『フラワーポットの下は闇』
『フラワーポットの下は闇』
きのうまでの
不順な天気とうってかわり
今日はとても良い天気
お日様はさんさんと輝き
フラワーぽっとの下でも
沢山のお仲間が うずうず
蠢いていました
と、
突然地響きがしたと思うと
大地がとどろき始めました
「たいへんだ たいへんだ おにっこだ!」
またいつもの おにっこたちが
やって来ました
「逃げろや 逃げろや」
もう、フラワーぽっとの下は
上の下への おおさわぎ
「だんご虫 ちょうだい」
「だめだよ ぼくが見つけたんだ」
「うわー わらじだ」
なんと おそろしいことでしょう
いつもの おにっこたちが
フラワーポットや
校庭の 大きな石をひっくりかえして
だんごむし やら、わらじむしを
とっつかまえ
帽子やら、ハンケチに
一杯 集めて
くらべっこ
「ずるいんだ」
「こっちの方が 足がはやいよ」
人間の大人から見れば
それは じごくの世界でした
「見なくって いいから」
「みて みて」
「承知しないよ」
それはもう お祭りさわぎでした
「お部屋に入れちゃぜったい だめよ」
それはもう 鉄則です
あんなにきれいな
アゲハや もんしろちょうだって
飛んでいるのに…
どうして!!