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第三十一話

 四階に到着した。

 

「見ての通り四階からはそもそも面積が小さくてな。部屋がひとつしかない。何をする部屋なのかは表札を見ればわかるだろ」


 そう言いつつ紅蓮は足を止めない。

 もうちょっと落ち着けよ。

 

 歩きながらも一瞬表札を見た。

 

【会議室】


 ……ん?


「なぁ、紅蓮。会議室って確か一階にもあるんだよな?」

「一階は基本的に誰でも使えるけど、こっちのは上の奴らが集まって重要な話し合いをするときに使われる」

「なるほど」




 五階に到着した。

 

「この階層にある部屋は、今現在使われていないな。いわゆる空き部屋だ。窓から見える外の景色はなかなか綺麗だぞ? 敷地内を一望できるし。……どうだ、見てみるか?」

「そう言うなら立ち止まったらどうだ? もう通り過ぎているんだけど」

「めんどくせぇ。男なら黙ってついてこい」


 じゃあ聞くなよ。

 絶対考えずにしゃべっているだろ。

 この気分屋が。

 

「はぁ……」





 六階に到着した。

 

「ここは一度入ったからわかるな? 総長の部屋だ。……おーい、総長。ウチだけど入ってもいいかぁー?」


 そう言いつつ、紅蓮はドアをノックした。

 

「どうぞ」


 事務的な返答。


「失礼しまーす!」


 さっそく扉を開ける紅蓮。

 俺とありすさんは彼女のあとをついて行く。

 

 なかに入ると、組長は正面の机に座っていた。

 また本を読んでいるようだ。

 

 おばあさんはこちらを見て言う。


「ずいぶんと早かったね」


 本部の建物内は一切見回ってないからな。

 ただ階段を上がっただけである。


「おう。ウチにかかればこんなもんだぜ」


 お前よくそんな自信満々に言えるな。

 総長は一度ため息をつき、

 

「……はぁ、どうせ碌に案内していないんだろうけど、まあいいか。あとはのんびり基地内で過ごしなさい」

「んん? 聞き捨てならないな。ウチはちゃんと丁寧に案内したぜ? なぁ朧月」

「……ま、まあ。うん」


 実際わかりやすかったし。

 文句を言えるほどひどくはなかったんだよな。

 

「そうかい。お前がそれでいいならあたしは別に構わないよ。どうせ紅蓮は階段を上がりながら口で説明しただけなんだろうけど……」

「は? なんで総長が知ってんだよ」

「ハッタリをかましてみたらあっさり自白してくれたね。よし、紅蓮の今日の晩御飯はなしにするよう、料理担当に命令しておくとしよう」

「おい、総長! 待ってくれよ。そりゃねぇぜ。実際朧月もこれでいいみたいだし」

「だけど手を抜いたのは事実だろう? もしこれが戦場だったらどうなっていたかわからないよ?」

「ま、まあな。……よし、朧月。もう一度案内してやるよ。今度はじっくり丁寧にな」


 こっちを向いてそう言う紅蓮。

 

「いや、もういいよ」

「だけどこのままだと晩御飯が抜きになるんだよ。普通に考えて死活問題だろ」


 とそこで総長が口を開き、

 

「よし、あたしの肩もみを三十分やれば、料理の担当に命令するのは止めてやろう。……どうする?」

「はい! やらせてもらいます」


 紅蓮はすぐに総長の背後に回った。

 こいつマジで晩御飯に弱いな。

 完全に言いなりじゃねぇか。

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ダンジョンでただひたすらレベルを上げ続ける少年
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― 新着の感想 ―
[良い点] 紅蓮が疲れるw [気になる点] 火器弾薬とかの補充ってどうしてるんでしょうか? まぁ電力とか維持してますし、自己生産できるような技術力残してるのかな。 機械獣みたいのもいますが、ああいうの…
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