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デュナミス  作者: kou∞
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ネオフォビア 後編

静まり帰る車内。



次のターゲットにはされたくないからだろう。



どうしたものか、、、



あと2発ねぇ、、、、



先ほどの女性を殺せなかったために犯人はもう一人を選んでいる。


まだ後部に座っている僕たちのところには一度も来てない。



獲物を見つけたようだ、、、



助けたい。



本物の銃は交代でもっている。



犯人たちは残り2発を大事にしてる素振りをみせている。



包丁を取り出した。



「早くよこせ!」



「やめてください!」



また赤ん坊だった。



くっ。



バックからペットボトルを取りだし投げた。



ナイスショット。



包丁を落とした。



「今投げたの誰だ!」



こちらに銃を向けている。



ヤバい。行動が軽率すぎた。



しかし、他の人を巻き込むわけにはいかない



立ち上がろうとした時、赤ん坊の母親が赤ん坊をとり戻そうと犯人に飛び掛かった。



もちろん



バン!



という音が聞こえ、母親は倒れたけれど、、、



メールがきた。



…調べたところ他に銃の盗難等の事件は起きてません。…



あと1発。



ドアを開け、母親を外に落とした、、、



落とされる瞬間、



「あなたごめんなさい、、、」



と泣いてた



犯人たちは赤ん坊を手にとり、笑っている。



「おいっ!」



口に出てしまった、、、



「なんだてめえ?」



「もう、やめろよ。」



「ぶっ殺すぞ!」



包丁を拾い歩みよってきた



一応手を上げて無抵抗のポーズ



すると、、、



「カップルかよ。彼女に良いとこ見せたかったか?おい?おっ彼女さんかわいいねぇこっちこいよ!」



変態的なおじさん口調で言った。



ヒトミさんの手を握り引っ張り自分のところへ寄せた。



本物は向こうが持っている。



なら僕がすべき対応は、、、



その行動をしようとしたとき体つきのよい男性が本物の銃をもっている犯人を襲った。



「うわっうわうわ!」



「あまり、人の命を粗末にするんじゃない!」



「撃て!」



「しかし!」



「いいから」



バン!



男性は倒れたが、彼の勇気ある行動のお陰で僕らが助かる!



しかし、今動けばヒトミさんが危ない。



犯人は一人でその倒れた男性をドアから投げた。



「てめえがアイツの子供か?お父さんは死んだぜ。」



冷徹な言葉。



あり得ない、何もしてない子供を殴り倒している。



狂ったように。



いや、狂っているのは周りの人間もだ



なんで誰一人として助けない?



助けようという素振りがない?



そんなに自分が大事、、、だよね、、、



でもこんなの酷すぎる。



泣きわめく声が、車内に響く。



痛い、痛いと。



「コウスケく、ん」



しまった。その少女に気をとられ過ぎていた。



ヒトミさんは包丁で服を破かれて、、、



隣にいるのに、気付かなかった。


こんな場所でも、性欲は健在なんだな



何人も殺しておいて、、、



僕は立ち上がりそいつの包丁をもっている方の腕を掴み、ヒトミさんを触っている方へさした。



血が舞い散る。



一瞬の出来事。



「うわぁーー!」



叫びながらもう一人が居る方へ逃げた!



「てめえ何しやがってる!?」



「自分等こそ何をした?」



「ふざけすぎてると撃つぞ!」



「撃てよ。その弾切れの銃若しくはそのモデルガンで。」



「な、何言ってやがる?本物だぞ?」



「しかし、警官が奪われたのは一丁だそうだが?」



「もう一つは、、、ネットでてに入れたんだよ」



すごい。

密輸かぁ

ネット社会だしあり得るなぁ



「じゃあなんで、わざわざ警官を襲うような真似を?ネットで買えるなら二丁買えばよかったんじゃないのかい?」



「畜生ぉー」



包丁を持ち、走ってきた、、、



いや、普通にゲームだからだ!とか言えば信じそうなのに、、、



ってか来る!



「走行中に走ると危険ですのでおやめください。」



バスが大きく揺れた


車内アナウンス。



犯人が一人倒れた。



僕はもう一人、ヒトミさんにふざけたことしやがった奴の顎に平拳をぶつけた。



脳震盪を起こし気絶させるために一番早い方法だから。



がくりっと倒れた。



というか運転手さん



カッコよすぎ、、、



なんか全部もってかれたような気がする。



一応倒れた方を確認したら



腹部に包丁が刺さっていた。



死にかけていた。



「痛いよ。痛いよ。助けてよ。お願いだから助けて。」



虚しくなった。さっきまで、人の命を弄んだ人間が、自分の命になると請うなんて、、、



しかし、僕は助けようとしている。愚行だってなんだっていい。



警察が来てすぐ、病院へと搬送された。



車内で僕は、出来るだけ学校で知られたくないのでマスコミなどに言わないで欲しいといった。



全ての人々にしつこく確認したけど、、、



警察にまた君が?



と言われた。



うむ、、、



僕のお陰じゃないような、、、



犠牲になった方々のお陰だと思う。



尊い。



まぁ結構、一命を取り止めたんだけど。



その次の日にニュースで動画が流れた



僕が犯人たちに偽物だろうっていったところなどが



実際のところ、報道者がいて一部始終を撮ってたらしい。



非難の嵐。



なぜ、子供に助けさせ、大人が撮っているだけなのか!?



なんて感じで。



しかも、この人は「現場を携帯電話で撮る若者の品格の低さ」なんてことをニュースにしてたから、凄かった。



色んな意味で



それでも特番でそのニュースが再現されて、謎の学生が波紋に波紋を読んだ。



僕は気にせず次の日曜日にヒトミさんとデートした。



緊張し過ぎてた。



街の子供に



あのお兄ちゃんロボットみたいなんて言われて、、、



「コウスケ君かわいいです」





なんてヒトミさんに言われて、、、



こうして僕の初デートは終わった。

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