6.弥生時代?
「おはよう。」
僕は祠から出た。
祠はこけだらけ。いや、もう壊れている。
僕が眠ってから1000年。再び僕は目覚めた。
僕の世界はどうなっているのか?
僕は森深くに埋まった祠から大きな翼を開き、空へ飛び立った。
そこには、大きな村が広がっていた。
ビルなんかない。車なんかない。
高床式倉庫が並んでいる。
その横には田んぼが並んでいる。
普通の弥生時代。
卑弥呼みたいな人はいるのかな。
僕はささやいた。
にんげんたちに聞いてみた。
僕は一人のにんげんに連れられ、案内された。
僕は見えないのだろうけど。
そこにはやっぱりそれらしき人がいた。
詳しく聞くと、リサの一族だそうだ。
だから名前はリサというらしい。
やっぱり地球と同じものを作るには最初の文明が肝心なのだろうか。
この世界には中国もないのに米という文化が生まれた。
人間というものはすごいものだ。
弥生時代といえば、争いが起こる頃だが、僕は村を6つほどしか作っていないので、そんなことは起きていない。
少し安心した。
僕も地球とまるまるおんなじものを作るのは物足りない。
この頃のにんげんはすごい知能を持っていたのだろう。
はぁ、こうみていると僕も暇だなぁ。
生きている時に少しみたことがあるのだが、異世界で勇者になったり、王国に住んだり。
そういうのもしてみたい。
あいつに聞いてみよう。自分の世界に潜り込める方法を。