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デュナミス  作者: kou∞
36/56

ネオフォビア 前編

neophobia


新奇恐怖。



慣れていない新奇な刺激に触れたとき、それを避けようとする事。


初めてだらけのこの日の話。



避けようのない恐怖。



それは、、、



初デートの日



やっぱり、テーマパークが良いだろうと思った。



しかし、この田舎の県にはなくて、隣の県までバスで行くことにした。



普通は2時間で着くはずなのに今4時間乗っている



最高の日になるだろうとウキウキ気分で思っていたのにその希望はすぐに消えた。



一度巻き込まれたらいやでも同じような現象に巻き込まれるのだろう。



二度あることは三度ある方式だろう。



そう、僕たちはバスジャックに合ってしまった。



犯人は学生。



2人とも拳銃をもってる



本物ってことは倒れて足を押さえてる男性が証明してくれた。



そういえば今朝、警官が襲われて、拳銃奪われたってニュースしてたっけ、、、



ってことは片方は偽物か



コイツらの要求はない。



警察にはバスジャックした。

今から一時間に一人ずつ殺して行く。だけ



ヒトミさんが震えている。



当たり前だ



コイツらは先ほど2人殺した。



赤ん坊と老人を。



笑いながら。



老人には拳銃を赤ん坊は窓から投げ対向車線を走っている車にぶつけて、、、



ただ許せない。



僕はそんな理由で頭をフル回転させている。



あと、4発。



リボルバーなので弾詰まりがない。100%、4発



警官がもとからセットして7発入れてるわけがない



あと4発をうまく使わせたい。




日曜日、満席だ。



誰が何をしてるかわからないだろう。



親子ばかり。



子供を殺された母親は泣いている。



さて先ほどの老人が殺されてから一時間たった



三人目



犯人たちはゲームを選ぶような顔で人を選ぶ。



「おい君たち!」



「なんだよおっさん」



「こんなバカなことやめないか!」



「うっせえ!」



バン!



何がそんなに気に食わないのかわからないけれど貴重な一発を放った



下手くそだった。左肩に当たっただけ。

それでも痛いに決まってる

もがき倒れた。



急所から外れてよかった、、、本当に、、、



悲鳴が車内に響く



「や、やめろ!」



そのおじさんの息子だろうか?

小学生、、、



バン!



「やった!」



「ナイスショット!」



犯人たちはハイタッチをする。



頭だった。



小学生の子供の頭に、、、、



「ヒロシ!」



泣いて泣いて



泣いているところを犯人たちがドアを開き落とした。



僕は何も出来なかった。



僕は無力だった



「大丈夫?」



「えぇ、なんとか」



「、、、ごめんね」



「何故ですか?」



「初デートが、、、こんなんで、、、」



「君のせいじゃないですよ。しかも、、、」



「しかも?」



「コウスケ君が解決してくれますし」



「す、すごいプレッシャーだ」



でも、やる気がでた。



尊い犠牲。



それのお陰で後二発になった。



誰も何も言わない



車内はゆったりとしている



ふむ軽く仕掛けるかな



カバンから手帳と紙を取り出す



…警察が奪われた拳銃だけならあと2発。被害者4人。あとは変わらず。…



そしてメールアドレス



「これを左の車にぶつけてくれないかな?」



「わ、わかりました。」



バスッ



これこそナイスショット。



「でも今の車でよかったんですか?」



シルバーの普通車。



「ほら見てごらん。バックミラーが二つついてるでしょう?」



「あ、はい」



「あれは、所謂、覆面パトカーってやつの特徴だよ。」



「そうなんですか?」



「うん。だから高速道路では気をつけてね」



「あはは。」



出来るだけ彼女の緊張をほぐしたい。



10分後、メールが来た。



…大丈夫ですか?情報ありがとうございます。犯人の特徴を送っていただけませんか?…



特徴、、、特徴、、、



見当たらない、、、



キャラが薄い



どうしよ、、、



とりあえず身長と顔の形を書いて送った。



とりあえず、、、



「あなた達の目的はなんですか?」



「あ?お前なんかに教えねぇよ」


教えないじゃなくて、あるワケない。だろう?



ガキ。って感じだなぁ



…犯人の目的はわかりますか?…


ほらきた。



…わかりません。しかし、殺害の仕方から、ストレス解消、快楽殺人、ゲーム感覚のどれかだと思われます。…



一応考えを書いておく。



また一時間が経ちそうだ



途中のパーキングエリアでまたガソリンを給油したから犯人は長い時間するつもりだろう。



走行途中、中高年女性が



「トイレに行きたいんですが」



と犯人に頼んだ。



犯人は笑って



「わかりました。」



と走っている中でドアを開けた。


「さあ早く。」



飛び降りろと言っているようだ



震えながら



「べ、別によかったです。」



と女性は言ったが



犯人は遠慮せずに。と女性を掴み落とした。



後輪が何かを踏んだ感じが伝わって僕は後ろを見たら、女性は足を踏まれたが命は助かったらしい



僕は胸を撫で下ろした

犯人たちはチッと舌打ちをした。


ヒトミさんが手を握ってきた

また震えていた。



まだまだ長く続きそうだ

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