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第12話

俺のベッドのど真ん中で、見知らぬ美少女が俺の枕を抱きしめて爆睡していた。


神々しいオーラを放つ長い金糸の髪がシーツに散らばり、だらしなく開いた口元からは一筋のよだれが垂れている。


「そ、創造女神様……っ」


さしもの元魔王と剣聖も、こればかりは勝手が違ったらしい。サクリアとユエルは、畏れ多くて声を出せないといった様子で震え上がった。


どうやら、この世界を創った偉い神様らしい。

だが、ここは俺の部屋だ。


「あれ、君も眠いの? じゃあちょっと詰めてね」


俺は全く動じることなく、神様相手にベッドの端へ寄るように促した。

気絶したタチアナを空いたスペースに寝かせ、俺もベッドの縁に腰を下ろす。


「むにゃ……このベッド、世界樹の匂いがして落ち着くのじゃ……」


寝ぼけた女神が、あろうことか俺の腕にすりすりと頬を擦りつけて抱きついてきた。

とても柔らかくていい匂いがする。


『……いや、感心している場合じゃない。このままじゃ俺のベッドが消し飛ばされる』


背後から膨れ上がる、尋常ではないプレッシャー。

振り返ると、先ほどまで畏敬の念に震えていたはずの二人の瞳から、一切の信仰心が消え失せていた。


「……神相手だろうと、容赦しないわよ」


サクリアの手に、禍々しい闇の魔法陣が展開される。


「私のアルトから離れなさい、この駄女神!!」


ユエルが床に落ちていた聖剣を蹴り上げた。


神への畏れを遥かに上回る、純度百パーセントのドス黒い嫉妬心が、俺の両脇で爆発する。

第二ラウンド、神殺し編の詠唱が今まさに始まろうとしていた――。

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