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余命3ヶ月と言われたので静かに余生を送ろうと思ったのですが…大好きな殿下に溺愛されました  作者: Karamimi


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第21話:芽生えだした疑惑の念~ロイド視点~

 そもそも、どうして僕はセイラが嫌がる事ばかりしていたのだろう。


 僕は…


 そうだ、ミーア嬢だ。僕はいつもミーア嬢の情報を元に、セイラのプレゼントなどを選んでいた。ミーア嬢はセイラとも実は仲良しだと聞いていたのだが、実際セイラとミーア嬢が一緒にいる姿何て見た事がない。


 もしかしてミーア嬢の情報は、全て噓だったのか?


 翌日、僕はどうしても気になって、ミーア嬢と久しぶりにお茶をする事にした。


「お久しぶりです、ロイド様。それでセイラ様とは、その後どうですか?婚約解消の話は、進んでいるのですか?」



「その件なのだが、僕は婚約を解消するつもりはないよ。セイラの命が尽きるまで、僕はセイラの婚約者でいたいと思っていてね。ただ、セイラはやはり、ラファエルの事が好きなのだろうか?ラファエル、もしかしてセイラの元に足を運んでいるのかな?」


「余命宣告されたセイラ様ですものね、もしかしたら死ぬ前に愛するラファエル様と一緒に過ごしたいと思っているのかもしれませんね…て、ごめんなさい。私ったら」


「別に気にしなくていいよ。最近ラファエルの姿が見えない時があってね。もしかしたら、セイラの元に通っているのではないかと思って。もしラファエルがセイラの元に通っているのなら、僕はセイラを解放してあげようと思っていて…」


「まあ、そうなのですね。分かりましたわ。それでは私が、探りを入れてみますね。私はいつでもロイド様の味方ですから。任せて下さい」


 いつも通り、胸を叩いてアピールするミーア嬢。


「そういえばミーア嬢は、いつもどうやって情報を仕入れているのだい?例えば、セイラの好きな物とか嫌いな物とか」


「それは本人から直接聞いていますわ。セイラ様は王宮で1人でいらっしゃることが多かったので、話し相手になっていたのです。この話し、前もしませんでしたか?」


「そうだったかな?ごめん、忘れていたよ。それじゃあ僕は、公務が残っているからそろそろ行くよ」


 ミーア嬢にそう伝えると、その場を後にした。


「悪いがミーア嬢について、調べて欲しいんだ。それから、ラファエルの事も」


 執務室に戻ると、執事に指示を出した。僕が公務以外に執事に指示を出すのは初めてのせいか、一瞬目を大きく見開いた執事。でも、すぐにいつも通り真顔に戻り


「承知いたしました」


 そう言い、部屋から出て行った。優秀な執事の事だ、事細かく報告書をまとめてくるだろう。正直言うと、セイラの事も執事に調べさせれば正確な情報を確実に手に入れる事が出来ただろう。


 でも、それはしたくなかった。セイラのプライバシーを侵害したくなかったのと、ラファエルとの仲睦まじい様子を、より具体的に知るのが怖かったのだ。


 だからこそ、ミーア嬢に頼ってしまったのだが…


 て、今はそんな事を考えても仕方がない。


 急いで公務を終わらせると、馬車に乗り込む。


 向かった先は、セイラの家だ。今日もセイラが好きなお菓子を沢山準備した。少しでも食べてくれたら嬉しい。


 そんな思いで、セイラの元へと向かった。昨日少し無理をしたから、体調を崩していないといいのだが…


 そう思いつつ、公爵家に向かったのだが…


「殿下、申し訳ございません。お嬢様は今、体調を崩して休んでおられます。どうか今日は、お引き取り下さい」


 申し訳なさそうに頭を下げる使用人たち。


「そうか、分かったよ。セイラは部屋で寝ているのだよね。部屋はどこだい?」


「ですから、お嬢様は…」


「だから部屋はどこかと聞いているのだよ。すぐに案内してくれるかい?」


 真顔で使用人たちに迫る。僕は基本的に、表情に乏しいのだが、僕が怒っていると思ったのか、セイラの部屋に案内してくれた。


 部屋に入ると、苦しそうに胸を押さえながらうずくまっているセイラの姿が。熱も高い様で、使用人たちがバタバタと動き回っている。


「セイラ、大丈夫かい?熱が出たのかい?胸が苦しいのかい?」


 そっとセイラに近づいた。


「ロイド様…申し訳ございません。今日は少し体調を崩しておりまして…どうかお引き取り願えないでしょうか…」


 苦しそうに僕に話しかけるセイラ。こんなに苦しんでいるのに、このまま帰る事なんて出来ない。僕は何も出来ないが、それでもセイラの傍にいたい。そう思い、近くのイスに座った。


 ただ、苦しそうにもがくセイラを見ていたら、胸が張り裂けそうになる。


「殿下、お嬢様はまだ大丈夫ですから。どうか今日は、お帰り下さい。お嬢様もあまり殿下に、あのような姿をお見せしたくはないでしょうし」


 言いにくそうに医者が僕に話しかけてきたのだ。この女性が、セイラの専属医師か…

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