5話 現実は甘くない
プラプラ歩いているとドラゴンに乗ったおじさんに道のど真ん中歩くな!
と怒鳴られた蒼さんは公園の噴水の淵に腰掛けていましたとさ
取り敢えず今は初期装備以下の格好だしつか制服姿だし持ち物何て分厚い教科書数冊にお菓子2つiantという音楽プレーヤーとihope(しかも充電やばめ)
いやこれは詰んだだろう
行き交う人々を見ながら考えに浸る
確かに異世界に行きたいとは言ったけどまさか本当に来られるとは思ってなかったししかもまさかこの世界来て早々に死ぬとか…
余談なんだけどこの世界でセーラー服って珍しいのか存在しないのか凄い周りっていうか行き交う人々の目が痛い
一応向こうは真冬でコートを着込んでたんだけどこっちの世界は夏みたいで着てたら暑いから脱ぎました
やばいなこのままじゃまた死亡フラグたって早々におっ死んじまうぜ☆
☆じゃないないやせめて私をこの世界に召喚した美少女かイケメンが出てきてこの国を魔王の手から救ってください!
って頼まれて度重なる死線を共に乗り越えながらレベルが上がっていって最終場面かなんかで最終奥義か何かが炸裂するんじゃないのか…
うわぁ
私の想像と180度違う
こんな所に来てまで自分の役に立たなさ加減を知る必要は無いと思うんだけど
皆さんはどう思います?
おおっといけない
テンパりすぎて危うく違う世界の扉開くところだったわ
ふー、危ない危ない!
取り敢えず
このままここにいると巻き上げを生業とするあの影薄男達に絡まれて色々掻っ攫われるし…例えば命とかとかとか
動けば巻き上げられるこのままじゃ日が沈んでそのままのたれ死ぬか
なにこの究極の二択
選ぶに選べ無いよ⁈