13， ライドラム自由貿易都市
まさかの出来事が
自由貿易都市ライドラム
ここはどの国にも属さない中立都市だ
身分証を持たない俺たちの入都料の支払いをした 1人20銅貨早く身分証つくろうっと
トリーさんが目的地ライドラムの乗合馬車広場にみんなを下ろした
「坊主達またな、俺も乗合馬車で色んな所に行くから一緒になったらよろしくな。」
トリーさんがめっちゃいい笑顔で言ってきた
「はい、俺達も色んな所回る予定なんで。また会いましょう。」
と5人でトリーさんに教えてもらった冒険者ギルドを目指す
赤い煉瓦造の5階建ての建物が冒険者ギルドだった
中世の建物っぼい 5人で中に入り空いてるカウンターを探す
「あの端空いてますね。行きますか?」5人で空いてるカウンター向かう
そこに居たのは、ちょっと頭の前が淋しいいかついおっさんだった
(なるほど、そりゃみんな可愛いお姉さんの所がいいよな )と隣のカウンターを見る
だが俺達はそんなの気にしない 早く手続きが終わればそれでいい
「冒険者登録はここで出来ますか?」
と涼介が声をかけると おじさんは驚いた顔で5人を見た
「あぁ、出来るが。ここでいいのか?」と伏せ目がちに言った
「なら、お願いします。後、夫婦の手続きは教会でないとできませんか?」
えって顔で涼介を4人プラスおじさんが見る
なんと冒険者ギルドで夫婦の手続きも出来るそうだ
冒険者には個々の信仰があり教会も信仰している神様が違うとかで揉めることがあるからだそうだ
順番は結婚の手続きをしてから登録した方が良いと教えてくれたので 涼介と杏奈、奏多と結菜が結婚の手続きをした
(王国に狙われない為にもしていた方がいいしな)
名前はどうかなぁ まぁ王宮にある俺達の事が書いてある書類は全部俺のバッグの中だしな
名前自体あのキラキラしか分からんしな 涼介以外は覚えてなかったがな 大丈夫だろう
2組の婚姻が認められて、冒険者の登録だ
「じゃあこの書類に 名前と職種 魔法が使えるかどうかだけ書いてくれ」と渡された
5人で書いた書類を持って行ったらおじさんがカードを用意して待っててくれた(いい人じゃん)
後はそのカードを持って行った書類の上に置くと
白い光がカードを包み込んだ
これは間違ったことが書いてあると無反応なんだそう
カードに1人1人自分の血を一滴垂らすとまた光った
これで登録終了だっておじさんが引きつった頑張った笑顔で俺達に言ってくれた
おじさんがこの都市の地図を人数分くれた 安くて良い宿でご飯が美味しい所も教えてくれた
そして何と、共同浴場があると聞いて5人とも食い付いたどこどこと５人に近寄られおじさんはタジタジ
隣の受付のお姉さんが笑っていた
おじさんは苦笑しながら場所を教えてくれた
(ありがたい、日本人は風呂が好きなんだよ 、みんなめっちゃ笑顔だ)
よし、教えてもらった宿に行き手続きして、そのまま浴場に向かった
荷物はなんと適当に入れていた木箱の中身に収納ブレスレットがあった
マジックバック探したのにまさかだった
でもみんなバッグの方が良いと言ってくれた
寝る時と、お風呂ではブレスレットにバッグを入れられるから喜んでた(良かった 、みんな良い人だなぁ〜
あっ4人とも結婚したから何か出来ないかなぁ〜)
5人で喋りながら歩いてると共同浴場に着いた
男女分かれて中でお金を払う茶銅貨5枚だった
安いな 嬉しいけど
中は荷物を置く棚があってドアを開けると大っきな浴槽が3つあった
だが3人は固まった
何故かって
「汚い・・・汚いよな」
なんと浴槽のお湯が茶色く濁っていた
だがお湯が出ているライオンさんの口からは透明のお湯が なんでだ
3人で「クリーン」を浴室全部に掛けた そう浴室全部だから隣の女湯もだ
綺麗になった浴室に気を良くした3人は体を洗ってゆっくり浴槽に浸かった
「ほっと するよなぁ。やっぱクリーンだけだと物足りなかったからな」と3人でこの世界に来て初めてゆっくり休めた
隣の女性陣も全く同じことを言っていた
冒険者ギルドで結婚できたよ
これであの国から逃げられるかな
あっ結婚って言たらあれだよ
準備しなきゃ 大変だ
ヽ(￣д￣;)ノ=3=3=3
