表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デュナミス  作者: kou∞
50/56

エンドエルゴ No.6

人を殺すということは罪だ。



その罪の上に僕らは生きてる。



誰かを殺して。僕らは生きてる。



まぁ最後の最後までとやかく言うつもりじゃない。



演繹的なこの物語。



胡乱なこの物語。



僕が爆弾に囲まれた今



僕が殺人鬼二人に囲まれ今



鷹揚としている僕は、、、



変態らしい。



異常らしい。



さっき悲鳴がするほうへ



というかココへ来たのだけれど



細い路地で挟撃を受けてしまった。



二人で組んでるということもあるだろう。



これは僕の考えが浅薄だった故に起きたピンチだ。



片方の人間はオーバーオールに凶器はチェンソー。



思わずどこのジェイソンだよってツッコミそうになった。



もう片方はオーバーオールに長いナイフ。



思わずどこのチャッキーだよと叫びそうになった。



何?ここまで双子ファッションって流行ってんの?



どんな奴らだよ。



まぁピンチとはいえ、僕にはサブマシンガンがある。



僕には、、、打破する力がある。



ただ問題がある。



片方撃っている間に片方が走りこんで来た場合。



対処に失敗して、殺してしまうかもしれない。



殺してしまう、、、



いや、冷静に対処すればいい。



襲われた時危険なのはチェンソー。



だから、、、



タタタタタタタッ!



これだけ撃って一発しかあたらないっていうのも才能かもしれない。



予想通り襲いかかって来た。



ただ想定外なのは足の速さだ。



はやっ!



ヤバい。



パン!



なんつって。



足を押さえて倒れこんだ。



僕は誰の命も奪わない。



ニイダさん。



僕には犯人の後ろから近付くニイダさんが見えていた。



命の選択に100%の確率を探さないなんてありえない。



「助かりました。」



「来てることわかってたくせによ」



「はは。」



「で、どうだったんだよ。」



「ええ、親玉見つけたんですがね、、、逃げられました。」



「何やってんだよ!」



「すいません、、、」



「んで、どうすんだ?」



「もう一度見つけます」



っていうか管理室にいるんだろうけど。



「じゃまた後で」



「あっ?どこ行くんだ?」



ここはカッコいい決め台詞を



「この事件にちゅちふを、、、」



ダッ!



全速力。



「おい!待てよ!」



男は振り返らないんだぜっ!



再び管理室。



「いやぁ本当に面白かったぜ。」



入った時、言われた。



「お見事お見事!流石だぜコウスケくん」



「ゲームか。」



「道楽だよ道楽。嫌いか?」



「多くの命を、、、」



「今日で1000人近く死んだな。だがどうするよ?俺は一人として殺して無いぜ?」



「、、、」



「怒り狂ってるか?しかし、お前に何が出来んだよ?その銃で撃ち殺すか?しかし、、、」



上着を脱ぐ



「見ての通りだぜ。俺を撃ち殺せば全部終わりだ」



「わかってるさ。で?」



「まぁ俺は楽しんだから帰るぜ。それまではダメだな。」



来いよ。と僕を誘導。



ヘリポート。



ヘリが来る。



警察もヘリで来れば良かったんじゃないのか?



まぁセンサーがなんたらなんて言っておけばこれないか、、、



金持ちの道楽?



「なぁ?俺がなんでこんなことしたかわかるか?」



「わからないね。」



「まぁ妥当だ。」



「そうか?」



「俺はお前みたいな奴が本当にいるか知りたかったんだよ。」



「は?」



「お前みたいな奴、、、正義のヒーローがいるかどうかさ。」



「僕は正義のヒーローじゃないよ」



「ふっ。ほれっ」



アタッシュケース



「なんだ?」



「爆弾のいろいろだよ」



「は?」



「じゃあな!」



ヘリで去っていった。



呆気ない終末。



アタッシュケースを開き、爆弾のスイッチをOFFにする



そして警察に連絡する。



僕はアナウンス室へ行き、アナウンスを流す。



全て終わりました。と



万事解決らしい。



何百人も死んだ。解決という言葉は間違っている。



兎も角、ユウジ達のところへ向かう。



一人で立っているユウジ



「ユウジ!」



「コ、コウスケ、、、す、全て終わったんだな」



「どうしたんだよ?そんな焦って」



「あ、あのなコウスケ。さっき、みんな無事って言ったろう?」



「う、うん」



「すまない!」



土下座するユウジ、、、



「なんだよ!どうしたんだよ!何が起こったんだよ!」



胸ぐらを掴みながら叫ぶ。



「実はヒ、ヒメジが、、、急に襲われたとき、、、」



ダッ!



三人が隠れていた場所へ走る。



「ヒトミさん!」



「ヤマモト君、、、」



キノシタさんが神妙な面持ちで僕を見る。



その横には横になっているヒトミさん



「ヒトミさん!」



駆け寄る、、、



「ヒトミさん!ヒトミさん!」



あぁ、、、



「さっき襲われて、、、」



そうか、、、



そして、、、



こんな状況に、、、



「というので僕を騙そうと?」



「くぷぷ」



「ヒトミさん笑ったらダメだろう?つーかユウジ!よくも騙したな!」



「あの顔面白かったぜ!」



「ごめんなさいコウスケくん。」



「まぁ生きてくれてたから構わないんだけどね。キノシタさんまでこんなことするなんて、、、」



「コウスケ、立案者はユウコだぜ。」



「ごめんなさい!ちょっとね」



「えー意外だなぁ」



「まぁお前のメールが無けりゃ御陀仏だったな。」



「そっか、それはメールしていて良かったね。じゃ僕は警察のところ行くから。なんか向こうに集まってるから行ってみたら?」



「あぁ。またな」



僕は警察に犯人の場所を教えたり、経緯を話したりした。



「ハセガワさん、僕は逮捕?」



「うーん、、、犯人の可能性あるしね。致し方ないよね」



「そうですか。」



「なんてね。管理室から防犯カメラや客の証言から君の無罪は証明されそうだよ」



「そうですか」



「君は無茶し過ぎだよ。」



「はい。」



「まぁありがとう。」



「はい?」



「君がいなければ事件は解決しなかった。」



「まだ主犯は捕まってませんがね」



「そうだね。」



そうして、警察に行き、事情聴取を受けた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ