2.神?
「やぁ。秀樹くん。」
だ、誰だ。なぜ俺の名前を知っている。
「君には重要な使命がある」
誰だよ。何が使命だ。ここは天国じゃないのか?
なんなんだ?
「君には神になってもらう。」
は?神?何が神だよ。
俺は死んでここにきただけじゃないか。
なんで神になんかにならないといけないんだよ。
「君も不思議だろう。なぜいきなりそんなことを言われるか、と。」
…
「許してくれ。決まったことなんだ。君は新しい世界の開拓に協力してもらう。」
「君はこちらにきたばっかりの時はサバイバルだ。と言っていただろう。そうじゃないんだ。」
「君の思い通りになっていっただろう。」
「だから…………………………………………
「はっ。」
夢だった。本当のことだろうか。ここが僕の世界なのか…?
僕は神なのか?
思い通りになったのは確かだ。川も、ピーマンも。
ここは地球ではないことは確かだ。
そういえば、夢の中に出てきた人は誰だろう。
お父さん?いや、そんな声じゃない。
いや、よく考えると人間の声じゃない。
あいつも神なのか?
僕は神とか霊とかは信じない。
けど、自分が神だと言われて信じないわけにはいかない。
だが、これがこの世界を自由に作れるのであれば、それはいいことだ。
僕の世界なんだ。
もし、そのことが本当ならば。
僕の世界?僕の世界?僕ってなんだ?
僕のものなのか?
世界ってなんだ?
地球ってなんだ。
不思議な感覚。何もかもがわからなくなってきた。
まぁあいいや。難しいことはやらない。それがいい。
日が沈んでゆく。
今、この世界は地球と同じ仕組みになっているようだが、変えられるのだろうか。
一旦寝よう。頭が疲れたと叫んでいる。
詳しいことは明日やろう。
時間はたっぷりある。
おやすみなさい。
その日は夢も見ず、ゆっくりと寝ることができた。