いつものように
いつものように
あなたの言葉を信じてる
ようやく冷めてきたホットティーを
一口飲んだあとは
ため息がこぼれないように
わたしが
猫舌だと言ったあと
あなたは少し、おどけて
そのあと、すぐに話題を変えた
誰でも苦手なことや
できない事あるからね
あなたはそう言って、うなづいた
冬の舗道
足元を気にしながら
待ち合わせの場所へ
白い息は、ため息ではなく
まちがいなく
あなたに会うための必然的なもの
「温めておいたよ」
手袋のひとつ手渡された
わたしの右手はあなたの手袋
あなたの右手は
わたしの左手を握ってる
そんなひととき
この手袋のように
ずっと温めていてほしいこと
まだ、たくさんあるけれど
猫舌のわたしでも
読んでいただき、ありがとうございます