飲みに来る前に5人で食べる事にした
ロダンさんの料理はめちゃくちゃ美味しかった
今日の夕飯はビーフシチューぽいのにハンバーグが入った料理だった マジウマ
5人でうまうま言いながら食べた
もう少し何か食べる?と話してた ヤバイ
「あの、僕から結婚のお祝いがあるんだけど」
とロダンさんに使っていいと言われた隣の机に8段重ねのウエディングケーキを出した
結菜と杏奈がうるうるしている
「もしかして、俺達のウェディングケーキ?作ったの?」
涼介と奏多も驚いていた
「はい、結婚式は出来なかったけど、ケーキを作りました 周りのプリンも作ってみました。アレルギーないといいんですけど」
「さくら君ありがとう」と4人に言われてちょっと照れる 頭をかいて笑った
ロダンさんと奥さんが来てくれたから
4人が結婚して僕達の国では大きなケーキを夫婦で一緒に切る ケーキカットを教えてあげた
ロダンさん夫婦はえがおで涼介達におめでとうと言ってくれた
2組の夫婦がケーキカットをした
4人ともちょっと泣いてる
力作の飾り切りを結菜が嬉しそうにケーキと一緒にお皿に飾って ありがとう、さくらくん と泣き笑いになっていた
良かった 喜んでくれて
自分達だけでは食べきれないからとロダンさん夫婦と妹さん、それから帰ってきた冒険者さんにもおすそ分けした
冒険者の女性が こんな美味しいお菓子食べたことないってよろこんでた
プリンは男の人に好評だった
結婚のお祝いって事でみんなからおめでとうとお菓子ありがとうって言ってもらった
みんな喜んで良かった
この世界、お菓子があまりない残念だ




