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デュナミス  作者: kou∞
53/56

クローシークレット2

イギリス全部が見渡せるのではないか。くらい高いこの部屋。



唐突にドアを叩く音がした。



誰かわからない。



従業員が訪問するよな時間帯でもない。



『ヤマモト!出てきてくれませんか?』



ガチガチのイギリスなまりの英語が聞こえた。



しかし、俺の名前を知っているということは、ある程度安心してもよいのだろう。



『なんです?』



ドア越しに声をかける。



『僕はMUと言います。明日からのあなたのパートナーです。』



『は?俺は一人で行動したいのだが』



『まぁ、まずは中でお話しさせていただけませんか?』



俺は嫌悪感を出しながら中に招き入れた。



『んで、誰なんだあんた。』



『MU、あなたのパートナーです。』



MU、、、



聞いたことがある。



顔を一切ださない天才探偵。



声さえも機械音。



デスノートのLのような感じだ



『そんな顔を出さない天才が俺のパートナー?』



『はい。』



『残念だが、俺はこの写真の犯人を見つける気はあるが捕まえる気は無いぞ』



『!?』



『俺はあんたら普通の感覚とは違う、謂わばフリークスだ。』



『く、ハハハハハハハハ!』



何を笑っているのかわからない。



いやわかるが。



馬鹿にしているんだろう。



『実は僕も異常者なんです。』



違った。



コイツの笑みは俺が出会った奴らと一緒だった。



『犯人を捕まえるのは、まぁ犯人を殺すことのできない僕の腹いせということです』



『腹いせ。か』



『僕は全く天才じゃないんですよ。あなたもわかるはずだ。同じ異常者だから事件を解決できる。』


あぁそうだな。



そう、俺は簡単に事件を解決できる。



同じような価値観だからだ。



まぁMUはイギリス人と言うことは聞いていた。



しかもガチガチなイギリス人だと聞いていたからコイツはほぼ間違いないだろう。



機械を通した声でも訛りだけは消せない。



『まぁ、あなたはイギリスのナビゲーターが必要なはず、大丈夫でしょう。』



確かに。



『まぁよろしく。』



コイツはフレンドリーとかいうやつらしい。



いや、それはない。



人間とかも動く物としてしか見てない。



コイツはそんな人間だ。



俺もだったが。



きっと俺もコイツ(僕)の記憶がなかったらMUと同じだったろう。



それが良いのか悪いのかは興味ないが。




目先の欲以外に興味を持つべきじゃない。



今まで、そんな奴らの死に様を見てきたからな。



まぁこいつを俺は利用するしかない。



というか俺ら人間は常に利用され、利用する関係というわけなのかもしれない。



はぁ。



そうして、一旦MUを帰らせて朝。



待ち合わせ場所へ一人で向かう。



MUも一人で向かうだろう。



待ち合わせ場所につくと、俺をここまでよんだ人間はいなくて、SPのような格好をした男に声を掛けられ、高級車に乗せられた。



『何処へ向かうのです?』



一応、聞いてみた



『それは言えませんが、オーナーがお待ちしている所です。』



そりゃそうだろう。



外観を楽しめない黒い窓、個室の中で、俺が変な行動をしないようにと、足に銃を隠し持ってる男が4人いるのだからそれなりに厳しい場所なのだろう。



『カバンをお預かりしても?』



厳しいな。



俺は頼まれてわざわざ来たというのに、、、



俺はカバンに凶器は入れてない。



『すいません』



身体検査まで受けなければならないとは、、、



俺はそんな危ない所へ首を突っ込んだのか。



失敗したな。



30分ほどだったか。



それくらいの時間、ピリピリした車内で無言ですごした。



着いた場所が街中で無いことはわかる



信号で止まることが途中で無くなったから。



完全に車が止まったあと目隠しをされた。



この先が、、、、



天国か地獄か。



実際そんなこと興味ない。



よくわからないまま歩き、、、歩かされ、座らされた。



『もう目隠しを外してもらって構わないよ。』



命令口調にイラッときたが気にすることはやめた。



スクリーンの光だけ。



真っ暗な中で淡々と話す依頼人、チャールズ(きっと偽名)は椅子に座っていた。




MUは現れず、ただパソコンがあって、それで話を聞いているらしい。



俺もそれで良かったのではないか?



わざわざこんな面倒なことを、、、



まぁいいか。



『さて、君たちには殺人犯を見つけて欲しい。この二ヶ月でイギリスで殺人を全てだ。一人かもしれない、100人かもしれない。とりあえず殺人犯だ。』



あの写真の人物だけではないのか?



『今のイギリスは殺人犯に怯えている。経済もとても影響されて危機だ。資料は渡す』



嵌められた。



いや、コイツは最初から自分の職業を話してなかった。



ただの金持ちだと思っていたが














政府の幹部だ。




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