言霊 No.5
パソコンを開くと
壁紙がヒメジさん
素晴らしい一途だな
世間ではストーカーだが、、、
もうユウジは何も言わない
驚き過ぎであろう
履歴や禁断というフォルダから
犯人だと確定した
犯人というもの程でもないが
「じゃ外にいこうか」
「うん」
「あぁ」
なんだこの刑事ドラマみたいな暗い面持ちは
「あっ来た」
「結局どうだったんでぇしゅか?」
だんだんヒメジさんが酷くなって行ってる気がする。
「結局、コイツが犯人だ」
「紐無しバンジーじゃ」
「ベルトなしジェットコースターじゃ」
「馬無しメリーゴーランドじゃ」
「ユウジつっこめ」
「何故お前らはちょっと遊び要素を取り込むんだ!?ってか馬無しメリーゴーランドに至っては全く苦じゃねぇー!むしろ、面白そうじゃねえかそしてコウスケ、なんでつっこめって命令されなきゃならんのだ!!」
「良くできました。」
「馬鹿にしてるだろう!」
「さて、罰なんかどうでもいいだろう?もう解決したんだ。帰るぞ」
「無視かよっ!ってか真相を聞かせろ!なんでお前はオギがブシの歌を改造(?)して流したと気付いた!?」
「まぁ簡単な事だギターの鳴りのよさ、パソコンでのあの威力。金がよっぽど必要だ。前コイツは病院でヒメジさんの写真を超高級機材で撮ろうとしてたからな。」
「それだけかよ!?」
「まぁ犯人の心理を考えたらわかった。」
「動機は?」
「それはオギ君自身が言うべき事だ。なぁ?オギ君?」
「えっうん。わかった話す。俺は辛かった。」
「当たり前だろ!!」
クラス一同激怒
「うるさい。黙ってきけ。」
口に出してしまった
「ありがとうヤマモト、、、俺が辛かったのは地獄の歌のせいじゃない。俺はずっとヒメジさんが好きだった。」
「それは知っとるわ!!!」
「違う知らない!小学生の頃からだ」
「一途過ぎるわ!むしろカッコいいよお前!」
「そ、そうかな(照)」
「嘘だよ!」
コイツらは特別な訓練をしているのか?天才だろう。
一卵性双生児並みに息が合っている。
「まぁそれはいいから続きを」
面倒臭いので続きを促した。
「俺はあの日まで想いを伝える事が出来なかった。
けど、伝える事が出来た。
それなのにヒメジさんはおろか、他の奴まで気絶するし、罵倒するし、侮辱するじゃないか!
だから、俺はこれ以上目立たないように、皆の記憶から消すため。あの、ブシの呪いの歌を拡め、校内で流した!」
「すまなかったな」
まぁお前もブシ君の想いを呪いと言ってるんだがな、、、気にしないでいいか、、、
さて、全て終わった
「ヒメジさん。俺もう寝るから」
「わかりましたぁ。本当にありがとうございましたぁ」
キャラが崩壊したまんまだが、、、もう、、、いいか、、、
あっ戻った。
なんか意識が朦朧としてたんだけどなぁ何だったろう?
ヒメジさんとのデート(?)もこんな感じだったなぁ
「ユウジ、、、どんな状況?」
「は?何いってんだお前。お前が事件解決したんだろうが。」
「マジで?」
「お前、おかしくなったな、というか質からおかしいがな」
「うるさいよ!」
「まぁともかくオギは悪かったが俺たちも悪かっただから、、、」
「死刑じゃー!!!!」
「なんでそうなるんだ!そしてお前ら俺の台詞に繋げるようにいうな!」
ユウジが焦ってるの初めて見たなぁ。
「勿論死刑方法はこれじゃー!!」
僕は咄嗟にヒメジさんの耳を塞ぐ。
「無視するな!!」
ユウジ激怒。
どこかの馬鹿がパソコンを持って来て流す。
僕は必死にヒメジさんの顔をみる。
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
ヒメジさんの顔は癒しだ。
砂漠のオアシス。
最高!このキョトンとした顔!
ポニーテール萌えの僕には
今日のヒメジさんは最強すぎる。
かわいい
しかし、耳がもげる!
やめてくれ!
しかし、ヒメジさんは守って見せる!
きっとユウジもキノシタさんを命掛けで、、、
ユウジがもう死んでる!!
ヤバいユウジの死顔を見るな!
余計に吐き気が増す!
ヒメジさんヒメジさん
うおっオアシス!
みんなの叫び声。
ヒメジさんは何が起こってるかわからない様子だ。っはっ!
誰だ!僕の背中に蹴りを入れているのは!
「オギくーん!なんだよ何が目的なんだ!!」
「俺のヒメジさんだ!」
「今はそんなこと言ってる場合じゃなーい!僕の手が離れればヒメジさんは死ぬぞ!」
「ヒメジさんのその幸せな顔は俺のものだ」
「今すぐ君は死ぬべきだ!!」
「死ぬのはお前だ!!」
「ちょ、ちょっと鳩尾は反則だよ!!!」
「知るかぁ」
「ぐほっ」
「まだまだ!」
「君は鬼か!!!」
「いや恋泥棒だ」
「気持ち悪いよ!!」
「早くイケ」
「最低な野郎だ!」
意識が、、、意識が、、、
早く曲、終われ!!
やっと、やっと終わる!
「リピートかよ!!!!!!」
誰か助けて
あれ!?
止まった
パソコンを持ってた人が倒れたんだ
そのお陰でパソコンが壊れてる。
「助かっ、、」
「まだじゃぁ」
「てなかった~!!!」
ヒメジさんから手を離した。
「僕は、、、君が、、、」
「言わせるかぁ」
意識が、、、
はっ!?
また病院。
何度目なんだよぉ。
「あっヒメジさん」
「ヤマモトきゅん!」
「まだキャラ戻ってないんだね」
でも、かわいいよかわいすぎる
「大丈夫だった?」
「はいですぅ」
「それは良かった」
「コウスケきゅんですね?」
「えっ!?そうだけど、、、」
「一昨日はありがとうございました!」
「一昨日!?そんな寝てたの!?」
ヤバいよ呪いの曲すごいよ
モルダーもビックリだ
「ヒメジ。ちょっと二人にしてくれないか」
「なんだよユウジ!良いとこだったのに!!」
ユウジは僕が目覚める前に目覚めたらしい。
「おい。コウスケ。お前には一昨日のお礼をしなきゃな」
「お礼なんかいいよ」
「いやいいんだ。させてくれ」
「なんだよ照れ臭いなぁ。」
「じゃいくぞ」
バコッ
「ゴホッ最低!あんた最低!」
右ストレート、、、
「よくもカマかけたな」
「は?何!?」
「ユウコのフォルダだよ」
「何それ、、、えええぇーキノシタさんのフォルダとか作ってるの!?意外とユウジってかわいいんだね!!ユウジ並みにツンデレって言葉が似合う人はいないよ!」
「本当に忘れてたのか!?ならもう一度忘れさせてやる!!!!」
「イヤァー」
その日僕は二度と忘れることのできないトラウマができた