プロローグ No.7
とんでるのは気にしないでください
さぁ犯人を捕まえよう。
こんな残酷なことをした犯人を捕まえよう。
僕は絶対に許さない。
今までの記憶。
そうか、僕は生きてる。
いくつもの犯人を逃がした。
いけないことをした。
「まずはユウジの叔父さんを探そう。」
「あぁそうだな」
「キノシタさん、ヒトミさんついてきて、絶対に離れないで」
「はい。」
もう一人の僕と和解出来ても元通りになれるとは限らなかった。
また新しい人格になってしまうかもしれなかった。
けど大丈夫だった。
変わったのは知識と記憶だけだった。
こんなに頭はよくなかった。
いや、良かった。
俺の時、勉強をした。
日本で指折りのIQを手に入れるため、殺人犯を見つけるため。
ヒメジさんや家族、ユウジやキノシタさんへの想いはかわらない
大好きだ。
僕らはいろいろ探した。
回って回って見つけた。
亡くなってた。
聖ヒエロニムスのように、、、
ユウジは哭いてた。
「ゴメン。」
「お前は悪くないだろう?」
「でも、犯人を捕まえられないのは僕で、、、」
「犯人が悪いんだ。」
「ゴメン、、、」
「つーかさなんでここ圏外なんだよ、、、」
「あっ。」
わかった。違和感。
「どうした?」
「いや、ちょっとね」
「ならいいが。」
ユウジの叔父さんを調べた。
手に写真握ってた
「これは、、、?」
「お前だな。」
「製薬会社の事件の、、、」
「まさか!?お、お前が人々を逃がしたヒーローだったのかよっ」
「ヒーローとは呼べないよ。関わりたくないと思った人間だから」
「ってことは犯人はマツモトだな」
「う、うん」
「あんまり納得してないな。」
「いや、納得してるよ。一旦戻ろう。」
走り、戻った。
食堂を開けた。
東方三博士の礼拝。のような景色だった。
「おいおいマツモトまで死んでるじゃねぇかよ、、、」
「うん、、、」
「どうやらコイツは最後は自分まで殺したようだな」
「いや、違うよユウジ、、、ちがうんだユウジ、確かに犯人は確かにマツモトだけど、、、自殺してないよ殺されたんだ。」
「あっ!?誰に!?もう誰もいねーよ」
「いるんだよ。多分今はこの部屋に、、、」
「は?」
「勝手な思い込み立ったんだよ。」
そうだ。
目の前にある。
真実のような虚偽に騙されて
虚偽のなかの真実を見れなかった。