12.死んだのか?
気づけば僕は暗闇にいた。
僕は死んだのだ。僕の世界も滅亡してしまったのだろうか。
はぁ。もう終わりか。短い物語だった。
ん?なんだか話し声が聞こえる。
聞き覚えのない声…?
うーん。あまりよく聞こえない。
天国?許可?そんな言葉が聞こえてくる。
僕は天国に行くのか?地獄か?
全くわからない。
よく考えてみると声が聞こえるってことはまだ生きてるんじゃ?
僕は目を閉じていることに気づき、目を開けた。
そこには綺麗な病室が広がっていた。
生き返ったのか?
「あっ、起きた。だ、大丈夫ですか?」
女の人の声が聞こえる。
僕は体を起こした。
「あっ。まだゆっくりしててください。」
僕はまた寝かされてしまった。
まずは、一番の疑問をぶつけてみる。
「ここは、どこですか?」
「ここは天国です。」
やっぱりそうか。俺は死んだんだ。
「あなたの世界にいたミカのお父さんとお母さんが天国に要請し、あなたを助けたんです。」
え…?
まだ死んでいないのか?
「ショウは生きているのか?」
「はい。ショウも一緒に保護されました。」
よかった。ショウも生きていた。
足音が聞こえる。誰が来たんだ?
「あなたが英樹さんですか?」
いきなり聞かれた。
「はい。」
僕は素直に答えた。
「ありがとうございます…。」
泣いている声も聞こえる。
多分ミカのお母さんだろう。
「ミカは…大丈夫なんですか?」
「ざんねんながら、まだ保護されていません。」
そうなのか。
「なぜ僕を助けた?」
お母さんは薄れた声で、
「あなたを信じているから…です。」
と言った。
僕はそのままベットに潜り込み、その話を後にすることにした。




