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第三十六話

 次に葉っぱのかご。

 結局ずっと持ってたな。

 なかにはりんごピオーネがまだ11個もある。

 とりあえずりんごピオーネは机の上に置いておこう。

 今はまだ無理だけど。

 いずれ食べたくなるかもしれない。

 その頃には腐っているかもだけど。

 まあとりあえず取っておくということで。

 なんか綺麗な果物を捨てるのは抵抗があるんだよ。

 

 葉っぱのかごはもういらないや。

 ボロボロだし。


 というわけでごみ箱に入れた。

 

 最後に兎の毛皮。

 これもいらないだろ。

 鼻を近づけたら獣みたいな匂いがするし。

 ごみ箱に投入!

 

 これで荷物の整理は終了だ。

 

 とりあえず軍服のコートは机の上に置いておき、再び制服に着替えていく。

 ポロシャツのボタンを留めて、ズボンをテンポよく穿いた。

 今は多少温かいため、ブレザーは必要ない。

 よって軍服の上に重ねて置いておこう。

 

 さてと。

 しばらくの間のんびりしておくように言われたよな。

 特にすることがないし、まあ柔軟体操でもしておくかな。




 

 それから俺は少しの間のんびりと時間を潰した。

 柔軟体操をして気づいたけど、俺の身体……めちゃくちゃ柔らかくなっている。

 びっくりするくらい曲がった。

 木の上で眠り続けたおかげかな?

 ずっと木の枝を股に挟んでいたわけだし。

 もしかすると効果があったのかもしれない。

 

 更に、百年前に比べてかなり痩せているし。

 健康体になったのかどうかはさておき、運動向きの体になったのは間違いない。

 

 栄養のあるものを食べていないせいで、筋肉が衰えて若干フラフラするけど。

 食事さえきちんと取れば、もっと体が軽くなるだろう。

 あぁ、早く何か食べて眠りたい。

 

 と、その時。

 部屋の扉が突然開き、紅蓮が入ってきた。

 

「朧月ー! 入ってもいいかぁ?」

「入ってから聞くなよ」

「おお、わりぃわりぃ。……というわけで、今から待ちに待った晩御飯の時間だ。一緒に行くぞ」


 そう言って紅蓮は外へと出て行った。

 マジで『というわけで』の意味を調べてくれ。

 頼む。

 

 はだしのままクロックスを履き、廊下に出る。


 すると紅蓮が待っていた。

 

 腰に手を当てて睨まれている。


 俺、なんか怒らせるようなことしたか?

 

「おい、おせぇぞ。いつまで道草食ってんだ?」

「いや、一直線できたんだけど」

「早く行こうぜ。もう待ちきれねぇんだよ。ウチの腹が合唱コンクールだぜ」


 何を言うとんねん。

 

 紅蓮は早足で階段へと向かっていく。

 よっぽどお腹が空いているのだろう。

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