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第七章 十二の扉

第六章 あらすじ

孫呉たちが降り立った町は雪の降る雪国。

そこで孫呉と悟空が目にしたある少年。

二人は少年の後を追った。

そこで見たものとは・・・?

俺たちは少年を追って林の中に来た。

『静かにな』

『あぁ、わかってるよ。』

少年は林の中をきょろきょろしてる。

『何か探しているのか?』

『さぁな・・・』


そしてしばらく歩き少年は立ち止まった。

『・・・どうしたんだ?』

「何だろう・・・これ・・・」

少年はあるものを見つめている。

俺たちはそのあるものを見るためにもっと近づいた。

『!!』

そこで見たものは・・・

『扉・・・どうしてここに・・・?』

そう、前に俺が開けてしまった扉だった。

「開けて見よう。」

少年は扉を開け、

「なんだ!?」

何かが少年の体を通った。

「なんだったんだ?いったい・・・」

『腕に・・・!』

少年の腕には午の絵が刻まれていた。

しかし少年は気づいていない。

『・・・一度、鈴鐘(りんしょう)たちの所へ戻ろう。』

『あぁ。』

俺たちは足音をたてぬ様にしてその場を立ち去った。


「どう言う事なんだ・・・?」

「あぁ・・・まさかここにもあったとはな・・・」

「どうしたの?二人とも深刻(しんこく)な顔して・・・」

・・・やっぱり言っておかないとな・・・

「・・・さっき男が走って行ったろ?俺たちはその男をつけてたんだ。」

「そして、そいつが立ち止まった場所は・・・」

俺の話をさえぎってしゃべりだした悟空が口を止めた。

「止まった場所は?」

優里が興味津々(きょうみしんしん)で聞いてくる。

「・・・俺が開けてしまった扉だったんだ。」

「正確にはもう一つの扉だった。」

「・・・そう言えば・・・それなら私も港町で扉を開いたわ。」

「!!」

優里の突然の告白に俺は驚いた。

「私が開いた扉には確か・・・

『この扉開きし者、妖術をこなし伝説の者伝説へ(みちび)かん』って書いてあった。」

「つまり『この扉を開いた者は術を使いこなし伝説の者を伝説へ導くであろう』・・・か。」

「あと、ウサギの絵も書いてあったと思う。」

ウサギの絵・・・

「それはきっと鈴鐘だ。」

「え?」

「鈴鐘は卯の妖、だからウサギの絵が。」

「なるほど・・・」

・・・そう言えば、

「俺が開いた扉には猿の絵があったな・・・」

「それは・・・俺か」

・・・!

「もしかして・・・扉は十二あるんじゃないか!?鈴鐘、何か知らないか?」

「・・・えぇ・・・確かに十二あるわ!」

「きっとそれぞれに違う文と十二支の絵が書かれてあるんじゃ・・・」

「・・・あぁ!それなら説明がいく。」

・・・まさかあの扉が十二もあるとは・・・

「・・・じゃあ、あと九ヶ所に扉があるわけね。」

優里も理解しているようだ。

「・・・ここの扉は・・・午だ!」

「あぁ、あいつの腕には馬の絵が刻まれていた。」

「と言う事は・・・スピードね!」

スピード・・・

あいつ・・・何かありそうだな。

「俺はあの少年を追ってみるが・・・」

「俺はあの扉に書かれている文字を見に森へ行く。猿だからそうそうばれねぇと思うしな。」

「二人はどうする?」

「私はこの町を見て回る。何かあるかも知れないし。鈴鐘は?」

「じゃあ、私も森の中を、扉以外に何か見つかるかも。」

よし・・・

「明日は各自(かくじ)何か情報が見つかることを見当(けんとう)しよう。」


次の日はみんなバラバラに情報を集める事になった。

この雪国で俺らを待ち受けているのは・・・


第七章 完

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