番外編 クローシークレット
お久しぶりです。
終わったこの話ですが番外編として、、、
よろしくお願いいたします。
まずは、久しぶり。
この話しはしないでおこうなんて思っていたんだけどね。
話をしたくなったので聞いて欲しい。
天才殺人鬼を捕まえる、、、
いやこの時の僕は僕であって僕で無い時
「俺」の時だから
「捕まえる」というより「戯れる」のほうがあってるかな。
この話しは君にとって、無駄な話かもしれない
この話しは君にとって、価値観を変える話かもしれない
ただ、、、どちらにしても、僕は喜ぶことはないよ。
僕の黒歴史なのだから。
さてさて、前置きはこれくらいにして、物語を語ろう。
いや僕は語らないでおこう。
僕は語るべきじゃない。
俺に変わろう。
バトンタッチ、、、
変わらない朝。
あまり俺の状態で目覚めるということはないのだが、今日は俺のまま目覚めた。
俺という人間には朝も昼も夜も変わらない。
鏡を見るという習慣も、髪を整えるという習慣も無い。
今日は、祝日。
祝日だが、テレビから流れるニュースは俺が解決した事件で持ちきりだ。
俺は今日という日を何をするわけでもなく生きる。
家族と呼ばれる存在は今日はいない。
こんな日に限り
ピンポーンとインターホンが鳴るのだ。
まぁ、俺は居留守するのだが。
しかし、この日の来客はしつこくインターホンを鳴らす。
時間にして30分。
「ふざけるな!」
俺は堪えきれず、出てしまった。
「Sorry,but I never wanted to see you because I could not go if I did not return to U.K. today」
?、、、
文法を日本人に伝わりやすくするため細かくしてしまったのだろうか?
『なんで俺に会いたかったんですか?』
『あぁ、話せたのですか?』
『少しですがね。というか質問に答えてください』
『それはですね、、、』
まぁ、人生は小説よりも怪なりなんて言葉を聞いたことがあるが実際はありきたりだったりする。
今この状況でどの口が言うのだ?と思うかもしれないがな
『殺人事件を解決してほしいからです。』
「あ?」
『取り敢えず概要はこれに。』
差し出してきたのは一枚の紙。
はぁ。
呆れる。
殺人事件の概要が書かれている。
そして封筒も渡された。
中には飛行機のチケット、ホテルの宿泊券、地図、その他もろもろ。
『なんですか、コレ?』
『是非、我が祖国イギリスで、事件を解決していただきたい。』
裏のサイトや、情報を使えば俺のことくらいわかるだろう。
だけれど常に俺は第三者でいたい。
馬鹿げたこのような話に乗るわけがない。
ただ、
『この写真を。』
俺はこの写真を見ていくのを決めた。
真っ赤な風景に立つ男。
不気味に笑っている男。
そのたった一人の男に興味が沸いた。
右手にナイフ、左手には人間の頭部。
一見映画のポスターかと思わせるその写真は、コイツがフリークスと言うことを物語っていた。
『では一週間後、この場所で。』
男は帰っていった。
その日、帰ってきた両親にただの旅行だと話し、行くことが決定した。
心配していたみたいだが、まぁ良い経験になるだろうと許可してくれた。
コイツ(僕)の記憶を俺はもっている。
だから親というのがどういうものかを知っている。
興味はないのだが。
普通の人間に興味を持つのがあり得ない。
それが「俺」なんだ。
そして、コイツは俺の記憶を持ってない。
これは大きな違いだ。
さて、本題に戻ろう。
先ほどもらった写真を眺める。
残念ながら犯人の顔が写ってない。
これは誰が撮ったのだろうか。
仲間?
しかし仲間を持つような殺し方じゃない。
快楽殺人犯だ。
5~6人の死体。
いや変死体。
、、、変死体とも言い難いな。
細かく、細かく切り刻まれている。
肉片。
正直、俺はコイツを殺したい。
多くの人間を殺したコイツを殺したい。
勘違いしないで欲しい。
正義感なんかじゃない。
きっとコイツを殺したらコイツの全てを、、、
アツく語るところではないな。
ただの快楽だ。
俺はパソコンを開きこの殺人事件について調べた。
いや、実際思い付く事件はあった。
だけど、このような写真を見たことはなかった。
まぁ現在イギリスでは多くの殺人事件が起こっているから違うやつの可能性も否定出来ないが。
一日10人ほどの死体が出てくるらしい。
人々は恐怖を感じているだろう。
いつ殺されたっておかしくないんだから
でも、忘れてはいないはず。
俺たち、普通に生活していている人間も死は隣り合わせなんだ。
自慰をし過ぎるだけでも死ぬんだからな。笑いが出るな。
人間はもろい。忘れてたな?
まぁ気にすることはない。
あなたの人生なんて俺には関係ない。
バタフライエフェクトは起こるかも知れないが。
しかし、それも気づかないまま、知らないまま終わっていく。
この事件はそんなことの象徴かもしれない。
一週間後、俺はイギリスへ旅立った。
まず、ホテルデカイ。
しかも、高級ホテル。
スウィートルームだった。
一人じゃ広すぎる。
まぁいいか。
会う予定は明日だ。
だからといって観光するというつもりもないので、部屋にこもる。
あっという間に夜になった。
眺めが凄いな。
ただ、知らなかった
もう、始まっていたことを。