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第十一章 新たな味方と孫呉の呪文

第十章 あらすじ

風樹は妖に操られていた事を知った孫呉は

森へ連れて行き、風樹を殴り正気に戻して話を聞いた。

直後、何者かの気配を感じ取った孫呉。

そこに居た者とは・・・

「・・・馬?」

そこにいたのは馬・・・午だった

「お前が俊彌(しゅんび)か」

「あぁ。ここに風樹は?」

「あぁ、俺がそうだ」

「はじめまして・・・だな。俺は俊彌。速さ(スピード)(ほこ)りを持つ妖だ」

「俺の名前は・・・知ってるな。俺の先祖は虎族、そして鳥族だ。よろしくな」

「あぁ。風樹、俺たちに課せられた任務はこの悟空とその能力の使い手(パートナー)の援護にある。俺たちの速さ(スピード)を活かし援護をする。」

「あぁ。それは大丈夫だ」

「そうか」

と言いながら俊彌が振り返った。

「ぁ・・・」

俊彌の目に映ったものは鈴鐘(りんしょう)の姿だった

「り、鈴鐘・・・」

「俊彌・・・」

二人はしばらく見つめ合っていた

これは感動の再開ってや・・・!

「悟空、こい!」

「な、何だよ」

「いいから速く!」

悟空は俺の方へ走ってきた

そして

「クロス!」

俺は悟空を自分の体に取り込んだ

「どうしたの?」

優里が聞いてきた

「・・・やはり」

「どうしたんだ」

「この近くに妖がいる」

「え!?」

くそ・・・!どこだ!

「・・・!みんな散らばれ!」

と言って数秒後に上から何かが降ってきた

「・・・!こいつは!」

悟空は何かに気づいたように(おどろ)いて言った

「どうした、悟空。」

「こいつは・・・ゴリラ族の中奨(ちゅんしょう)だ!」

「中奨だって!?」

「これは・・・まずいかも・・・」

「何でだよ鈴鐘!」

「ゴリラ族は猿族の中で一番(パワー)のある一族。だがその中でも中奨はゴリラ族の中でも気性が激しく大人でも手がつけられないほどの(パワー)を持つゴリラ族最強の妖なんだ!」

聞いたら悟空が答えた

「な・・・」

優里は驚いた様子だ

「それがどうしたってんだ!俺らはこいつら封印するために協力してんだろ!知恵と(パワー)()(そな)えて戦えば勝てない相手じゃねぇーだろ!!」

「・・・おぅ!やってやろうじゃんか!!」

「如意棒ー!」

俺は即行で武器を作り出した

「くらえっ!!」

「!」

俺の攻撃は直撃だ!

こいつを(ちょく)に喰らったらとてつもなくいてぇはずだ!

「へっ・・・・・・なっ!!」

しかし中奨は平然としている

「ぐはっ!!」

そして逆に俺が直撃を喰らった

「孫呉!」

「孫呉君!」

「ぐぁっ・・・」

俺は大量の血を吐いた

「大丈夫!?」

「ハァハァ・・・大丈夫だ」

「でも・・・」

こいつは・・・大変な相手だ・・・

「悟空、なんかアイデアは?」

「俺はそんな知恵を持ってねぇ・・・」

ちっ!

猿知恵もねぇのか・・・

「・・・!そうだ!」

「なんかあるのか?孫呉。」

「あぁ。」

とりあえず・・・

「鈴鐘と優里。」

「何?」

「お前らで奴の動きを止めてくれ。」

「え!?私たちが!?」

「そうだ、やってくれ。札使えば何とかなるだろ。」

「でも札だけじゃすぐに・・・」

そうか・・・

こいつらの作る札は封印の札以外、まだ未完成・・・

完璧にこなせる訳じゃない・・・

だが・・・!

「これは俺の考えだがお前たちは『植物使い』だ。」

「え・・・?」

「鈴鐘はよく木と向かい合いそして小さな声で何か喋っていたりしている。それは木の声のようなものが聞こえるからじゃないか?」

「えぇ、確かに聞こえるわ・・・」

「そして優里は花や木に触りそして笑ったり悲しんだり・・・植物と感情を分かち合っているようだ。」

「うん。なんかなんとなく分かるの、植物の感情が・・・」

「それで何とか奴のことを押さえておけ。」

「うん。」

それと・・・

「俊彌!風樹!こっち来い。」

「なんだ?」

「お前らの誇りは速さ(スピード)だったな」

「あぁ、そうだ」

「お前らとりあえずクロスしろ」

「わかった!!」

二人はクロスをした

「よし、じゃあ・・・」

「ウガ〜〜〜〜〜!!!」

ゴリラめ・・・

「あいつぶっ飛ばして来い」

「あぁ!!」

風樹は光速でゴリラをぶっ飛ばした

「よし、次だ。お前の今の姿は変化したものだな?」

「あぁ、そうだ」

「元の姿に戻り俺を乗せろ!出来るな?」

「へっ!もち、出来るに決まってるだろ!!」

すると・・・

「!」

風樹の歯は牙になり、爪は鉤爪(かぎづめ)になり、腕には金色(こんじき)の毛が生え、髪は金色(こんじき)へとなった

「うおーーーーーー!!」

そして風樹の姿は金色の虎へと変わった

「乗れ!!」

「よし!」

俺は風樹に乗り

「俺の指示通りに動いてくれ」

「わかった!」

「優里!動きを封じたか?」

「はい、出来た」

「よし!じゃあまず、上!」

すると風紀がすごいスピードで走った

「右、左、後ろ、正面、上、左、右、上、後ろ・・・」

その動きは止まらずどんどん加速し

「下だ」

中奨を上に突き上げた

そして

最後(フィニッシュ)だ。真上!!」

「あーーーーーっ!」

「喰らえ!!炎の槍(フレイム・スパイラル)!!!」

「がっ・・・!」

「優里!封印だ!!」

「はい!」

優里は封印の札を中奨に向かって投げ、そして封印を完了した

「ふぅ・・・」

「終わったな」

「・・・」

「孫呉君、どうしたの?」

・・・なんだ、この胸騒ぎは・・・!!

「二人ともまだクロス解いて無いな?」

「あぁ」

「えぇ」

こいつら、わからないのか?

「悟空」

「あぁ、この感じ・・・猿族だな」

「猿族か・・・」

猿族ったっていろいろいるしな・・・

「よし・・・準備しろ。次、来るぞ」

「え!?」

「何!?」

・・・来た!

「ウキーーーーーーーーーッ!!!」

「・・・猿・・・?」

「いいえ、こいつはれっきとした妖よ」

「キキッキキキ・・・」

「でもただの猿にしか見えねぇ・・・」

確かに・・・

「悟空、あいつは?」

「奴の名は腎袁(じんえん)。猿族の中で一番頑丈だと言われている」

頑丈ねぇ・・・

「ホ?・・・シャーーーッ!!」

お、こいつ威嚇(いかく)してきやがった

やっぱただの猿と変わんねぇ・・・

「ま、頑丈だどうだっつーのは知らんが・・・封印させてもらう!!」

「ウッキーー!」

「ぐほっ!」

「孫呉君!」

・・・なんだよこいつ

「結構(パワー)あんじゃん」

「キ?」

「うぉらぁーーーーー!!」

喰らえ!如意棒!!

「ウキャー!」

よし!直撃だ!

「な・・・っ」

「効いてない!?」

「いっ・・・」

逆に俺の手がしびれて・・・

「ウッ」

こいつ如意棒を引っ張って・・・

・・・やばい

「キー!」

「ぐあッ!」

なんて馬鹿力・・・

さっきより威力がある・・・

「ウキャー!!」

「!」

速い!!

ガードが間に合わな・・・

「ぐおッ・・・」

「孫呉!」

「孫呉君!」

肺を・・・やられたのか・・・?

「優里・・・奴の動きを・・・」

「はい!」

「それと・・・さっき封印した・・・」

「中奨?それをどう・・・」

「封印した札を・・・借してくれ」

「うん」

こいつを使えば・・・!

(なんじ)、その・・・強靭(きょうじん)なる・・・力、我に借さん・・・」

「何?呪文?」

「こ、これは・・・」

「我、汝の強靭なる・・・能力(ちから)借り・・・奴、倒さん」

すると札が光りだした

「・・・行くぞ、悟空」

「あぁ。あいつに一泡吹かせてやろうぜ」

「どうしたの?何もなってないよ・・・?」

外見はたいして変わったわけではないが力は・・・!

「おらぁーー!」

腎袁が腕でガードした・・・だが!

「キキッ!?」

「あぁーーーーーーーー!!!」

「ウッ・・・」

無駄だぁ!!

「ぶっ飛べぇ!炎の鉄拳(フレイム・スマッシュ)!!」

「ウキーーーーー!」

陣袁は大木まで思いっ切り飛んだ

「何!?今の!さっきまで歯がたたなかったのに・・・」

接収取り込み (オーバークロス)・・・」

「ウ・・・キ・・・」

「なっ・・・あいつまだ・・・」

そしていきなり腎袁が突っ込んできた

「お前は寝てろ!!」

炎の鉄鎚(フレイム・ハンマー)!!

「ウ・・・ガ・・・」

「優里!」

「はい!」

優里は封印の札を投げた

・・・よし!

封印終了!


第十一章 完

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