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第八十六話

 朝食後。

 一階の会議室にて。

 

「それじゃあまずは自己紹介から入ろうか。俺の名前は旋風(つむじかぜ)怜悧(れいり)。採集班の班長をしている。…………で、最初にこの世界のことについて大まかに教えていくから、わからないことがあったら質問して」


 対面に座っている男性が言った。

 昨日の会議に出席していた人だな。

 高身長で、眼鏡をかけている。

 見た目からして頭が良さそうだ。


「はい。わかりました」

「そういえば君の名前はなんて言ってたかな? ……朧丸(おぼろまる)くんだっけ?」


 朧丸って。

 

「違いますよ。朧月です」

「おお、そうかそうか。……ではそぼろご飯くん。今が何時代と言われているかは知ってる?」


 おい!

 今名前を教えたばっかりじゃねぇか。

 そぼろご飯とか初めていわれたぞ。

 

「えっと、破滅時代101年ですよね?」

「おぉ、正解だ。さすがボレロ服くん。……君が言った通り、今は破滅時代の101年。今から101年前に地球と惑星エリスが衝突して大地震が起こり、人類の大半が死んだんだ」


 誰がボレロ服だ、コラ。

 あんたわざと間違えてるだろ。

 

「人類がほとんど死んだって、正確にはどれくらいの被害だったんですか?」

「80億人のうち、わずか10000人ほどしか生きられなかったって聞いてるよ」

「10000人って、全世界で10000人ですか!?」


 やばいな。

 

「そうみたいだね。ヨーロッパとかアフリカ付近は衝撃が強すぎて跡形もないらしいし」


 ということは。

 ヨーロッパとアフリカの間に惑星エリスがぶつかったのか?

 

「つまり地中海付近に衝突したってことですかね?」

「さぁ? 地中海がどこのことかはわからないけど。多分そうなんじゃないかな。……話によるとアジアが一番生存率が高かったらしいよ」

「へぇ」


 ま、惑星同士がぶつかってもスタジアムが残っているくらいだし。

 確かに被害は少なかったようだ。

 でも世界で10000人ということは。

 ほぼ死んだのだろう。

 

 死因は何なんだろうな。

 環境の変化に耐えられずに死んでいったのか。

 それとも単純に衝撃で死んだのか。

 

 なんにせよ。

 今はもう少し多いはずだ。

 紅蓮とかありすさんみたいに、新しい命が生まれているわけだし。

 

「突然だけど、ここで問題だ」

「あ、はい」


 クイズは結構好きだ。

 わからない問題がきたらその度に嫌いになっていくけどな。

 

「昔ウチの組織が多大な被害を出しつつも惑星エリスを調査しに行ったんだけど。惑星エリスってどのくらいのサイズだと思う?」


 あぁ……。

 惑星エリスについては学校で習っていないからわからないけど。

 わかりそうな気がする。

 衝突する前にニュースで騒がれていたし。

 あれ?

 でもサイズについては聞いたことがないな。

 くそ、無理か。

 

 あ、ちょっと待てよ。

 確か紅蓮がヒントを言っていたような。

 えっと……地球と惑星エリスがぶつかって∞みたいな形になっている。

 つまり。

 

「地球と同じですか?」

「すごいじゃん、よくわかったね。地球と惑星エリスはほぼ同じサイズだと言われているんだ」


 よかった。

 正解だったか。

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