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デュナミス  作者: kou∞
15/56

言霊 No.4

「ユウジ、手伝え。」



「えっ!?いきなりの命令口調かよ。人に頼む時はだ、、、」



「あの素敵な詞を耳元で囁いてやろうか?」



「喜んで手伝わしていただきます!いやっ手伝わしてください!」


「それでいい。」



「チッくそ野郎」



「なんかいったか?」



「なんにもありません!」



「とりあえず聞こうか」



「何をだ?」



「呪いの曲だ」



「なんて奴だ!」



クラス一同驚嘆。



「みなは心配するなしっかりと一人で聞く。」



「勇者だ!」



「勇者?いやユウジだ」



「なんて鬼野郎だ!」



クラス一同驚嘆

なんだ?それが流行っているのか?



「あっユウジ!」



「逃げたぞ!追え!」



「ヤマモト君。流石にそれは無いんじゃ、、、?」



「あっいやキノシタさん。冗談だよ。聞くのは俺さ。アイツが聞くだけ無駄だからね。」



「なるほど、、、でもヤマモト君大丈夫?」



「多分。」



「走ってパソコン持ってきたぞ!」



「手際がいいなユウジ。逃げたのを誤魔化したようにしか思えないがな」



「つーかお前キャラ変わったな」


「ユウジの気にしすぎだ」



「ヤマモトきゅんはヤマモトきゅんですよぉ。」



「なぜ、ユウジはヒメジさんのキャラの変貌ぶりには気を止めないの?」



「あいつは小学生の時からアレだった。素があれなんだろう。お前はコウスケの変わり方どう思う?」



「助けてくれた時もあんな感じだったよ」



「そうか、、、」



「そんな話いいから聞くぞ。」



「絶対イヤホンとるなよ!!」



クラス一同絶叫

なんとまぁ、、、練習でもしているのかい?



取り敢えず聞いた。



楽器はアコースティックギター。


音鳴りが良すぎる。



ギブソンまたはマーチンの音に似ている



金持ちか、、、



始まった

これは多分ブシ君が言ったやつの録音だな



しかし、素晴らしい歌詞だな

ここにいる皆が恐怖を感じるのもわかる



「ヤマモトきゅん大丈夫何ですかぁ?」



「あぁ今のところね」



「アイツは神だっ!」



「アイツは悪魔だっ!」



「アイツは鬼だっ!」



「ヒメジさんは女神だっ!!」



一つおかしいのがあった気がするが気にしない。

しかし、、、、至って大丈夫である。

終わりか。



うむ。犯人はわかった。

明らかにアイツしかいない。

しかし、ギターで威力が倍増なのか。

それとも減少したのか気絶どころか何もない



「おい。コウスケ!大丈夫なのか」



「あぁ。全く持って大丈夫だ。」


「えぇー」

クラスの女子の声



男子は驚き過ぎて声も出てない



「なら聞かせてみろ」



ユウジが立ったままイヤホンを片方とり耳に突っ込んだ

そして硬直


「コウスケ、お前、俺を、はめやがったな」



「こ、コイツ立ちながら気絶してやがる、、、」



クラスの男子驚嘆



「しかし、俺もまだ耳に突っ込んだままなのだが」



そして、俺は椅子から立ち上がった

そして一歩目。



が踏み出せない



足に来てやがる、、、



ボクシングで顎に食らったくらいのダメージだ



「ゴホッ」



ベチャ



吐血だとぉ!?



ふざけるな



たかが歌だけで吐血するものか?予想以上だ。

威力が、、、

意識が

ヤバい倒れる。



倒れそうになった瞬間、柔らかいクッションが、、、



「ヤマモトきゅん!」



ヒメジさんか、、、

無意識の中のコイツ(僕)がかなりの反応をしている。



意識も記憶もないくせ



性欲恐るべしだな全く。



「大丈夫だ問題ない。」



「嘘だろ!」

クラス一同絶唱



「ヒメジさん、、、ヤマモト殺す!」

男子が襲いかかってきた。



一人ずつ丁寧に鳩尾に蹴りを入れる。俺の横にどんどんと倒れいく。


俺もヒメジさんに支えられなきゃ立っていられないが、、、



「ヤマモト!いつかこの怨み返してやるぜ」



「なんて残酷な野郎だ」



「ヤマモト!倒してくれてありがとう。死して尚、一片の悔い無し!」



「いつか殺す。」



そんな言葉を吐きながら意識を失った



倒してくれてありがとう。



それはきっと倒れたお陰でヒメジさんとキノシタさんのスカートの中が見れたのだろう。



鼻血を出しながら倒れている。



「ヒメジさんもう大丈夫だ。」



「本当ですかぁ?」



目の前でカッターを最大限出しながら立っている女子を見たら誰でもそういうはずだ。



「あぁ。そしてユウジ。犯人わかった。」



「マジでか?」




「しかし、そいつは今日休んでいるから家までいくぞ。」



「まさかアイツらなのか?」



「いやアイツだ。」



席を指差す



「理由は?」



「後だそんなもの」



「わかった。いくぞ。」



しかし、足が動かない。

なんて事だ。



「やっぱりちょっと休憩しよう」


「なんだよそれ。」



「イヤホンとるぞ」



「ギャー」


ユウジより先に皆が反応した。



「わ、わかった早まるな!」



「わかればいい。」



そして、10分ほど休んだ。



「いくか。」



「そうだな」



「殺しに!」



おい。



「そしてヒメジさんのキャラ奪還のために!」



おい。



「何よりヒメジさんからの好感度を上げるために!!!!」



おい。



「お前らは付いてくるな。邪魔以外の何物でもない」



「そんな殺生な!!」



さっきまで意識を失ってた奴らがまた倒れた。



全く愉快な奴らだな



「よし、いくか。」



これはもう事件レベルなので先生に話すと車で連れて行ってくれた。



「で?君たちは何故彼が犯人だと?」



「面倒臭いので後でまとめてはなします。」



本当に面倒臭い。



こんな下らないことで呼ばれて



こんな簡単な事件を解かされなきゃいけないことも。



全てが面倒臭い。



欲がない物に向かうことほど面倒臭いものはない。



世間では冷めてる人間だと思われるだろうが



これが俺の「普通」なのだ



侮辱、罵倒されるが、綺麗事を淡々と、それほどのレヴェルに達していないお前らに言われること事態おかしい。



「着いたぞ」


「あぁ」



呼び鈴を鳴らす。

出てきた。

犯人であろう人物。



「やぁオギ君。」



「な、なんだい?」



「君の部屋に入らせてもらうよ」


「それはダメだよ」



「なんでだい?」



「散らかってるからだよ」



「それくらい、、、」



「それくらい?」



「キノシタさんがなんとかしてくれる。」



「えぇー!?」



「すまないキノシタさん」



「いやダメだよ。エロ本もあるしクシャクシャのティッシュもあるもの!」



「なんで固定するのさ!僕は一切そんな事はしていない!しかもキノシタさん!君の口からそんな言葉聞きたくなかった!」



オギ君は緊張している



「まぁともかく入らせてもらうよ」



「だめだよ!エロ本ばかりだもん」



「俺たちに任せろ!」



「お前らは着いてくるなと言ったはずだ。」



走ってくるとは邪魔極まりないな全く



「お前らは入るな。じゃオギ君、ユウジと俺だけはいるから」



「やめてくれ!」



無視して家に入りオギ君の部屋であろう部屋に入った。



「なんだこれ、、、」



ユウジが呟く。



俺も驚いたがこれも一種の「普通」なのだ



「一面、ヒメジの写真ばっかりじゃねぇか」



ユウジが驚きながら言う。



そう、ヒメジさんの写真だらけだ。しかも明らかに違法。



一途な想いも、度を超せばただの悪意。



「さて、やはりマーチンのギターだったか」



「あ、あ、あ、」


オギ君が崩れた



「安心しろ。誰にも言わないし馬鹿にもしない。それは一途な想いだ。」



「しかし、コウスケ、、、これは一途な想いか?ただの違法じゃないか?」



「ユウジも、ここに居て偏見を覚えるなら出ていけ。これは彼の一途な想いだ。ユウジの携帯のキノシタさんのフォルダのようにな」


「てめぇ何を見やがった!!?ユウコのパジャマ姿か?寝顔写真か?」



「へぇ。そんなフォルダが本当にあるのか。意外だった。お前ほどツンデレという言葉が似合う人間はいないだろう。」



「カマかけやがったな!後でぶっ殺す。、、、あ、あぁ。すまんなオギ。馬鹿にしちゃいけないな。」



「わかればいい」



「お前に言ってない!」



「パソコン開くよ。」



「うん。もう好きにしてくれよ」


諦めた様子だった



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