3話 意外と何とかなった……のか?
ほんの3分前に学んだこと:死亡フラグ無視ダメ絶対
大切なことなので3回言いました←
今現在進行形で絡まれてます
「おい、話聞いてんのかよ!」
「聞いてますよ〜、だから早くどいて」
だんだん面倒臭くなってきたよ
この人たち話通じないよ
多分日本語すら理解してないよ
「だーかーらー!荷物置いてさっさと立ち去れよ」
え?
本気でこれ欲しいの?
まじで?
「助かりました〜、ではではお受け取りくださいよっと!」
と言いながら分厚い数学の教科書を男のこめかみに向かって勢いよく打ち込む
その途端男は仰向けにゆっくりと倒れて気絶していた
「いつも馬鹿みたいに重たい思いして持ち歩いてた甲斐があるわ」
ふっ、決めてみようかな…
正義は…勝つ。
絶対だ!
……………………………………………………………………………………痛
何か凄い痛い自分で言って自分で精神的ダメージうけてりゃ意味ないわ
「油断してんじゃねぇーよ!」
あ、やばい
完全に忘れてた←
この人影薄いよ
能力かよ
そんな影薄男はサバイバルナイフをこっちへ振りかざして来ていてまずいと思いながらも私は受け身すらとることなく無抵抗な姿のまま…
刺された
タイル張りの地面に血が…流れて…流れて……………
…死んだ
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ん?
私は何をしてたんだっけ?
確かまた妹と比べられて嫌気がさして半ばキレて校門を飛び出しフラフラフラフラしていた
実際今は公園に居るし何なら近くのベンチにはヤンキーが居座っている
それしかしないでずっとボーとしていたはずなのに、何故か記憶がぽっかり空いてしまっているような…
得体の知れない気持ちの悪い感覚。
黒い靄が頭の中を覆い尽くしていて…
私何してたんだろう…
思い出せない