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捕撃 (6/17up)

 あれから、アタシたちはセイデン・シティへ舞い戻り、日常が戻った。

 無論、キラは小さくなれるので、小型サイズにまで縮小し、アタシのそばで訓練を見守ってくれている。

 最初にキラを見たロックの驚きの顔はマジで見物だったわ。

 キャシーは王都へと行かなきゃならないので、その準備に追われている。

 なにしろ、今のアタシの身分では、おおっぴらに自由にカイデン・シティの外へと出るのは難しいのよね。

 なので、その対策にと大忙しだ。

 アタシはチャンピオンカーニバルがあるので、クラスが上がれば問題ないよとキャシーには言ったのだが、その前に大きな壁があるみたいだった。

 なので、てんやわんやらしい。

 なにはともあれ、Dクラス初デビュー戦は今夜よっ!

 てなわけで今は闘技場控室にいるのさ。

 毎度ながらの装備だけれど、今夜からは少し長めのブーツも装着した。

 例の文様を隠すためにもね。

 今は勇者とは知られたくはないし、知られたら知られたで、何故、奴隷闘士?って大騒ぎになりかねないからねぇ・・・。

 って事で気になるデビュー戦相手は新人クラッシャーでも知られるクラナイ・トードって人らしい。

 新人クラッシャーの通り名でも判る通り、何人かの新人がつぶされてるらしい・・・。

 ってなんでいきなし、そんな強敵と?

 なんだけれど、例のチャンプの指名がある噂でアタシに対戦相手が避けまくってるそうなのよね。

 まったく・・・、いい迷惑だわ。

 まぁ、ロックいわく、雑魚相手よりも強敵の方がレベルアップしやすかろうって事で引き受けたみたいなのよ。

 いいけどね。


「ヒロ様、出番です」


 っとお呼びがかかったね。


「はい、今、出ます」


 アタシはすぐに闘技場へ続く通路に出た。

 そうして、闘技場に出ると歓声がひときわ大きくなった。

 アタシは手を振り、挨拶をした。

 闘技場を見ると相手が待ち構えていた。


「では、クラナイVSヒロ、開戦いたします!」


 そして、互いに構えを取った。

 相手をよく見るとかなりのベテランのようで40前後のオッサンのようね。

 バトル相手の事をよく研究してるようで、弱点をついてくるらしい。

 まぁ、アタシは弱点だらけだし、そこはあえてカバーはしない。

 アタシはアタシなりに相手にぶつけるだけよ。


「かかってきなよ」

「では、遠慮なく・・・」


 アタシは瞬動で横へ飛ぶ。

 フットワークでひっかきまわすよ。

 が、動きを読まれ先回りされ、アタシの横にいつのまにか奴はいた。


「え?」


 そして、ラーニング。


「閃眼をラーニングしました」


 次に瞬間、奴が横から剣を振るいに来た、ので、アタシはバックラーで防御した。

 が、体ごと押し切られ吹っ飛ばされてしまった。

 それにしても閃眼?

 早速、使ってみると・・・。

 奴が二人・・・?

 いや、よく見ると、もう一体は半透明である。

 つまり、これは予測みたいなもので、相手の動きがあらかじめ読めるスキルか・・・。

 奴はこの手でこれまでの新人をつぶしたって訳か・・・。

 なんとまぁこすずるい・・・。

 もう一体の動きをみていたら、ややこしくなりそうね。

 慣れが必要なスキルだな、これは・・・。

 でも、これで奴の動きが知れ、アタシはすぐに動き出した。

 案の定、奴は空振りしていた。

 奴は呆気にとられた表情をしていたが、アタシを捉えると気を直し、構えなおしたようだ。

 ふん、今度はアンタがこのスキルで苦しめられる番だわ!

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