イドラ No.2
一応、、、犯人側の視点も短編で書いてます。
(サブタイトル) 暗黒系で今更新してますのでよろしくお願いいたします
「ゴメンヒトミさん、、、勉強出来なくなって、、、」
「良いんですよ、構わないです。というか、彼女に会えて良かったです。」
会えて良かった？
共感者が出来てということかな？
僕はヒトミさんを帰らせることにした。
通り魔を捕まえるということは危険を伴う。
今の僕からヒトミさんを無くしてしまうことは死同然だから。
「ところでサカミネさん」
「あっエリで構いません。」
いやいや、、、そこは不必要なんじゃないかな？
「エリさん、何故、全国で起きてる通り魔と関係あるって思うんですか？」
「わかりません、、、でもなんか気にかかるんです。」
彼女がそう言うんならそうなんだよねきっと。
「ところで君は何故彼女の事を知らないんだって事」
「はい？何がですか？」
「ＴＶは見てないのかって事」
「見てますよ。ＮＨＫのニュースとか、雑学のやつとか」
「ドラマとか見てくれて無いんですか？」
見てくれて？あぁそういう事。
そういえばニュースで有名若手女優の父親が殺害とかあったなぁ。
「女優さんなんですね。」
「はい一応、、、」
だからここに来れたのか。
んで、ヒトミさんも会えて良かったと、、、
成る程納得
「すいません。僕がＴＶを見ないばっかりに気付かなくて、、、」
「いえいえ！構いませんよ！」
「まぁ知らない人間もいて当然って事。まぁ、彼みたいに、全国模試一位なら尚更ね」
「え？」
なんで知ってるんだろう、、、
いつも名前を公表しないようにしてるのに、、、
情報化社会か、、、
「貴方、本当に僕を苛立たせたいみたいですね。」
「違うさ、やっぱり一通り調べるべきだと思ったって事」
なんかこの人苦手、、、
「じゃ、通り魔が起こった場所と日時、名前、調べてます？」
「もちろんって事」
ノートを取り出した。
それを僕はコピーした日本地図に書いていく。
書いていく、、、
この日付、この場所の配置、一見するとわかる。
そして、僕はパソコンを開く。
この間にツアーをしたアーティスト、、、
いるかな、、、
全国規模だから売れているアーティストだろう。
なんかそんな気がする。
分布が、日本のほとんどの県庁所在地をぐるっと右側から左側へと回っているようだ。
そうなるとツアーっていう考えが出てくる。
しかし、そんなアーティストは居なかった。
４７都道府県のほとんどを回るアーティストなんてそうそういないよね。
振り出しだ。
うーん。
ずっと考えた。
何も思いつかない。
つーかこの県は起こってないな。
隣の県もだ。
何故？やっぱりただ、誰か一人がして続けてしたから、我も我もで多発しただけじゃ、、、
「被害者の写真無いんですか？」
「必要なら集めて来るって事」
「ならお願いします。」
バタンと我が家から出て行った。
二人というこの気まずい空気
取り敢えず客室のテレビをつける
因みに未だにブラウン管。
ちょうど彼女が出てるドラマ、、、
キスシーン、、、余計に気まずい、、、
「私、ファーストキスだったんですよこれ」
「そ、そうなんだ。」
好きな人とファーストキス出来ないというのは芸能人の可哀想なところだなぁ
「このキスから私、キスの虜です。あはっ」
こ、この人のキャラがわからないよ！
えっ？さっきまで泣いてたよね、、、
どっちが演技だっ!?
「冗談です。この気まずいムードが嫌で、、、」
「ゴメン、、、僕のせいで、、、」
「君の事を聞かせてください、、、というか私もタメ語でいい？」
でた。タメ語でいいか聞いてる時点でタメ語。
こういうの苦手。
「タメ語って聞いてる時点でタメ語やんって心でツッコンだでしょ？」
「いや、何故関西風のツッコミ？」
「それもナイスツッコミだ！」
もうワケわかんない、、、この子のこと、、、
「ってか私、まだ君の名前聞いてない。」
聞いてないって、、、
さっきヒトミさんがコウスケって呼んだじゃないか、、、
「ヤマモトだよ」
「却下、下の名前で」
なにが却下？うわー却下？なんで？
全国のヤマモトさんに僕が代弁して謝ろう。
「コウスケ」
「んーギリＯＫ」
ギリＯＫって、、、
なんでギリなんだよ。
「んでコウちゃん」
「えぇぇぇぇぇ!?」
なんで初対面に対して渾名？
「何驚いてんの？」
「普通初対面の人に対して渾名って、、、」
ヒトミさんでもコウスケくんなのに、、、
「じゃ私のこともエリっちって呼んでいいよ」
「そういうことじゃない！」
しかもなんだよエリっちって。
某サッカー選手みたいじゃないか。
頭がボケ(？)に対応しきれてないよ
「意外とコウちゃんってオクテなのね」
「いや、君が凄いだけだと思うよ。」
「あらそうかしら」
本当にキャラがわからないよ、、、
